2006. 12. 15 竜爪山
3/8の東大寺のお水取りで風邪をひき、一日だけで熱は治まったものの、咳き込みと喉痛が延々と続き、3/20にS家に行った頃からなんとか収束に向かった。しかし、その後めまい(良性発作性頭位めまい症?)に襲われ、2-3日悲惨な感じであった。なんとかなるかと、3/28日に出かける準備をしたが、やはり微熱があるような感じなので自重。この日、やっと出かけた。目的はもちろん東海道新幹線から見える歴史のある山々を歩くこと。以前に車で一周したことはあるが、それだけではやはり印象に残らない。レンタサイクルをして、効率よく回ろうと、前日に自転車に乗っても、めまいが起こらないかどうかを確認しておいた。
同行: 単独
コースタイム
917 平山(116)、928 右折、941 須賀神社、1009-1018 上の道路、1024 稜線(443)、1106-1109 810のピーク、1117 オレンジ色の鉄塔、1123-1139 高山(836)、1150 鉄塔に戻る、1209 2度目の接近点で道路に出る、1235-1241 穂積神社、1314 稜線、1316-1327 薬師岳(1051)、1339-1358 文珠岳(1041)、1405 則沢への分岐、1424 800 mのコル、1433 若山巻道分岐、1438 麻機・鯨ヶ池分岐、1444 若山(844)、1500 十字路のあとの鉄塔、1533 茶畑、1600 牛妻坂下BS、1630 牛妻BSで乗車。
いつものように、一人だけのバスから降りた所は平山という静かな山村。すぐに則沢への道を左に分ける。しばらくすると家の前でなにやら並べているおばさんがおり、椎茸と書いてあったので、少し買っていこうかと声をかける。椎茸はないがキンツバを持っていくかと聞いてきた。丁度そのようなものを持っていなかったので、それを買うというと、サービスだから持って行けとお金を取らない。BSから10分ほどで、右に入っていく道があり、ジグザグ道を登る。道はずれに神社の印があったので、立ち寄ってみる。須賀神社とあった。正面からの道はなく、背後からしかアプローチできないのは少し変わっている。その後は茶畑が続いている。車道は大きく迂回しているので、茶畑の中を横切る(のではなく縦切る)ように登る。畑のあぜ道が突然途切れたりすると、右往左往することになり、結構時間を取った。昨夜の雨で茶の木が濡れているので、ズボンの裾がびっしょりとなる。
茶畑とガスに煙る竜爪山
何本目かの車道にでたとき、霧雨も降り出したので、オーバーズボンだけを履いておく。その後も同様な道であるが、なにかの目印があったので、一応信頼できるのかと、それに従って登ると、上の稜線に出た。右に行くと柏尾山とある。左の高山を目指す。それほど人が歩いている様子はない。800 mの南峰を過ぎてしばらくするとガスに煙っているオレンジ色の鉄塔の下に出る。展望がよいらしいが、今日はそのような期待は全くできないので、そのまま進む。高山の頂上を見過ごしそうなので、適当なところで、右の高みに登っていく。道はないが、実に歩きやすい所である。頂上に着いて食事とする。
GPSを持っていったが、林の中が多く、なかなか役に立たない。頂上でも、空はたいして開けていないので、正しそうな高度を探り出すのに、えらく時間がかかっている。それに具合の悪いのは、コンパスの役目を果たさないことである。頂上から歩き始めたが、これはおかしいと感づくまで少し時間がかかった。コンパスを持っていればすぐ分かったはずだが、歩かないと方角を示さない、歩いても木が覆い被さるようになるとまた駄目になる、という具合である。とにかくおかしそうなので、空が見える鉄塔の所まで戻る。元の道に戻って歩き始めると、北西方向を指していたので、やっと安心する。コンパスを持たないと駄目だという教訓を得た。これは山頂から周りの山を見るときも同じであり、GPSでは役に立たないも同然である。やがて、左手に自動車の道が見え始める。二度目に接近したところで車道に出た。距離的に近いと思ったからであるが、これは失敗であった。5万分の1には出ていないが、山道を歩き続けてもちゃんと穂積神社のところにでることができたのである。新道経由だと平山から1時間らしいが、3時間以上かかったことになる。時期によっては多くのハイカーがいるのだろうが、今日はだれもいない。少し年をとった杉があったのが、神社らしい雰囲気をかもしている。
穂積神社の大杉
薬師岳への登りが途中で二手に分かれている。右は、「ず〜っと苦しく、いや〜な階段道」とある。階段がいやなのは誰も同じ。しかし、「短くて、早い」という注釈の方を重くみて、そちらに進む。たしかに延々と階段が続く。そちらに行ったため、唯一のハイカーである二人連れとすれ違う。終わってしばらくすると稜線。左に少し行くと最高峰の薬師岳に達する。
先ほど貰ったキンツバを頬張りながら、家に電話をしてみる。ちゃんと通じたが、管理が行き届いていない携帯はすぐに電池切れになってしまった。少し薄日も射すようになってきた。文珠岳で少し粘ってみたが、駄目だった。晴れていても皆が推奨しているほどの展望台ではないのではないかと思う。
若山に達したあと、出発直前に届いた新ハイキングに出ていたコースを辿るつもりであったが、コースタイムを足し算すると下に降りるのが17:10になってしまう。ヘッドランプも持っているし、何とかなる時間であるが、必ずしも明瞭な道ではなさそうなので、途中でロスタイムがあるとまずいと考え、一般コースで牛妻を目指すことにする。結構長い道を下っていくと、突然茶畑にでる。前方に安倍川が横たわっている。所々に茶の花が咲いている。今回も一度だけ茶畑を縦切り、BSに着いたのはバスの来る23分前であった。川原に出たり、ビールを売っているところを探したりしながら、一駅だけ歩く。店は何もないが、床屋が3軒も目についた。
茶畑の向こうに安倍川