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1999. 12. 01  四阿山
 



11/30に東京で会議、12/01の午後から12/03まで長野で学会、12/04は彦根で法事、12/06は東京で会議という予定を最大限に利用するハイキングスケジュールをたてる。まずは菅平まで入り、四阿山に登るのがメインイベント。


同行: 単独


コースタイ

0541 菅平ペンション、0603 牧場分岐点、0650 展望台、0718-37 根子岳(2207)、0852-0928 四阿山(2354)、0946 四阿高原への分岐、1025-38 小四阿山(1917)、1120 牧場分岐点、1140 菅平ペンション

前夜は満点の星空。少し暗いうちに出発。ぼんやり見える根子岳は遠く、こんなに歩くのかという感じだったが、明るくなるにつれてどんどん近づいてくる。登るにつれ、蓼科山、赤岳が見え始めるが、蓼科が右側に見えるのが何とも不思議な感じで、なんど地図で確かめても、この奇妙さは山を下りるまで直らない。八ヶ岳より西に来ているはずという思いこみのためである。菅平を振り返るとすぐそこまで雲が迫っており、北アルプスも見えない。しばらくして蓼科の右に仙丈が見え始め、中ア、御岳も確認でき、北アも顔を見せ始める。653に穂高から蓮華の山並みがモルゲンロートに染まる。望遠レンズで見ているかのような近さに思わず声を上げる。白馬は上空の雲の影で暗い。これが時間とともに変化し、白馬がよいと穂高が暗くなるといった具合。妙高方面もすぐそこに見える。頂上直下で富士も見え始め、山陰だった朝日を見るとすぐに頂上。向こう側には白根山。風もあまり強くなく、展望を楽しむ。横山さんのスケッチには描かれていない奥秩父、富士山、南アの鳳凰、北、駒、仙丈などまで見える。十分堪能したのち四阿山へ向かうが、ストックを取り出したほど凍っており、慎重に歩かざるを得ないのでコースタイムより時間がかかる。種々の草木に氷がへばりついており、高山植物に負けないくらいの美しさである。四阿山では、根子岳から見たときの四阿のような邪魔者がないだけ、さらにすばらしい眺望となる。白根、本白根、皇海、袈裟丸、赤城、榛名、筑波、雲取、浅間、黒斑、甲武信、国師、金峰、鳳凰、赤岳、北岳、甲斐駒、蓼科、仙丈、木曾駒、御岳、乗鞍、穂高、槍ヶ岳、常念、大天井、燕、蓮華、針の木、爺岳、鹿島槍、五竜、白馬三山、黒姫、焼山、火打、妙高と続く。このようにするどく立派な五竜を見たのははじめて。妙高と白根の間が、ごく一部雲の中に隠れている部分があるだけ。展望を十分に楽しんだ後はただ下るだけ。普通なら笹の露に濡れるところであるが、下り始めても未だに凍っているので助かる。中四阿、小四阿で根子岳、四阿山を振り返り、近づいてくる北アを満喫しながら、余裕をもって昼のバスに間に合わせることができた。誰にも会わない半日だった。



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