2004. 01. 27 弥彦山
越後一の宮である神社がある弥彦温泉に泊まり、新潟である10:15からの会合の前に弥彦登山を計画する。
同行: 単独
コースタイム
0600 宿、0610 鳥居のある登山口、0643 尾根道、0705 時計のある休憩所、0725 9合目、0740-44 弥彦山(634b)、0811
尾根道から下る、0828 登山口、0845 宿
前夜の食事は駅弁ですまし、乗り換えの吉田駅で翌朝用の朝食を仕入れる。翌朝、小雪が舞っているが、それほど気温は低くない。上下はゴアテックスで、セーターはなし、ザックもなしで、ウェストポーチに小さなキャンティーンとオーバーミトンを入れ、念のためワカンを腰にというスタイルで出る。神社を通り抜けると真っ暗な世界になる。ヘッドランプをつけて、登山口を見落とさないように気を配りながら歩く。登山口からすぐに登りになり、雪道は多少踏まれているので楽である。06:20になるとヘッドランプを消してもなんとか歩けるようになる。小鳥の声がかすかに聞こえる。06:43に尾根道に飛び出し、頂上からまっすぐ下る一本先の尾根が見える。時間があればその尾根を下りることも面白そうと思ったが、今日は無理である。フラッシュをつけて写真を撮ると、雪が大きく反射して写り、幻想的な写真になる。実際の雪は小雪程度なのに大雪に写っている。20分ほどすると掛時計がおいてある東屋のような休憩所を通り過ぎる。晴れていれば越後平野の眺望がよいのかもしれない。そのあとの水場で3口ほど美味しい水を口に含む。右手より尾根道が合流し、やがて9合目となる。どうも2万5千の地図の通りではない。ここから山頂までは緩やかな道を15分。見晴はないが風だけは強くなり、手が冷たくなる。いくつかの送電所を通り過ぎて、最後のNHKのそれが頂上の奥宮と同じ所にあった。なんの景色も見えないので早々に引き上げる。登り1:40だったので、1:10で下れば、予定通りの電車に乗れると目算を立てる。やはり下りは早い。途中で驚いたのは、道が雪で塞がれているところが3ヶ所あったことである。もちろんこれらは登りの際にもあり、これらの小雪崩をかき分けて道を付けて登ってきたのであるが、4ヶ所あったうち3ヶ所までが30分程度でまたまた埋もれてしまっていたことになる。通過するときにまた崩れるかもしれないと少し気を引き締める。水飲み場付近で老人が傘をさして、長靴のようなもので登ってこられた。あっという間に通り過ぎてしまい、話をしそこなったが、宿で聞いた365日登っている人かもしれない。登りの時には真っ暗だった弥彦神社を詣でる。天照大御神の曾孫の天香山命が祭神で、万葉集にも歌われているというのでかなりのものなのであろう。巫女さんまでが総出で雪かきをしていた。「また、雪になって」とこぼしておられたが、雪は軟らかいし、それほど厄介というのでもなかろうと想像した。宿に戻り、温泉につかり、ビールを半分だけ飲み、荷物を整理して、支払をすませ、呼んで貰ったタクシーに乗り込むまでが20分というのは少し忙しすぎた。吉田駅では10分以上余ってしまったのでもう少しゆっくりできた。
ヘッドランプに照らされた雪片 |
奥宮 |
数ある送信塔の一つ |
下山時の弥彦神社の様子 |