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芦屋の谷の踏跡マップ  



芦屋の尾根と谷を、芦屋霊園、柿谷、八幡谷、高座谷、荒地山(荒地山ボルダー付)、ごろごろ岳の6領域に分け、踏跡マップとしてまとめました。簡単なメモ付きです。地図の鮮明度が悪いのですが、そのうち修正できればと思います。図中に四角で囲った数字と文中の青字のタイトルが対応しています。この辺りの様子は、刻々と変わっているので、この文章を書いたときと現在の状況は同じでない可能性があります。



芦屋霊園周辺





霊1:霊園北端から前山公園へ
 霊園65区画を出て、左手の小橋を渡り、左に進む地形図にある実線の道を進むと、ちょっとした沢で道がなくなり、上の方に登り、西に進むと小さな尾根に出る。それを下ると沢に出る。その下にある堰堤を越えると、老人ホームの建設現場に出る。

霊2:霊園北西尾根
 霊園65区画のゲートを出て、霊1の道を少し進み、適当な所で右手の斜面を登る。傾斜が急で、つかまる岩がボロボロと剥がれるので、かなりの緊張を強いられる。左右どちらも深い谷になっている。標高300b付近で境界標識が目に入り、やがて柿谷東道に合流。


霊3:霊園と柿谷東道をつなぐ一般ルート
 霊園65区画を出て、左手の橋を渡り、右手に登って行くしっかりとした道。昔に比べると整備が行き届いて、一般ハイキング道となった。少しだけ急なところもあるが、問題なく標高310bあたりで柿谷東道に出る。尾根道には霊園へというしっかりした道標がある。すこし上に登ると仁川連絡線34。

霊4:宮川左俣沢中央尾根
 霊園65区画を出て、すぐ左に宮川左俣沢(?)があり、すぐ上のペアになった堰堤の所でY字型に分岐する。その二つの支沢に挟まれて上に延びる尾根がある。堰堤の付近などは、ほとんど踏み跡はなく藪もひどいが、尾根筋に乗ると踏み跡はないものの、迷うことなく前山遊歩道に出る。

霊5:宮川右俣沢西尾根
 霊園の北端(65区画と26区画)から北に延びる二本の沢がある。宮川の源流となる左俣沢と右俣沢だろう。それらに挟まれた北尾根が柿谷東道の410b付近まで続いている。地形図には破線は書かれていないし、マーキングもないが、歩きやすい道が続いている。途中の2ヶ所で、下界の展望が開ける。

霊6:宮川右俣沢を詰めて剣谷西尾根へ
 霊園26区画(五の橋)近くのゲートを越え、宮川の源流に向かって沢を詰める。いくつかの堰堤を越えて剣谷西尾根に出る。左へ登ると柿谷東道の420b付近へ、右に下ると仁川連絡線33となる。

霊7:剣谷西尾根
 仁川連絡線33を経由するこのルートは下りに何度か歩いたが、登ったことはない。登るとすれば、霊園26区画(五の橋)近くからスタートることになるが、多分出だしが分かりにくいだろう。なんとか尾根に乗り仁川連絡線33まで進む。そのあとは比較的分かりやすく、柿谷東道の420b付近に出る。

霊8:新神戸線23号から芦屋大学
 新神戸線23号から東南方向に伸びる尾根を歩く。 しばらくの間はしっかりとしたリボンが架かっており、立派な山道になっているのかと下って行くと、そのうちリボンはなくなってしまう。ときどき、岩に小さな赤丸が書かれているが、目につきにくく、参考にならない。途中から沢に入って行き、小堰堤を右側から越える。次の大きな堰堤も右から越えると、六麓荘浄水場の横に出るが、中には入れない。そのあとも住宅地の金網の横を延々と歩き、芦屋大学でやっと山道を終えることができた。

柿谷周辺





柿1:芦有道路から奥山水道をへて五分岐まで 
 芦有道路のカーブ9を過ぎると右手に鉄梯子がある。登って行くとタイヤで組まれた壁があり、それの上側を辿って行くと奥山水道の水道施設の所に出る。奥山水道に向かわず火の用心のプレートの方向に登って行くと優れた展望台となっている新神戸線19に達する。そこを通りすぎ植林が始まっている広々とした斜面を登ると五分岐に達する。今は閉鎖されてしまったが、六甲山系一帯の詳しい紹介をしておられたアラカルートのサイトでは三分岐となっているが、実際は五本の道が集結している。ここで紹介したルートは、五分岐にかなり前から「工事中につき、通り抜けできません」との表示があるが、工事はもう終了していて、なんの迷惑をかけることなく通り抜けられる。なお、水道施設からそのまま奥山水道を進み、カーブした道が北に方向を変えるところから右手に入って行っても五分岐に出る。柿3の道を上から下りてきて五分岐に着いたとき、一番右手に向かうしっかりとした道だ。

