2004. 10. 27 神山・駒ヶ岳・上二子山
東京での仕事の後、小田原駅前のホテルとざんに宿泊して箱根に登る。定年になったというのに結構多忙な日々を送っており、この山行の日記をつけ忘れていた。5年後に不記入に気がついて、写真を見て思い出しながら書く。
同行: 単独
コースタイム
740 強羅、806 登山口、911 大湧谷分岐、941 冠ヶ岳(1409)、956 神山(1438)、1053-1100 駒ヶ岳(1356;三角点は1327)、1315-20 湯ノ花ゴルフ場、1451 精進池、1454 宝匡印塔、1456 六道地蔵
強羅からケーブルに乗るのも面白くないので、歩いて登る。登山口にはちゃんとした案内板があり、神山まで1:45とある。すぐ気持ちのよい山道となり、やがて周りも見えてくる。下は雲海のようになっており、山々の頂上だけが見える。顕著な三角形は台ヶ岳か。右下に大湧谷の荒れた地肌が覗けるようになると、やがて分岐点にくる。トラロープが張られ、通行禁止になっている。丁寧に保護されているハコネコメツツジの群落がある。モミジは少し盛りを過ぎているが、それでもきれいなのがチラホラとある。金時山も見えるようになった。
紅葉に隠れた金時山
冠ヶ岳へは5分の寄り道なので、寄っていく。枯木の間からすぐそこに神山が大きく見える。神山は箱根の最高峰。すっきりしない天候だが、小田原の町、二子山(うしろに白銀山?)、駒ヶ岳(左に三原山、右に大室山)、仙石原のゴルフ場群(うしろに富士の裾野だけ)、冠山・金時山・御正体山が一直線に、その右手は菰釣山か。
神山から駒ヶ岳。左奥に三原山。右に伊豆半島。
駒ヶ岳に足を進める。途中でマユミの実が彩りを添えていた。小学生の団体とすれ違う。この日初めての出会い。笹原の広がる駒ヶ岳山頂一帯は、うすら寒いにもかかわらず、明るい雰囲気だ。
手前に冠山、その奥に雲がかかる金時山、さらに奥は御正体山
神山を振り返る
駒ヶ岳から駿河湾。左に大山。
次の目的地は丸山(960)なので、一旦もときた道へ引き返し、途中から湯ノ花ゴルフ場に降りたが、ゴルフ場の中は歩かせてくれないので、仕方なく舗装道路を下山する。途中で二子山や駒ヶ岳がよい形で見える。タデ科の茎に、薄紫色のアジサイが咲いたような初めての花に出会う。あとはツチアケビの実、ハコネギク、トリカブト、アザミ、ベニバナイチヤクソウのような花(しかし葉は鋸歯状)などが少しだけ。
湯ノ花ゴルフ場
どこかで何かを食べているはずだが、全く記憶がない。国道1号線に出たあと、芦ノ湖の方向に向かい、途中から二子山を目指して、無線中継所の方に登っていく。登るにつれ始めて芦ノ湖がはっきりと見えるようになった。その向こうに三国山。頂上は、国交省の無線中継所に占拠されており、柵の周囲を一周する。そう簡単な周遊でもなく、かれこれ20分ほどは費やした。丹沢は相変わらず雲の中だが、大山から相模湾の海岸線は何とか見える。もときた道を引き返す。下二子山は少し離れており、眺めるだけにしておく。国道に戻り、芦ノ湖の方に向かうと、色々の史蹟が出てくる。五輪塔は鎌倉時代より前に建てられているもので、曾我兄弟の墓ともいわれるのは俗説らしい。元箱根石仏群、多田満仲の墓、六道地蔵の地蔵堂を訪れたあと、精進池バス停からバスに乗り湯本に戻る。
二子山から芦ノ湖を隔てて三国山を望む