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2024. 04. 05  高野山、飯森山、大曲山



三田周辺の山巡りを一段落させ、大阪方面に足を向ける。初めに、和歌山との県境に近い阪南飯盛山に。

 

同行単独

コースタイム

0929 孝子駅、0947 高仙寺山門、1002 本堂、1007 登山道へ、1032 アンテナ、1036-41 高野山(285b)、1059 電波反射板と送電鉄塔(紀の川線15)、1113 P312bと紀の川線16、1138 藤戸山(305b)、1213 札立山分岐、1217 千間寺跡、1227 信浄院への分岐、1227 多奈二火力線22、1230-1305 飯盛山(385b)、1327-49 大曲山(223b)往復、1429 提灯講山(198b)、1507 下山口、1519-24 みさき公園駅

南海本線の孝子(きょうし)駅から高仙寺に向かう。道の両側に、サクラ、ボケ、シャガ、スミレ、ハナダイコンなどが春の訪れを告げている。かなりの石段を登って山門に着く。両側の阿形、吽形は両方とも左腕が欠落しているが、なかなか迫力のある像。さらに登り境内に入ると、満開のさくらの先に高野山(たかのやま)が見える。ここは役行者の行場の一つなので、行者堂、役行者の祠、母公の墓などがある。行者堂の中は暗くてよく見えなかったが、多分行者らしい下半身と前に前鬼か後鬼らしい姿が認められた。これら以外にも地蔵堂などの境内社がいくつもあった。本堂の右奥にある赤鳥居の横から登山道になる。



高仙寺への入口にあった小川




高仙寺山門の阿形・吽形




高仙寺の境内の奥に高野山




行者堂




役行者の祠




本堂。右奥の鳥居の所から山道へ


急な坂で始まるがすぐに緑に囲まれた穏やかな道となる。アンテナの所で視界が開け、右前方にこれから辿ることになる紀の川線の送電鉄塔が3本並んで見えた。高野山の山頂には高野山城址という表示があったので、周りを見回すと、確かに曲輪跡のような地形があちこちに見られた。頂上から下るところも少し急になっており、防御の役目になっているのかと思われた。そこを下りずに回り込んで、全体の姿を眺めておいた。そこから20分程度で電波反射板が3枚並び、その横に送電鉄塔(紀の川線15)があった。P312bの少し南側に足を延ばすとその次の16号鉄塔があった。藤戸山の手前で道が二手に分かれ、どちらでも通行可能との標識が立っていた。左手の緩やかな道に進むと、やがて右側から下りてきた道と合流する。そちらの方を見上げるといくつかの標識があったので登ってみると、そこが藤戸山の頂上だった。そこから南に行けば、もう一つの送電鉄塔に出会えるのだが、紀の川線17であることは明らかだったので、省略して先に進む。



穏やかな登山道




アンテナと奥に3本の送電鉄塔




高野山山頂



高野山城の曲輪跡




紀の川線15号鉄塔




藤戸山山頂


ヤマザクラの花びらが敷き詰められているが、上を見てもなかなかサクラの木が見つからない。花びらは若々しいので、散り終えたわけではなさそう。赤茶けた葉が目立って、白い花が目につかないらしい。遠くにある木は、白い花がたくさんついているのがはっきりと分かる。ツバキの花も沢山落ちていたが、咲いている木はなかなか目につかない。これはいつものこと。P325bの所で紀の川線18に行く巡視路が分かれ、孝子駅に下りる登山道、札立山への登山道、シブ谷への道を見送り、通り過ぎると間もなく、室町時代に栄えたという飯盛山千間寺跡があり、多奈二火力線22鉄塔が飯盛山のすぐ手前にある。この発電所は2020年3月に廃止されたもので、昔のブログにはちゃんと発電所の写真が写っているが、今はもうなにもない。

飯盛山の山頂には立派な展望デッキがあり、絶景が楽しめるという話だったが、やや霞んでいたこともあり、感激するようなものでもなかった。淡路島では、諭鶴羽山、柏原山が何とか同定できたと思うが、霞んでおり分かりにくい。友ヶ島も見えていると案内板には描かれていたが、釈然としない。地ノ島の最高点93bは、手前の高森山285bの陰になっているはず。沖ノ島のP120bは沖根戸山244bの左裾に顔を覗かせている可能性はある。東の方の木の間には、俎石山、雲山峰といった峰々が見られた。


飯森山を出ると、あとはとくに興味深いスポットもないまま、大曲山、提灯講山を経てみさき公園駅まで歩くだけだった。ただ、大曲山へ向かった時に山頂へのルートからずれて右手に進んでしまい、気が付いて引き返して正規のルートに戻るまでが、少しだけワクワクした時間だった。よく見るとかなり丁寧に白いテープが幹に巻かれていたので、もっとそれを意識しておれば間違わなかっただろう。それにしても、何の特徴もない山に結構の人が立ち寄っているらしいことが、少し不思議だった。自分のようにピークハントに熱心な人ばかりではないだろうに。



多奈二火力線22号鉄塔




飯森山山頂のウッドデッキ




多奈二火力発電所跡地の先に淡路の山




飯森山から俎石山、雲山峰




大曲山の山頂




大曲山と提灯講山の間から飯森山を振り返る




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