柿2:芦有道路と五分岐を結ぶ破線路
 五分岐から南に向かうS字型の破線が地形図に書かれているが、これはしっかりした踏み跡があるのでもないので、苦労する。上から下りてきた場合、堰堤を過ぎた所で工事をしており、そこを避けて東方向へトラバースするが、すぐ下に見える芦有道路に出るまでもかなり難儀する。法面の隙間を見つけて芦有道路に出る。登る方向に歩いたことはないが、かなり苦労すると思う。



柿3柿谷西尾根
 五分岐から南に延びる尾根を柿谷西尾根というらしい。これに取付くのに最も分かりやすいのは、尾根末端の芦有道路からだろう。柿谷登山道の入口のすぐ西側にわずかの隙間があるので、右手に入って行く。分かりにくいが、以前は赤リボンも架かっていた。そこ以外は高い法面があるので取付けない。尾根を忠実に登ればよいが、踏み跡は全くない。やがて仁川連絡線35の鉄塔に着く。そこからは踏み跡が出てきて、分かりやすくなる。以前かなり分かりにくかったが、今はリボンも適当につけられているので、尾根を外さなければ無難に五分岐に辿り着ける。そこからK-5ポイントまでを柿3としておく。上から五分岐に下りてきたときに最も左側に位置するのが西尾根である。仁川連絡線35への関電の巡視路は、柿谷のK-1ポイントの少し上から沢を右岸に渡り、登って行くようだ。2回ほど下から登ったが、途中で目印はなくなり、手掛かりのない急坂で苦労した。下りはやや危険だろう。下りなら、仁川連絡線35からまっすぐ南に下りて行く方が楽だ。芦有道路にうまく出ることができればよいのだが。

柿4:柿谷西道
 水車谷BSの少し上にある案内板から入って行き、ゴロゴロ岳まで続くもっともオーソドックスな一般コース。最近では柿谷道とされ、K-1からK-12までのしっかりしたつうほうプレートが設置され、以前に使われていた標識10,11,12などは撤去されている。K-2、K-3、K-4とK-5の間などで前山遊歩道への連絡道がある。K-5には南西方向は通行禁止と書かれている。たしかに難しい道も多いが、慣れておれば問題ないルートもある。下りていくと五分岐に至る(柿1、柿2、柿3参照)。K-6で西に向かう関電の鉄塔巡視路があり、5分ほど進むと新神戸線20となる。K-7付近から北に向かう踏み跡を辿ると破線路に至り、あしや村への近道となる(八7)。K-8(新神戸線22)は六甲最高峰なども望める広々とした休憩ポイント。ゴロゴロ岳へはまぎれのない道だ。新神戸線の鉄塔の番号が最近変更され、紛らわしい。前の新神戸線40が22に、43が19にといった具合。芦有の芦屋ゲートから左岸道を下りてきて、八幡谷の次の谷を登ると、堰堤を越えて新神戸線20や新神戸線21へ達することもできる。道はない。

柿5:柿谷沢道
 芦屋川との合流点から遡行を始めたかったが、合流点には6bほどの直瀑があり、そこを登れたとしても第一堰堤までの間が、マンションや県道の下を潜っている上、三面護岸で逃げようがない。大きな柿谷第一堰堤を越すルートの見当もつかないので諦め、第一堰堤の上をスタート地点とした。水車谷BSの少し上から入り、堰堤を越えたあたりで右手の斜面を下り、第一堰堤のすぐ上に下り立つ。K-1で柿谷西道と交差し、第二堰堤では柿谷西道の階段を利用する。その上流で2回ほどハイキング道と交差する。K-4とK-5の間で地形図の破線が三差路になっており、そこから北に向かってしばらく破線が続いている。破線がとぎれるあたりで広々とした川原になるが、リボンがついているのはそこまでで、あとは適当に沢筋を詰めて、K-8(新神戸線22)付近の柿谷道に出て遡行を終える。

