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1999. 06. 12  八甲田山
矢櫃萢 



前日の午後に仙台を出発して、猿倉に泊まる。途中の高速でニセアカシア(ハリエンジュ)が連続しているのに驚く。旅館の前でミズバショウ。朝、旅館で食事をしてゆっくりと出発。


同行: 女房殿

コースタイ

0745 猿倉温泉、0940-1015 矢櫃萢、1135 猿倉温泉、1305-1400 田代平湿原

高田大岳が目の前にくっきりとした姿で聳える。かなりの残雪と雪に痛めつけられた木の枝をくぐり抜けるので余計に時間がかかると女房殿がぶつぶつ。ミヤマカタバミ、スミレ、ムラサキヤシオ、エンレイソウ、ミズバショウ、キスミレ、ハクサンフウロなどがあり、かなり気持はいい。ガイドブックにある望甲台はよく分らない。途中で大きな雪原でしばらく迷うが、やっと見つけた道をしばらく行くと矢櫃萢(ヤヒツヤチ)に出る。広々と周りが広がり、赤倉山、乗鞍岳、猿倉山が周りを取り囲む。わずかだがショウジョウバカマ、ヒメシャクナゲなどの高山植物も見える。もう少しと歩き出すが、女房殿にこれ以上なにがあるのかと言われて、終わりにする。もう一度矢櫃萢で休み、登山靴を脱いで裸足になり、木道から外れて忍び足で少しだけ中に入らせてもらう。驚いたことに多くの池溏が広がっており、チングルマ、ミツガシワ、ワタスゲ(つぼみ)などが咲いている。悪いことをするかしないかでこれだけの大きな違いがあるとは。10m程度でよいので木道を用意すべきであろう。天と地の差のある光景があるのだから。気がとがめる以上の満足感で戻る。登山口に矢櫃沢の橋が崩壊と書いてあり、もっと先に行ってもすぐ引き返すことになったのだと自らを慰める。

車で北へ回り込み、レンゲツツジが満開の田代平高原で昼飯にする。売店があり、おでんとビールを買い込んで、すぐ裏の静かで豊かな森の中での贅沢な一時。食後、もう一つの目的だった田代平湿原に行く。マイズルソウ、レンゲツツジ、ズダヤクシュ、タニウツギ、ノジスミレなどを見ながら湿原に出ると、ワタスゲの最盛期。一面に広がっており、思わず絶句するほどの素晴らしさ。ヒメシャクナゲ、レンゲツツジが所々でアクセントをつける。ニッコウキスゲも一本だけ咲いている。八甲田山は少しづつかすみがかかり始めるが、とにかく素晴らしい。風が吹くと、一斉にダンスをしているが、全然飛ばされていかない。かなりの散歩者がいるが誰の顔も幸せに満ちている。

欲張って田代元湯に入ろうとあちこち車を走らせ、さらに車をおいて歩くが、どうもよく分らずあきらめる。BSより徒歩25分とガイドブックにあるのに不可解。1時間近く損する。結局黒石の方に行き、温湯温泉の共同風呂に入る。地元の人とゆったりと入る気分も最高。黒石で何軒かレストランを探し求めて3軒目で落ち着く。18時近くに出発し、帰仙したが、西根あたりまで十分明るく、またしてもニセアカシアを満喫した。






 
 





 
 






 
 






 
 






 
 




 
 



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