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9. 3. 1  八方ヶ原・剣ヶ峰 


仙台と東京で会議がある間を縫って、かねてより懸案の一つであった八方ヶ原の一帯に足を踏み入れる。蔵王の
を朝に出て、夕方鬼怒川温泉に泊まるという予定である。

同行: 単独

コースタイ

1440 大間々駐車場、1502 ミツモチ分岐、1520 林間コース分岐、1526 1590 m矢板市最高点、1535-1538 剣ヶ峰、1547 矢板最高点、1626 駐車場

車で福渡温泉を過ぎて箒川を渡り、やがて山道に入っていく。多分紅葉の頃は、よいドライブウェイなのだろうと思いながら、曲がりくねった道をどんどん登り、一度沢へ下りたあとまた登り返してやっと広い高原にでる。新幹線から見ていて、どこが頂上かが全く分からない八方ヶ原をもう少し探索したい所であったが、この日は女房殿も一緒なので、自由がきかない。あまり時間もないので、道のない桝形山は今回はやめておき、学校平から少し入った展望台までとする。多少霞んでいるが筑波山なども明瞭に見える。

ここで引き返し、案内板などもしっかりしている剣ヶ峰の方へと車を進める。標高
1280 m程度の大間々駐車場につくと、そこが車道の終点になっており、ここにも展望台がある。これから登る剣ヶ峰から、前黒山、大入道、男鹿山系、枡形がチラリと見え、その奥には雲に隠れた那須岳。女房殿は読書でもしているというので、一人で出かける。

林間コースと展望コースがあるが、もちろん後者をとる。かなりの巾の気持のよい林間の道と登山口で分れて登りとなる。モミ、カバ、ナナカマド、コナラ、ヒバ、サアラサドウダン、ナツツバキ、リョウブ、オオズミ、ヤシャブシ。やがてミツモチへの分岐点がもう一度出てくるが、そのあとは展望のよい尾根道となる。関東平野の向こうの筑波山、直ぐ下の放牧場、釈迦岳、西平岳の左には男体山とその左に日光の南の山並み。




尾根の途中から釈迦ヶ岳


やがてガレ場を越え、八海山という祠のある広々とした所を通り過ぎると、直ぐに最高点に達する。
1590 m矢板市最高点との手書きの標識がある。25000地形図にもその高度は出ていない。男鹿山系が見えるだけである。地図上の剣ヶ峰はその先である。それに続く次のピークに着いたとき、思わずあれっと声をあげた。その先には釈迦岳などがあるだけで、目指す剣ヶ峰がないのである。引き返してピークになんらかの印がないかと見回したがない。もう一度前方をのぞき込むとはるか下に、ピークらしきものが見える。これは分りにくい。さきほどすれ違った若者がここまで来ていないことは、ぬかるみに足跡がないことから明らかなのだが、これでは分らない。

かなり距離があるように見えたが、下りは早い。釈迦岳と大入道の分岐を右に進むとすぐに剣ヶ峰の頂上だった。見晴はよくないが、
P1590 の左右に下界が見えるので、新幹線のどこかからは間違いなく見えるであろう。しかし、同定は多少困難かもしれない。いつもなら下りには別ルートをとるが、今回は林間コースでなく、もう一度展望を楽しむため尾根道を下る。

その後、車に乗り鬼怒川へ向かう。地図にかなりはっきりと車道があると書いてあるミツモチ経由の道を当初は予定していたが、これがないことが判明したので学校平まで戻り、県民の森のややこしい道を女房殿のガイドで東荒川ダムにでる。しかし、その後が狭い山道で、予定外の時間をとってしまった。以前にも日光の帰りに一人で暗い道を走ったことがある道で、その時も苦労したのであるが、記憶ではもう少しましかと思っていた。途中、所々で男体女峰が夕日を背に美しいシルエットを見せてくれたのが救いだった。



男体山、女峰山



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