柿6:前山公園からK-8までの前山遊歩道
 前山公園の階段を登り、貯水タンクの脇から尾根に出て、K-8の柿谷西道との合流点まで続く、人気ハイキングコースの一つ。以前は柿谷東道とよばれていた。途中で柿谷西道へ連絡する枝道がいくつも左に分岐している。右手には登り始めて間もない頃に、柿7の踏み跡が右側についている。芦屋霊園への道がいくつも(霊2,霊3、霊5、霊7)。

柿7:前山公園から小尾根を登り前山遊歩道へ
 前山公園の貯水タンクに向かう舗装道路が急カーブする所に取付き点があるが、入口は緑に覆われていて、赤リボンがないと道があるとは思えない。地形図に破線で書かれている通り、尾根に乗ると難しい所はない。前山遊歩道の230b付近に出る。


八幡谷周辺





八1:石仏谷の左俣沢
 芦屋ゲートから旧あしや村の方へ進み、すぐに左手に見える柿の木広場から堰堤の上流側に出る。石仏谷の右俣沢と左俣沢の合流点だ。左俣沢に入ると結構の水流があり、大きな岩もあるので、まあまあの沢歩きとなる。地形図にも出ている3つの堰堤を越えたあたりで、全行程の半分ほど。ここで左手の斜面を登ると奥池南町の住宅街に出る。 そのあと沢を詰めると、だんだん流れは細くなり、住宅街の東側をたどる。行き止まりになり右手に登る。藪の中を北に進んで行くと、沢山の踏み跡が出てきて堰堤に達する。そのすぐ先が車道だ。

八2:石仏谷の右俣沢・柿谷道
 このルートは最近整備され、標識も完備した一般ハイキングコースとなっている。芦有道路の芦屋ゲートから石仏谷の右俣沢に沿って登って行くと旧あしや村の青空広場に出る。そのまま直進すると木橋。ここにしっかりした道標が立てられている。右手に進むとゴロゴロ岳とある。ゴロゴロ岳は左手だし、道はどんどん下るのでこれでいいのかと思うが、これでよい。石島池の先でK-10の標識がある柿谷道に出る。登山道の脇にあるP475bに立ち寄ることも簡単だ。

八3:青空広場から石仏谷東尾根
 青空広場の少し東に西側に分岐する道がある。そこを入って行くと、地形図に描かれた破線のコースとなる。とくに興趣のある道ではないが、大阪ガスの奥池ロッジに至る。

八4:青空広場から吊り橋経由でK-10
 芦屋ゲートから石仏谷の右俣沢に沿って登り、青空広場に出たところで右手にある急な踏み跡を少し登ると、ロープのある下りとなる。三差路で左に進むと鋼鉄製の吊り橋にでる。そのまま進むと、八7コースの途中に出る。左に進み、三差路を右に折れるとK-10。

八5:八幡谷全遡行
 芦有道路の芦屋ゲートから下りて行き、八幡谷の橋ちかくで、芦屋川本流に下り、合流点から登りはじめる。芦有道路の下を潜ると、道路からも見える大きな堰堤にぶつかる。左側から大きく高巻きして、堰堤上に出る。ここから僅かの距離の所で芦屋川左岸道と交差するのだが、その間に素晴らしい2段の斜滝がある。それを越えるとすぐに芦屋川左岸道となる。この後はいくつもの堰堤を越えていく。中には巻くのにも苦労する大きさのものもある。あしや村の吊り橋をくぐり、木橋をくぐると沢は荒れた感じとなり、藪がひどい。稜線に出て遡行は終了し、奥芦屋スタディセンターの建物の所で道路に出る。
 木橋を渡った所で、ゴロゴロ岳へという指示の反対側にはなにも書かれていないが、八幡谷の上流に向かって北に進むとかなりよい道が続く。あしや村まで約240bという道標があり、道が二つに分かれる。右手の道が地形図の破線路で正規の登山道らしいが、そのうち道はあいまいになり、自分で方向を判断する必要がある。スタディセンターのフェンスにぶつかるので、左手に進んで行くと大阪ガス奥池ロッジでフェンスから解放される。
 240bの道標で左手に進み八幡谷に向かうと、沢がY字状に分かれている中間の尾根に入ってもかなりよい道がある。最後はやはりややこしくなるが、いずれスタディセンターのフェンスにぶつかるので、左手に進む。

