2000. 6. 18 流石山・大倉山
日帰りで遠出する年でもなくなってきたので、まだ泊まったことのない湯野上温泉に一泊し、足を踏み入れたことのない裏那須へでかける。
同行: 女房殿
コースタイム
905 駐車場、925 鏡沼分岐、955 大峠、1054-1100 流石山(1813)、1127 五葉の泉、1142-1155 大倉山(1885)、1240 流石山、1314-1324 大峠、1355 駐車場
幸い天気も回復し、湯野上温泉から観音沼、日暮滝を通り過ぎて、ウワミズザクラの咲く駐車場へと車を走らせる。そこから、ゆったりとした旧会津中街道を歩く。マイヅルソウ、イチリンソウ、ムラサキヤシオ、ズダヤクシュ、サラサドウダンなどを見ながら大峠へ。霞んでいるが三本槍、旭岳など近くの山は一応見ることができる。
赤崩山
那須連峰(左端はp1900、そのうしろに朝日岳、右端は茶臼岳)
大峠から登りはじめると、そのうち茶臼岳がしっかりと見え始める。ウラジロヨウラク、背の低いウツギ、イワカガミ、ヤマハハコ、ハクサンチドリ、シナノキンバイ、薄紫のつぼみの花などがまずまずの景観をひろげている。期待が大きかった割には少し物足りない感じ。もう少しあとの時期の方がよいとのこと。途中でゆっくりと歩くという女房殿と別れ、先に行かせて貰う。流石山の頂上には1813mと1822mの2種類の標高が書かれた道標がある。たしかにこれらのピークが近くにあるのは間違いではなく、どちらを頂上と考えるかにそれぞれの考えがあっても構わないが、道標のあるのはP1813の方であることは疑いのないことで、このような混乱は少々まずい。パノラマ写真を撮り、大福餅を立ち食いしただけで先に進む。頂上を越えた後にはタカネザクラ、キンバイ、ハクサンイチゲなどの新しい花がいくつかあり、シャクナゲの満開の株も。ヤブと小さな虫の群れを漕ぎ別けて大倉山へ。ここの頂上にも1831mと1885mの2種類の標高が書かれた道標がある。P1831は頂上手前の小ピーク。
東北新幹線からこれらの山が見えるかどうかを確かめることが一つの目的だった。展望に関する確固たる結論は得られなかったが、おそらくは大倉山は見えるが、三倉山は見えないというと暫定的に考えた。男鹿山系の眺望も楽しみにしていたが、こちらから見てもメリハリがなく、どっしりと横たわっているだけ。沼ツ原調整池と深山湖が見えるが、揚水発電所の両方の貯水池をこのように一目で見る機会はなかなかない。初めての経験だ。大峠で待ちくたびれた女房殿に追いつく。駐車場の少し手前の渓流で汗を拭き、のどを潤す。駐車場で、栃木の273の山を全部登ったという倉持さんに出会いその著書を購入する。この後、この本は色々な意味で予想以上に役に立った。
左に沼原調整池(1240m)、右に深山湖(750m)の揚水発電施設