2005. 03. 02 恐羅漢山
山口での仕事に、車を使って出かけたので、よい機会と、帰りにほとんど未知の中国山系の一つに登った。
同行: 単独
コースタイム
0930 恐羅漢スキー場ブナ坂第1リフト上、1010 第2リフト上、1030 恐羅漢山(1346b)、1106 立山第2リフト上、1135 恐羅漢ロッジ
山口を朝早く出発し、恐羅漢山に向う。山口ICから中国自動車道を東に向うが、車の数の少ないことに驚く。同方向に向う車に出会ったのは20分後であり、その間すれ違った対向車はなんと10台。このような道路はあればあったで便利であるが、費用対効果でいえば問題であることに間違いない。戸河内ICを出る前にと吉和SAで朝食をとる。開店前で、食券が売られていなかったが、後払いでよいからと親切に食べさせてくれる。恐羅漢山への道は二種類あったが、近道を行く。久しぶりにガードレールもない断崖上の狭い道を走った。やがて恐羅漢山の雪景色が目にはいるようになるとすぐにスキー場である。
恐羅漢山とスキー場
リフト券を二枚だけ買って、国設スキー場のリフトに乗る。下りたところで、呼び止められ、スキーかボードでない人は乗せないことになっているという。前にも鬼首で同じようなことを言われたが、あの時は、ちゃんと登山届けを出して貰わないと困るという理にかなったものであったが、ここのは単に歩かせたくないというだけのようである。隣接する民営スキー場は問題なく乗せてくれるらしい。リフト券は共通なのでややこしい。まあ、全部リフトで上がると、歩くところがないくらいなので、歩くのも悪くないと第1リフト上からは林間コースを登る。久振りの雪山であるが、東北と変わらないよい雪質で気持ちよい。リフトの上にも2、3人で歩いたスキーのあとがあったので、それをたどると、あっという間に頂上に達した。
恐羅漢山頂上
頂上近辺には多くの踏み跡があり、まるでボブスレーのコースのような立派なものもある。赤布も頻繁に結んであり、高校のワンゲル部が訓練でもしたのかと想像した。予定していた砥石郷山の方向に踏み跡が続いているので、それにしたがって歩く。車から見たときは晴れていたのに、稜線では雪が舞い、見通しも全くない状態になった。途中でザックをチェックするとオーバーミトンを入れるのを忘れており、これでは無理をしない方がよいなと考える。
そのうちに、立山ゲレンデの上部に出てしまう。見通しが悪いので、もっと頻繁に磁石を見るべきであった。ボブスレーのようなコースに導かれるまま、ゲレンデに出てしまったのである。その日のうちに芦屋まで帰るので、早目に切り上げることには何の抵抗もなかったが、物足りない感は否めない。リフトの管理人と少し話をしたが、数日前50人程度の団体登山があったという。ゲレンデを下るのも嫌なので、立山コースとかやばたコースの間の沢に入る。大した深さの谷でないのに、ゲレンデのスピーカーの音が一切聞こえなくなり、処女雪を踏んで20分程度の雪上散歩を楽しんだ。帰りも同じ、緊張の道を走り、戸河内IC近くの道の駅で昼食とした。