八6:あしや村の木橋から北に進みゴロゴロ岳へ
 木橋から南に進まず、東に進んで、柿谷道に出ることもできるし、少し北に進んでから東に入って行くこともできる。道はないが、難しくはない。

八7:あしや村と柿谷道の連絡路
 八2の途中、木橋から南東に5分ほど行った所に南方向に踏み跡がある。リョウブの木があるところ。地形図にも破線が書かれているところだ。右手にいくつかの踏み跡があるが、直進すると破線はなくなるが、とくに問題もなく、柿谷道のK-7近くに出る。

八8:八幡谷の南にある小沢
 芦屋ゲートのBSから左岸道を下って行き、八幡谷を越えてしばら沢に出る。そのまま下れば奥山水道に出るが、沢に沿って登って行く。しばらくは沢沿いの踏み跡があるが、そのうち曖昧になる。沢の中や岸を適当に歩くが、それほどの苦労はない。やがて地形図にも出ている堰堤が見えてくる。右側から越えるとうんと歩きやすくなる。東方向に進むと、新神戸線21号の鉄塔の所に出る。新神戸線20号の鉄塔から道はないが、適当に下りて行くと、堰堤の所に出る。

八9:ごろごろ岳の諸施設の南側
 ごろごろ岳から柿谷道を少し下り、NHKの施設の手前で西に分け入ると生コン組合やスタディセンターのフェンスに沿ってかすかな踏み跡が大阪ガスの奥池ロッジまで続く。途中で左に下ると、八幡谷の左俣にでる。そこを遡ると八3に合流し、奥池ロッジに至る。そこからの下りは分かりづらいが、八1を横切って、奥池南町に出ることができる。

高座谷界隈





高1:地獄谷西南稜
 地獄谷の入口にある梅谷堰堤脇の梯子を登ると西南稜。途中でロックガーデンを展望できるところがある。魚屋道に出るとすぐ上に魚屋道尾根道分岐がある。

高2:地獄谷・風吹岩
 高座滝を通り過ぎてすぐに、ロックガーデンへの道と分かれて地獄谷に入って行く。色々と特色のあるポイントを過ぎ、小便滝に至る。右手に進むとA懸岩へと続く小さな沢になるが、直進して堰堤を越えると、地獄谷の深部に入って行く。色々と分岐があるので紛らわしいが、丁寧に沢筋を詰めると風吹岩に乗り上げることができる。

高3:地獄谷・万物相
 小便滝までは高2と同じ。そこから地獄谷の本流と分かれ、右手の小沢に入って行くとA懸岩の下部に出る。回り込んで素晴らしい展望が得られるA懸の頭に登っておく。小便滝から小沢に入らず、左手の斜面を登って直接A懸の頭に出ることもできる。A懸の頭からは変化のある魅力的な道をたどって万物相に至る。万物相はそれほど広いものではないが、文字通り花崗岩の奇妙な形をした諸相を楽しめる。北に向かって林の中を登ると中央稜に出る。そこを左に進むと風吹岩はすぐ。



高4
:ロックガーデン
 つうほうプレートT-1で高座谷を右に見送り、大人気の尾根を登る。仁川連絡線37で広場となっている(そこから地獄谷の方へ下る踏み跡があり、A懸の少し下に出る)。さらに尾根を辿ると、通行止めになっているが左に入る踏み跡がある(そこを下るとC懸跡を経て新神戸線の鉄塔の所で中央稜に復帰することができる)。しばらく登ると、万物相への道(高3)が左に、細井道への道(高6)が右に分かれる。すぐに風吹岩に至る。

高5:高座谷全遡行
 芦屋川との合流点からは無理なので、高座橋を出発点として源流まで歩いた。いくつかの大きな堰堤は巻かざるを得なかったが、滝はいずれも直登できる。滝の茶屋の横の滝はやや気を使う。そのあと、沢は大谷茶屋の床の下を潜り、すぐに滝の前の小さな橋に着く。いつも見ているのは雌滝。奥に雄滝がある。たまたま通行止めのサインのないときがあったので、祠の横から登ってみた。何の問題もなく雄滝の下に出ることができ、雄大な滝を見ることができた。その後、またすぐに進入禁止の標識が出ていた。つうほうプレートT-1までは一般道で上がり、そこから高座谷に入って行く。両側にハイキング道がある。荒地山砂防ダム、荒地山第二堰堤(正副)などの大きな堰堤は巻かざるを得ない。そのあとのハイライトは奥高座滝。全部で3段になっているが、最後の段は滑りそうだったので右手の登山道に逃げた。すぐに滝の落ち口に戻り遡行を続ける。 荒地山南尾根の南端にある通行止めの標識のところで右俣と左俣に分かれる。ほぼ似たようなサイズ。右俣を詰めていくと、しばらくして水流がなくなり、大きな岩や藪の中を登ると、頂上からかなり下の荒地山南尾根に出た。左俣は、なだらかな沢がウグイス広場まで続く。広場の左手の薄い流れはすぐに消えてしまい、なかみ山付近まで、沢とは言えない斜面を這い上がって終わりとした。

