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1961. 08. 01 - 08  北ア裏銀座  



山とスキーの会の夏山登山で、裏銀座から立山まで縦走しようという壮大な計画だったが、雨にたたられ、大幅な計画縮小となった。当時は、まだ七倉ダムや高瀬ダムもなく、雲の平の小屋の建設が始まったばかりという頃だった。

同行: Oさん、Nさん、M君、N君


1961. 08. 01 七倉から濁沢まで

コースタイム

0700 大町、0800 七倉、0955 不動沢、1000-1025 濁小屋、1100 濁沢河原でキャンプ。

まだ七倉ダムも高瀬ダムもない時代で、葛温泉から歩き出す。すぐに雨が降り出した上、今までに経験のない重い荷物に意気が上がらない。濁沢を過ぎてN氏が丸木橋から転落してずぶぬれになる。本格的な登りに入っても雨は衰えず、ついに濁沢河原にテントを張ることになった。




濁小屋で(高瀬ダムに水没して現存しない)



1961. 8. 02 濁沢から烏帽子小屋まで

コースタイム

0630 濁沢、1000 あと2:30の標識、1100 2240b、1400 烏帽子小屋、頂上往復。

この日は、きついので有名なブナ立尾根を登る。全員がそれなりにバテて、コースタイムよりかなり遅くなって烏帽子小屋につく。激しい夕立に見舞われたのでこの日は小屋泊り。夕立が収まったころ頂上まで往復する。烏帽子そのもののスッキリした山容に感激する。立山方面の展望も得られた。




ブナ立尾根から烏帽子の稜線を




ガスに包まれた烏帽子岳




立山をバックに烏帽子岳


烏帽子岳




1961. 08. 03 烏帽子小屋から雲の平まで

コースタイム

0620 烏帽子小屋、0720 三ツ岳(2845b)、0927 野口五郎岳(2924b)、1310-1400 赤岳(黒岳分岐)、ワリモ岳、祖父岳(2821b)、1620 雲の平

3日目は、しばらくはまあまあの天気だったが、野口五郎あたりから降り始め、雲の平に着くころ本降りになる。




烏帽子小屋から赤牛岳




西側と思うが、不明




餓鬼岳方面




黒岳




三ツ岳から立山、烏帽子、針ノ木




赤岳から野口五郎岳




祖父岳への登りで




祖父岳下のテント場




食事の準備




陽射しのある食事



1961. 08. 04 雲の平

コースタイム

1130-1630 散策 

M君と一緒に雨の中を空身で雲の平散歩。スイス庭園、奥日本庭園、アラスカ庭園、日本庭園などの名前がついた所を巡り、素晴らしい光景を堪能する。雲の平小屋が建設中だった。アオノツガザクラ、イワイチョウ、イワカガミ、イワギキョウ、ウサギギク、ウスユキソウ、ウルップソウ、エゾシオガマ、オタカラコウ、キバナシャクナゲ、クルマユリ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、シラニニンジン、チングルマ、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、ミヤマリンドウ、モミジカラマツ、ヨツバシオガマなどがあった。晴というわけではないが、やっとテントの外で夕食ができて、少し気が晴れる。




スイス庭園




奥日本庭園




アラスカ庭園




ギリシャ庭園(右奥に小屋)




建設中の雲の平小屋


黒部五郎岳



1961. 08. 05 雲の平から双六池まで

コースタイム

1020 雲の平、1245-1400 三俣蓮華山荘、1540 双六池テント

この日の天候は最悪で、風雨ますます激しいが、どんな条件でも出発と決めていた。歩き始めてすぐに雨が降り始め、三俣蓮華小屋に着いた時はぐしょぬれ。1時間くらい休んで食べると元気が出て出発。三俣蓮華岳はパスして、テントを張った双六池に直行。風が強くて飛ばされないように気を遣う。N君がシュラフを濡らしてしまいしょげていた。


1961. 08. 06 双六池


台風の通過待ちで、双六池停滞。テン
トから一歩も出ない一日。



1961. 08. 07 双六池から新穂高温泉まで


コースタイム


0755 双六池、0920 大ノマ乗越、1130-1210 ワサビ平、1405 新穂高温泉。

雨が少々弱まったので出発したが、雨にぬれたテントの重かったこと。立山を諦めて、槍・穂高を目指していたが、それも諦めて、大ノマ乗越から小池新道を経て左股谷へ下る。新穂高温泉の旅館に泊まり、風呂に入ってゆったりする。



1961. 08. 08 新穂高温泉から帰宅


新穂高より蒲田へバスで下山する際に、台風一過ということではじめて快晴となる。天気には恵まれなかったが、花は最盛期だった。





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