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2024. 04. 10  高安山



以前に信貴山に行ったときの帰り道に立ち寄ろうと思っていたのに、ルートミスをして平群の方へ延々と歩いてしまったことがある。今回はそのミスを取り戻すためのもの。

 

同行単独

コースタイム

0900 近鉄服部川駅、1028-42 水呑地蔵尊、1104-11 十三峠、1153 立石越南口、1203-27 広場で昼食、1230 一元ノ宮、1245 高安山(488b)、1250 開運橋、1255-1302 ケーブル高安山駅、1310 開運橋、1356 法蔵寺、1409-19 近鉄信貴山口駅

この日は十分の準備をしておらず、昼食用にパンを1個持っただけだったので、服部川駅を降りてからなにかを調達できればと思っていたが、食料品店などは皆無。途中で、取りたての野菜を100円で売っている店があったので立ち寄ると、野菜は買う気になるものがなかったが、ボンタンがあったので、2個購入。東に向きを変えて神立(こうだち)の集落を登って行く。業平がここの娘と会うために十三峠を越えて通っていたという伝説があるので、古い歴史があったらしく予想外の街並みが続いている。水呑地蔵尊の参詣道とあったので左に曲がる。このため、立派なクスノキがあるという玉祖神社を逃してしまった。とくに参詣道らしきものもないまま、車道に出る。そこから西方向の展望が得られ、久宝寺駅の2棟のタワーマンションと上尾町の環境施設の白い煙突が際立っていた。この二つは、周辺の景色を理解するのに好都合だった。車道を越えて山道に入って行く。神立茶屋辻の石碑が立っており、業平に捨てられた神立の娘の悲恋の物語が紹介されている。そのそばにペアの地蔵が寄り添っていた。最近、ウォーキングの途中で路傍地蔵を見かけると記録するようにしているので、写真に収めたが、水呑地蔵院に着くまで、34ヶ所にもなった。多くはここの地蔵と同様に、ペアで並んでいるので、お地蔵さんの数で言えば50体を大きく上回っていただろう。それぞれは微妙に表情が異なるがいずれも穏やかな笑みをたたえておられた。お地蔵さんの性別などは意味がないらしいが、このように2体が並んでいると何となく夫婦のような感じがしないでもない。2つの像の横にもう一つの小さな像があったりするので、彼らの子供と思えば微笑ましい。

水呑地蔵院には、いくつものお地蔵さんがあり、どれが最も重要なのかは分からなかった。水も2ヶ所から流れていたが、多分本堂の右奥にあったのが、本命の水と思われたが、生水は飲まないようにとの注意書きがあった。飲んでも別条なかったが、それほどの美味でもなかった。それはともかく、展望デッキからの眺めはよかった。しかし、なじみのない街並みが中心で、見える山で目についたのは遠くの六甲山とポンポン山程度。



神立から高安山方面を




神立茶屋辻の地蔵




のどかな山道




高水呑地蔵院の本堂




本道前からの展望(梅田の先に六甲)




水呑地蔵と水


本堂の右手から十三峠に進む。途中で、展望公園への階段があったが、水呑地蔵院からのものと大して変わらないだろうし、サクラも最盛期を過ぎているようだったので、スキップする。信貴生駒スカイラインをくぐって十三峠の上に出る。ここにも、業平の逸話を紹介する立て札と地蔵石仏がある。腰掛があったので、出発後初めての休憩をとる。そのあとスカイラインとつかず離れずといった感じで南に進む。立石越北口のところで、1ヶ所だけ左側に信貴山方面が見渡せるところがあった。立石越南口で車道をくぐって西側を歩く。資材置き場のような広場に腰を下ろせる太い柱があったので昼食とする。持ち物が少ないのであっという間に終わる。ポンタンが食べにくくて時間をとった。そこからすぐの所に一元ノ宮という新興宗教のかなり立派な施設があった。1970年には1万人の信者がいたらしいが、教祖が1974年6月に大地震が来ると予言し、その予言が外れると割腹自殺をはかり、その後衰退したが、今も存続しているという。高安山は、地形図にもしっかり出ているし、ケーブルまであるので、すこぶる有名な所と予想していたが、全く違っていたので、ある意味愉快だった。取付き地点が分かりにくいし、登って行くと踏み跡程度、山頂にも淋しい小さな山名板があるだけだった。引き返すのも気が進まなかったので、南に向かう怪しげな踏み跡を辿って、気象レーダー施設の手前に下り立った。大道(おおみち)ルートの起点である開運橋を通り過ぎて、ケーブルの乗り場まで足を延ばしてみた。すぐかと思っていたが5分もかかった。きれいなトイレがあったので、用を足してから引き返す。開運橋の橋の下が出発点。大変な道だと書いていた人がいたので、ストックと軍手を取り出し、下りはじめる。確かに深く切れ込んだ道で、両側に登るようなことはできないし、もちろん周りの景色を楽しむこともない。しかし、そのようなワクワクする道は5分程度で終わり、あとは普通の谷道となった。市街地に出て、法蔵寺の境内からもう一度、六甲と大阪のビル街の景色を見たのち、信貴山口の駅に向かう。近鉄の駅はケーブルの駅と一体となっていた。

今年になってのハイキングで、金鳥山以外の8回では誰とも会わなかったが、今回はずいぶん多くの人とすれ違った。主に地蔵尊までのハイクのようで、十三峠から高安山を経て下山するまでは誰とも会わなかった。



十三峠の石仏




ときどきハイウェイと接する




一元の宮



右手に分りにくい高安山への登り口




高安山山頂




気象レーダー




ケーブル高安山駅




深くえぐられた大道ルート




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