2002. 11. 19 筑豊富士
若松での仕事が終わり、飛行機までかなりの間があるので、ボタ山に登るため飯塚に立ち寄る。
同行: 単独
コースタイム
1425 JR飯塚駅、1445 住友石炭社有地の標識、1508-09 筑豊富士頂上(121b)、1523 標識、1640 飯塚駅
飯塚駅に近づくと地図にあった通りの3つのコブが見えてくる。本当にボタ山かと思っていたが、何と木が立派に生えている。運動靴に履き替え、ロッカーに荷物をおき、タクシーの運転手にどこから登るのかと聞いたら、危険なので立ち入り禁止ですと言われてしまう。寺の方に見当をつけ、以前炭住だったと思われる町並みなどをブラブラ歩いていく。寺を越えると「関係者以外立ち入り禁止(住友石炭)」の立札があり、そのところから少し荒れた道が伸びている。石炭の研究に来た関係者と自分に言い聞かせて入らせて貰う。しかし、すぐに道はなくなり、頂上めがけてのヤブこぎとなる。背広でのヤブこぎははじめて。そのうち、暑いため脱いで手に持っていた上着も何度も落とすようになり、暑いのを我慢してもう一度身につけねばならなかったほどの勾配である。そのうちボタ山らしく黒いものもチラホラ見え始めたが、何も知らないで登っていたら気が付かないだろうという程度である。それにしても、立派に木が生え、草が生い茂っているものである。人工植樹をやったのか、自然にこうなったのかを地元の友人に問い合わせたところ、やはり九大農学部の先生が雑草の一本一本に至るまで設計した上で再生したとのことだった。やっとヤブから開放されたと思ったら頂上だった。すぐ奥にもう一つあり、ほぼ同じ高さ。写生でもしているかのような男の人がいたのには驚いた。向こうも驚いた様子。両峰の間には立派なトレールがあるので、ひょっとしたら向こう側にはちゃんとした道があるのかなと思ったが、時計を見ると時間がない。10分もあれば十分往復できるが、予定した列車に乗らないと仙台に帰れなくなる。少し周りを見回しただけで、残念だがヤブへと引き返す。駅では、靴を履き替えるくらいの余裕があった。
飯塚駅からボタ山を望む |
炭鉱住宅街を通り抜ける |
急斜面に植生が回復 |
双耳峰の南峰に人影が |