トップページへ 地域別索引へ 外国索引へ ヨーロッパ索引へ 年次別索引へ
2003. 7. 7 Naranco (Oviedo, Spain)
スペインの北部にある Oviedoで開かれていた会議の途中で、午後の時間が空いた。町はずれのNaranco山に古い教会があるというので、そこを目指すことにする。
同行: 単独
コースタイム
1225 Oviedo市内のホテル、1255 駐車場、1305-1325 Santa Maria de Naranco, San Miguel
de Lillo、1400-1407 Monte Naranco、1440-1455 Centro Asturius、1518-1523 駐車場、1550 ホテル
ホテルで聞くと頂上まで全部歩いても45分と言うが、山を眺めると、とてもそんな短い時間では行けそうにない。バスの便もあるが、とにかく歩くのが目的なので歩く。RENFEの駅をこえるとすぐに登りになり、多少整った感じの住宅街を歩く。ホテルで地図にマークをつけてくれたので、迷わずに歩けるが、それがないと少し大変だったかもしれない。
目指す2つの古い教会はユネスコの世界遺産になっている9世紀のもので、スペイン南部の教会は全てイスラム教徒に破壊されたので、プレロマネスク様式のものとしては貴重な遺産ということらしい。日本と違い、なんの説明もないのが面白い。スペイン語でもよいので何かがほしいところだ。緑豊かな中に静かに立っており、何人もの観光客が写真を撮っている。後者の教会には「写真を撮ってはいけません」というのが仕事の女性がいたので、頂上への登山道を聞くが、車道しかないと言う。ホテルでは車道と登山道の両方あると言っていたので、しつこく聞くがだめという。仕方なく車道を登る。
San Miguel de Lillo |
しばらくするとそれらしき地道が左手にあったので、そこに入る。ユーカリの木などが茂っており、いい気分だ。10分ほどして少し道が広くなり、一軒だけの孤立した民家にでる。煙が出ており人がいる気配が伺える。そこからは道がどんどん下がっていくようなので、これはひどい間違いをしたかなと心配になる。民家の庭に入って声をかけると、親切そうなおばさんが出てきて、大丈夫道があると教えてくれているような様子である。教えられた道はその民家の横についた階段を上って行くもので、聞かなければとても分からずにそのまま下っていった可能性が大きい。
お礼を言って、階段を登り、山道に入る。それ以後は本当に色々の山野草が咲いている。多くは日本でも見るものであるが、1/4程度は見たことのないもので、楽しい。頂上の稜線に出ると、また広い道になり、車の領域となる。立っているキリスト像は町からもはっきりと見えるほど大きなものである。霧の舞ってきた頂上の空気をしばらく吸う。
Naranco山の頂上に立つキリスト像 |
同じ道を下る。民家のところから西の方向に見えている教会のようなものを目指すことにする。町の概念図がおかしかったためにそのような錯覚をしたのであるが、実際はCentro
Asturiusというスポーツ施設のようなもので、バスの終点でもあった。引き返す前にそこでサンドイッチとビールで簡単な食事をする。3ユーロ足らずという安さに少し驚く。外に出るとバスがちょうど到着したが、出発時刻を聞くと40分後だというので、歩いて戻ることにする。少し行くと予期しなかったのであるが、行くときに立ち寄ったSan
Miguel de Lilloに出る。しかし、この道をたどっても、頂上に行く道を見つけるのは不可能だったろう。あとは来た道を戻るだけ。