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2005. 7. 5 金鰲山 (韓国、慶州)
慶州(Gyeongju)で開かれた会議の隙間を縫っての登山。定年後なので、若干気楽な行動ができる。やはり、どこかに行きたいと思っている人がいるもので、一緒に歩く。
2005. 7. 5 金鰲山(468)
同行: O氏
コースタイム
1430-1443 花郎教育院、1457-1552 統一殿、1631 稜線、1653 南山浮石、1658-1704 展望よい所、1710-1722 金鰲山(468)、1733 三陵渓谷磨崖釈迦如来座像、1800 上禅庵、1848 三陵、1930 鮑石亭
この日は、昼からの仕事で重要なものはなかったので、O氏と南山(Namsan)に出かける。バスを待っているとタクシーが停まり、執拗に誘われて乗ってしまう。統一殿の手前の花郎教育院でおろしてくれと頼むと、ここは観光用でないのであとが大変と脅かされる。まあなんとかなるだろうと降ろしてもらう。玄関に何人かの人がたむろしていたが、一人は日本語ができたので、「ちょっと見学させて欲しい」と言うと気持ちよく許してくれる。中から勉強している声が聞こえてくる。両側は寮になっている作りのエリート養成学校である。禅寺的な雰囲気がある。一周しただけで礼を言って出たが、教育制度の一環に触れられたので、値打ちがあった。
統一殿は上り下りが多く、大変な割にはわれわれには面白くない。壁画もゆっくり見ている時間がなかったので、すぐに出る。こちらの人にとっては「統一」ということが非常に重みのあることなので、全然関心度がちがうのである。
この後が大変であった。観光案内所で貰った地図ではなかなか分からない。あちこちで聞いても、要領を得ない。3回ほど行ったり来たりして、やっと登山口にたどり着く。そのあとは高みを目指せばよい。松の間から花崗岩の大きな石があちこちに見られ、六甲のような気分である。石舞台のような石もある。稜線にでると俄然展望がきくようになり、勾配もなくなるので心臓の弱い折笠君も楽になる。南山浮石と標識のある巨大な石を通り過ぎてすぐに展望のよい所にでる。東も西も見え、南にも高い山並が連なっているのがわかる。そこからはわずかの時間で最高峰の金鰲山(Geumosan)に到達する。
南山浮石 |
金鰲山頂上 |
広々した山頂で、いくつかの標識がある。ここではじめて2人のハイカーと出会う。少し降りると、かなり下の方に石に刻んだ仏像が見えてくる。前で休んでいる人がいなければ気がつかずに通り過ぎたかもしれない。道はすぐに左に折れ、急降下してその仏像の前にでる。三陵(Samneung)渓谷磨崖釈迦如来座像である。顔は彫刻のようになっているが、首から下は平面の岩に線が彫られているだけである。この名前は休んでいた人に教えて貰った。とにかく会う人会う人、すれ違ってニコッとするような人懐っこい人はいないが、一度話し出すと、皆親切で控えめで感じのよい人ばかりである。その後も沢山の仏像に出会う。ハイカーも丁寧に拝んで通り過ぎている。ある所ではおばさん達が花を入れ替えて掃除をしていた。
磨崖釈迦如来座像 |
三陵に着いてはじめて、この辺の陵の姿をみる。市内をバスで通り過ぎたとき薄暗い五陵が見えたが、ここでゆっくりとその大きさやら盛り土の具合などを見ることができた。日本の巨大な天皇陵と比べて慎ましいもので、好感が持てる。バス道の脇の茶店でビールを頼み、少しだけ喉を潤してから、鮑石亭(Poseokjeong)に向かうが、時間が遅すぎて閉鎖されていた。塀越しに様子だけみて、またもやタクシーでホテルまで帰ることとなった。