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2006. 11. 25
  坊ヶ峰


久しぶりに同窓会に出席するため上京。はじめ竜爪山を考えたが、17:00の開始に間に合わせるには時間が足りない。湖西連峰という未知の領域を歩くことにする。インターネットで調べてもなかなか見当がつかなかったが、嵩山から入り、坊ヶ峰を往復してから、石巻山に下りるコースで何とかなるだろうと考えた。13:22に石巻山を出るバスに乗る必要があるので、少し忙しい。


同行: 単独

  

コースタイ

920 嵩山BS、936 姫街道入口、955-957 本坂峠、1007-1010 坊ヶ峰(446)、1019 本坂峠、1030 頭浅間神社、1040-1050 鉄塔のある展望地、1105-1112 富士見岩(415)、大知波峠廃寺跡、1212 石巻神社、1224-1228 石巻山(358)、1240 石巻神社、1318 石巻山登山口BS


バスを降りるとき、運転手になぜこのような変わった名前の地名が多いのかと聞いたが、知らないという。車道を歩き始め、浅間神社を通り過ぎて、大きく曲がった辺りで目的の坊ヶ峰が木々の間に見えた。やがて、姫街道の入口に達し、そこから山道となる。ヒノキ、スギの植林の下は、アオキ、大ぶりのシダなどである。ほとんど涸れた弘法水を過ぎるとすぐに峠である。眺めはない。坊ヶ峰を巻く道なのだろうか、中山峠への道がしっかりとしている。その右側に坊ヶ峰に登る道がついていて、頂上まで20分とある。アザミや白いキクがわずかに色を見せている。頂上には雨よけ程度にはつかえそうな小屋と、そのうしろに三角点がある。とくに長居するような所でもないので、すぐに引き返す。頭浅間神社の手前ではじめて浜名湖が望めた。パラボラのある富幕山(トンマクヤマ)が判別できた。頭浅間神社から10分ほどでさらに展望のよい地点があったので、少し立ち止まって目をこらす。しばらく眺めていると富士や南アがうっすらと見えていることに気がつく。ジョギングのような形で追いついてきた人がいたので教える。磁石で方角を調べ、地図を出すが、豊橋の地図しかなく、見当がつかない。坊(10)、遠方(30)、南ア(40)、富幕(60)、富士(65)、湖の手前の連山(90)といった配置。帰ってから調べると、30°の遠方の山は明神山らしい。南アは赤石、聖方向であった。



富幕山方面の展望



その後、気持ちのよい富士見岩に着く。どこにあるのかの情報がなかったが、415 mの地点らしい。426.9 mと手書きで書かれた標識もあったので、みんなはっきりしないのであろう。ながめは抜群である。南ア、富士山もまだ辛うじて見えている。ここから道は二手に分かれる。南西方向が石巻方面である。すぐに大知波峠の廃寺跡につく。1989年から発掘が行われたものであるが、10C半ばから11C末までの短期間存在した寺で、史料がのこっていないという。大勢の子供達が気持ちのよい広場で昼食をとっていた。

少し分かりにくい交差点であるが、注意すると石巻山方面という標識を見つけることができる。林道を下ることになる。途中で豊橋自然歩道という山道が出てきたので、そちらへ足を進める。その後も何度も豊橋自然歩道という標識がでてくるが、行き先が書いてないので、少し不親切な感じがした。再び林道に出たところで出会った人に石巻山への道を確かめる。どうも同じバスで来て、登山口で下車した人らしい。もうほとんどの行程を終わったくらいかと思っていたのに、この人は2時間かけてここに来たという。13:30頃のバスに乗らないといけないので、少しあせる。なんとか石巻山に登る時間はあるだろうと思ったので、頂上まで上がる。新幹線からも明瞭に分かる山なので、登っておきたかった。ここでも大勢の小学生とすれ違う。狭い頂上には若者が二人いただけなので、岩の上からのパノラマ写真を撮ることができた。小学生の団体はどうしていたのかと思うくらい狭い。しかし、同定をゆっくりしている余裕はない。



石巻山から本宮山遠望



若者にBSまでの所要時間を聞くが、車利用なのではっきり答えられず、1時間くらいかなと言う。ますます心配になる。神社の下の集落から自然歩道があるはずなのだが、案内板にもはっきりとは書いていないし、誰も知らない。少し遠いが車道を行く方が安全だという勧めもあったので、そちらを歩き始めたが、ヘアピン続きの道なので、距離はかなり長かった。もう少し地図をゆっくり見れば歩道が見付かったはずなのに、時間がないのであせっていたことを後悔する。ヘアピンを避けて直降したり、駆け足になったりして、駐車場から40分ほどでBSについた。バスまでに15分の余裕があったので、川の土手に4時間歩いたのち、初めて腰を下ろす。食料、飲料もはじめて口にし、バスにも余裕たっぷりで間に合った。



バス停から見る特異な形の石巻山(左側)





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