トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ



2007. 11. 20  高雄山・小倉山 

 


同行: 単独


例によって、天候と紅葉の見ごろを計算して、三尾に出かける。夏が猛暑だったため、少し早かったようである。女房殿が多忙で同行できないというので、急遽観光モードからハイキングモードに切り替え、紅葉見物に加えて、高雄山と小倉山に登ることを計画した。ところが、いずれも道なき道を苦労して歩いたにしては、頂上には行けなかったようで、消化不良のままとなった。


コースタイム

755 JR京都駅発、850-915 栂尾高山寺、925-936 槙尾西明寺、955-1134 高雄山神護寺、1001 高雄山登山口、1011 三叉路、1020 文覚上人墓(342?)、1036 引き返す、1100 神護寺観光再開、1135-1150 硯石亭で昼食、1154 高雄橋、1250 清滝BS、1257-1320 愛宕(オタギ)念仏寺、1340-1355 後亀山天皇陵付近で小倉山登山口探索、1407-1426 常寂光寺、1440-1443 亀山公園展望所、1511 小倉山(296)手前のピーク?、1521-1528 京都の大展望、1600-1613 大堰川畔で休憩、1635 阪急嵐山

 栂尾高山寺、槙尾西明寺、高尾山神護寺の紅葉を楽しんでから高雄山を目指す。25000には、428.6 mの三角点のあるピークと342 mのピークがあるが、どちらかというと後者に近いところに高雄山という名前があるので、そちらを頭に描いていた。金堂のうしろに登山道があったので、なにも心配せずに登っていった。10分ほどで左は性仁親王墓、文覚上人墓と小さな札がかかっており、直進は愛宕山というさらに小さな木札があった。少し前に進んだが、地図を見るとどうも墓の方が正しそうなので、戻って墓に出た。しかし、高雄山という気配は全くない。方角としては北の方にピークがありそうなので、墓のうしろから登り始める。すぐに踏み後はなくなってしまうが、目印を付けながらしばらく歩く。15分歩いてなんの成果もなさそうなので、引き返す。やがて目印を見失う。適当に下っていくと、三叉路のすぐ上の登山道にでた。あとから考えると、皆さんが言っている高雄山は428.6 mの方らしい。三叉路から、あと10分ほど登って左に曲がると三角点となる。こんな所で道なき所を歩くことになるとは思いもしなかった。もう少し、高雄山の記事を調べ、25000地図を持っておれば428.6 mを目指していたかもしれない。しかし、少なくとも342 mのピークは通過していたであろう。

神護寺で昼食を済ませ、遊歩道を清滝の方へ下る。以前に真っ暗の中で愛宕山の登山口が分からずにうろうろしたことを懐かしく思い出す。愛宕念仏寺の石像を見たあと、小倉山を目指す。鳥居本の後亀山天皇陵のところから小倉山の方に登る、点線のある地図があったので、まずそこをトライした。店の人に聞くと、一人は「あるらしい。主人は行ったことがある」、もう一人は「ない。あるとしても獣道」とのことであった。15分ほどウロウロしたが、結局見つけることはできなかった。常寂光寺の紅葉も見たいと思っていたので、大してがっかりもせず、そのまま観光客と一緒に下っていく。

常寂光寺を見たあと、まだ時間があったので、亀山公園の方からの小倉山登山道で登ることにした。大堰川(おおいがわ;渡月橋から下は桂川)を見下ろす展望台を過ぎて、立派な道が続くのでなんの心配もなく歩く。左手の対岸には大悲閣(千光寺)が見えている。なかなか高度が上がっていかない。そのうち下り坂になりそうな気配がしたのと、青いテープがぶら下がっていたので、右手の斜面を登ることにした。困難な斜面ではないが、道らしきものがないのは高雄山と同じである。それでもやがて、ネットで囲まれた場所にでた。そしてそこからは、はっきりとした登山道があった。それをたどると、なだらかなピークらしきところにでる。その先は、かなり広い下り坂の道になっている。京都という文字以外は読めないが、壊れかけた標識もあり、ここが頂上かと判断した。あとで25000を見ながら考えると、そこはまだ約280mの平らなピークで、もう少し六丁峠の方に進んでから、コースを左手に離れると頂上があったようである。下りは先ほど見つけた立派な道を下る。途中に「嵐山-六丁峠ハイキングコース」という小さな標識も出てきた。京都のほぼ全体が見渡せる素晴らしい展望台もあった。比叡山の左手に横高山、水井山も見える。右手には、大文字山をへて、音羽山、千頭岳への山並みが見渡せる。大文字の手前の町中には、御室の雙ヶ岡が可愛らしい二つコブがある。その左は衣笠山、さらには北山の一帯がポコポコと並んでいる。京都タワーや渡月橋も判別できる。しばらく楽しんでから下山。




比叡山、雙ヶ岡、大文字山、音羽山


「ここから嵐山公園の管理区域ではなくなります」という立て札があった。振り返って見ると、そこで2本に道が分岐しており、しっかりしていた左手の道に入っていった。正規の登山道は、いま下りてきた右手の道だった。少し空腹を覚えたので、大堰川にでたところで茶店に入り、ビールと餅という変な取り合わせを注文する。川の流れを眺めながら、暮れゆく岩田山の紅葉を眺める。まだ盛りではないのであろう。夕暮れとは言え、少し淋しい風景であった。渡月橋から阪急の駅の方に行くと、まだ大勢の人がそぞろ歩きを楽しんでいた。ほとんどの人はコートを着ていた。




嵐山から小倉山と愛宕山



トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