高6:高座谷・風吹岩
 荒地山第二堰堤をすぎ、細井道を辿る。途中で左に折れ、ロックガーデンからの中央稜に出る。風吹岩まで5分。

高7:高座谷・展望岩
 高6の風吹岩に向かう道を左に見送り、五分岐に向かう細井道を右に見送り、左手の沢を詰める。五分岐から魚屋道に出る途中にある優れた展望台となっている岩場付近に乗り上げる。

高8:高座谷・細井道・五分岐
 荒地山第二堰堤をすぎ、細井道を五分岐まで辿る一般ルート。途中にダルマ岩。

高9:高座谷・アカシヤ尾根・五分岐
 細井道の途中で沢を左岸に渡り、登って行くとアカシヤ尾根コースのコルに着く。登りついたコルを左に行くが、直進して下って行くとキャッスルウォールの登り口と奥高座滝の中間に出る。白龍白神と書かれた石がある所。

高10:高座谷・黒岩・荒地山
 高座谷から荒地山に行く最もポピュラーなコース。キャッスルウォールの基部から奥高座滝の落ち口の近くを通り過ぎ、高座谷の左岸を行くと、「左は通行止め」と書かれた標識に出る。そこを右折して尾根を登る。途中に黒岩という絶好の展望台がある。黒岩の少し上で「P」と書かれた地点で東側に下りる踏み跡がある。プロペラ岩を経て、奥高座谷に出る。


荒地山周辺





荒1:魚屋道から
 風吹岩から魚屋道を登って行くと、荒地山への分岐がある。途中でK越谷への道を分けるとすぐに標識の立つ三差路に登りつく。右に行くとゴルフ場の先に六甲主稜線を展望できる岩がある。三差路を東に進むとなかみ山を経て、荒地山に至る。

荒2:細井道、五分岐、宝寿水から
 高座谷、荒地山第二堰堤、細井道を経て五分岐に行く。そこから迷路のようになっている踏み跡を辿ると大きな岩のあるウグイス広場に至る。ウグイス広場の手前のY分岐を左に進むと宝寿水に至る。右手の斜面を登って行くと、三差路、なかみ山を経て荒地山に至る。細井道の途中で谷を渡り、アカシヤ尾根に出て、五分岐に行くコースもよく使われるようだ。アカシヤ尾根に登りついたところで高座谷の方へ下ると龍白龍神の石碑に出る。アカシヤ尾根の途中から高座谷に下りることもでき、小滝の所に出る。

荒3:ウグイス広場から
 荒2コースでウグイス広場に着いたあと、北東方向の道を登ると水小屋に着く。そこをさらに北東方向に向かう岩だらけの道を苦労して辿ると、なかみ山と荒地山を結ぶ稜線に出る。そこを東に進めば荒地山。

荒4:高座谷から南尾根
 分かりやすい一般コース。高座谷、荒地山第二堰堤、キャッスルウォールの基部を過ぎ、高座谷の左岸を辿ると、三差路に出る。左の五分岐への道は進入禁止となっている(近辺を熟知している人にとっては何の問題もないが、知らない人が入って行くと道迷いすること間違いない)。進入禁止の標識から右手の沢に沿った道を登って行くと、好展望の黒岩を経て、荒地山に達する。黒岩の少し上で、プロペラ岩への道が右に分かれていく。

荒5:奥高座谷
 荒地山第二堰堤、T-4ポイントを過ぎるとすぐに奥高座滝に出る。正面の滝が奥高座谷左俣、右側のほぼ流れのない滝が右俣。これを登るのはやや危険。左手に巻き道があるので、それを使うと滝の落ち口に出る。両側に進む登山道があるが、正面の谷を登って行くのが奥高座谷右俣。大きな岩が次々と現れる。左手に進む踏み跡を登って行くと、プロペラ岩を経て、荒地山南尾根に達する。そこを右に登ると山頂。プロペラ岩への分岐の辺りで、右手に登ることもできる。立て烏帽子岩を経て、ボルダー岩の領域に入って行く。


