1970. 01. 15 竜の口渓谷
色々な意味で仙台の名所の渓谷。青葉城の南側に鋭く切れ落ちており、こちら側の防御の心配をする必要がなかったという。谷の両側はいくつもの層が重なっており、昔は海だったので貝殻の化石などが簡単に見つかるので小学生の勉強の場にもなっている。この谷にただ一つだけ架かる八木山橋は谷底まで70㍍あるので、自殺の名所でもあった。
同行：女房殿、長女、長男
|
あまり詳しいことを知らないまま、どうせ町中の小さな谷だろうと気楽に革靴とスカートで行って大いに苦労した。冬に3才と0.5才の子供を連れて行くようなところでは全くなかった。ツララがぶらさがり、ヘつりきれずに冷たい川の中を小さい子を背負い、大きい方の子供の手を引きながらビシャビシャと歩く所もあった。八木山橋の下に来てやっとどこにいるのかが分かったが、そのあとも両側の断崖は一向に終わりとならず、逃げ場が全くなかった。最後に動物園の近くに飛び出したときは本当にホッとした。