荒6:城山尾根
 荒地山に行く登山道の中では昔から最もよく知られた道。芦屋川駅から高座滝に向かう住宅街の途中に城山・荒地山方面という案内板がある。そこから山道に入って行くと、テレビ中継所のある展望台につく。その北側の鷹尾山には広田西線39がある。その上の、仁川連絡線36、新神戸線44の鉄塔からもすばらしい展望が楽しめる。400bで道が北に向かう辺りで少し左手に寄り道すると、荒地山のボルダー群が一望できるところがある。キャッスルウォールへの分岐T-5を過ぎ、ブラックフェースへの道を分けると岩梯子。さらに登るとサンデーモーニングの上の好展望台となる。あとは穏やかな道を荒地山に向かう。最近、キャッスルウォールからT-5ポイントへの道が整備され、一般登山道となったようだ。キャッスルウォールの左手の小さなガリー状を登り、左手に行くとアパッチ砦がある。引き返して東の方へ進むとT-5ポイントへ出る。

荒7:道畔谷東尾根
 芦屋川右岸道を登って行くと、陽明水、宝泉水という水場の先で道畔谷に出る。東尾根に行くにはしばらく道畦谷に沿って登り、道畦谷第2砂防ダムの手前で左手に入って行く。大きな岩を右や左に見ながら高度を上げていくと、難儀岩と命名された岩が出てくる。足の短い人にはたしかに少し難儀かもしれない。絶景岩を過ぎると岩梯子とサンデーモーニングの間で荒6コースに合流する。

荒8:道畔谷北尾根
 荒7と同様に、芦屋川右岸道から道畔谷に出る。そのあと谷を横切り、さらに弁天岩方向に進むと、左手に道畔谷北尾根への取付口がある。見落としかねないが、展望台になっている岩が目印となる。小さなテラス、三角岩、扇岩といった特徴のある岩が次々と出てくる。やがて荒9、荒6のルートと合流し、荒地山に至る。扇岩の手前で右に踏み跡が見える。弁天岩に至る道だが、それに踏み込むにはかなりの苦労を覚悟しておく必要がある。

荒9:荒地山新道と脇道
 芦屋ゲートBSからゴルフ場への道を進み、ゴルフ橋の先の標識で左手に下りる。黒越谷を渡渉し、しばらく急坂を登ると傾斜が緩み、登山道が南に向かうようになる。A-2のつうほうプレートを通り過ぎ、道畔谷北尾根コースと合流し、岩梯子からの道に出会うと荒地山まではすぐ。上記のコースの途中のA-2少し手前で右手の不明瞭な尾根に入り、沢沿いに下って行くと黒越谷の第3ダムの少し上に出る。A-2の標識の所には右手に比較的はっきりした踏み跡がある。道が下り坂になるところで、左手の尾根の方に進む。このT字路で下り坂へ直進するとかなり良い道が続き、黒越谷第2ダムの少し上に出る。T字路で左折して尾根を登って行くと奥池方面などの展望台があり、正規の荒地山新道より楽しみが多い。しばらくすると荒地山新道の合流するが、その少し手前の分岐を右に進むと、地理院地形図の破線路を歩くことになるらしく、頂上の直下で登山道に出る。

荒10:黒越谷避難小屋経由で
 芦屋ゲートBSからゴルフ場への道を10分ほど進むとK越谷へ下りて行く道がある。しばらく西に進んだ後、南に方向が変わり、K越谷第3ダムが現れる。ここで右手の方に進むと、松翁庵という小さな小屋(最近取り壊された)を経て、十字路に達する。A-8という通報プレートがある。十字路を西に進み魚屋道となかみ山を結ぶ登山道に出会ったT字路にもA-7という標識。ここからなかみ山を経て荒地山に行くのも、一般ルートとなったようだ。

荒11:黒越谷直進
 第3ダムで右に進まず、黒越谷を直進し第2ダムを越えてどんどんと南に谷を詰めるとなかみ山と荒地山の中間のコルに乗り上げる。また途中で右手に折れていくとA-8ポイントに行くことができる。この付近はまだ秘境の雰囲気が多少残っている。最近気づいたのだが、本谷の東側に沢に沿ってちゃんとした道ができていた。やがて沢から離れ、荒地山のすぐ西に飛び出す。また、同じような所で本谷の西側の穏やかな尾根を登って行くとナカミ山に出ることもできる。ナカミ山の頂上に、そちらに下りる目印が最近できていた。ただし、しっかりとした道はない。

荒地山ボルダー群





荒地山周辺の岩についてもまとめてみた。登山道に面している顕著な岩として、キャッスルウォール、ブラックフェース、プロペラ岩などがよく知られているが、それ以外にも数多くの個性的な岩が散らばっている。荒地山周辺図とは別に、所在地と写真だけを示した。

 

 



ごろごろ岳周辺





ゴ1:奥池バス停から
 ごろごろ岳への最短コース。奥山貯水池、大阪ガス、奥芦屋スタディセンター、大阪兵庫生コン組合などを経て住宅地がすぐそばまで迫ってしまったごろごろ岳頂上に至る。

ゴ2:大阪ガスなどの施設の南側を結ぶ踏み跡
 大阪ガスなどの施設の南側を金網フェンス沿いに細々とした踏み跡が続いており、柿谷道のNHKの施設の近くに出る。南側には八幡谷へのいくつものルートが伸びている。八1〜八2の破線はこのページの八幡谷周辺の図と対応している。

ゴ3:苦楽園尾根
 ごろごろ岳から南側に下る道は柿谷道の他、苦楽園に至る苦楽園尾根がある。途中で分岐して右手に下りて行く道は六麓荘に出るもので、最近あしや市の通報プレートが完備して歩きやすくなった。


ゴ4:ガベノ城
 苦楽園の上の剣谷町のはずれからP333bを経てガベノ城に続く尾根道が一般ルートでゴ6ルートに出る。尾根道の南側のルートは苦楽園三番町と柏堂西町の境界を流れる剣谷を遡った時の軌跡。剣谷第二堰堤で二進も三進も行かなくなり、右手の尾根を目指してかなりの藪漕ぎをしてガベノ城の少し上に出た。すっかり廃道になっていて、ほとんど歩かれていない。

ゴ5:七曲谷
 鷲林寺南町の剣谷第4公園から谷に入って行くと、右俣と左俣に分れる。地理院地形図に出ている北側の破線路が右俣で、南側の破産路が七曲谷南尾根。右俣は手ごわそうだが、南尾根は問題ない。少し登ると、新神戸線の送電鉄塔26があり、好展望台となっている。ゴ6のルートに出る前は地形図の破線路から外れて、少し左側に出る。並行する南側のルートは左俣。水量は右俣より多いが、地形図には記載がない。南尾根を下りるつもりだったのに、ルートミスをして、この右俣に入り込んだことがある。いくつかの滝を下る必要があったが、要所要所にロープが架かっていたのでなんとかなった。最後の大きな堰堤に出る前に剣谷第4公園に向かえばよかったのに、堰堤まで下りてしまい苦労した。

ゴ6:ごろごろ岳・観音山連絡路
 奥池から観音山へ向かう途中に南に進む道があり、七曲谷の源頭やガベノ城への道を左に見送り、ごろごろ岳に向かう整備の行き届いた道。

ゴ7:観音山周辺
 奥池から観音山に向かうのに普通は沢沿いの道を東に進むが、その北側にある尾根道も意外にしっかりしている。観音山から鷲林寺に下るのに3つの人気のハイキングコースがある。北側から順に、せせらぎコース、パノラマコース、岩稜コースとなっており、それぞれがちがった味わいをもっている。山名の書かれた大きな石があり、展望のよい場所が普通は観音山とされているが、最高点はその西側の藪の中にあることに最近気付いた。

ゴ8:飯盛尾根
 奥池の東端から観音山への道に進むとすぐに右手に登る急坂がある。これが飯盛尾根で、P556bが飯森山。地形図には、頂上のすぐ北で奥池方面へ下る破線路が描かれているが、私有地につき進入禁止となっている。南側のもう一本の破線路にはそのような表示がなかったが、道ははっきりしない。沢沿いに下って行くと、丸太を組み合わせた簡易堰堤がいくつもあり、最後の堰堤を越えると、里山守櫓という櫓が立っていた。貯水池近くの下山口には柵があり、ここも私有地のようだった。




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