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2023. 12. 28  龍門山



少し好天が続いているが、やはり冬なので、雪の心配のない和歌山に出かける。

 

同行単独

コースタイム

1001 粉河駅、1021 竜門橋南詰、1115 一本松、1131-42 中央ルート登山口、1225-32 明神岩、1257-1333 龍門山山頂(756b)、1334 三角点、1334 磁石岩、1402 田代峠、1444 一本松、1532-35 粉河駅

紀ノ川にかかる龍門橋から龍門山が目の前にどっしりとした姿を見せるが、紀州富士といった趣きは全くない。龍門橋の上からは、下流側に飯盛山などの山並みが見え、下流側は遠く和歌山市内の山が見えているのだろう。ともに広々とした雄大な眺めだ。もちろん北側には和泉葛城山などの和泉山脈も遠くない。果実畑の中のかなりきつい勾配のコンクリート道を登って行く。すぐにウィンドブレーカーを脱ぎ、シャツ2枚になる。冬というのに暖かい日だった。振り返ると、和泉山脈を背景に、果樹園が紀ノ川に向けて大きな広がりを持っている。果物が実っているときにはさぞ見ごたえのある光景だろう。道にはイヌマキの実が沢山落ちていた。作業用道路などが複雑に入り組んでいるが、登山用の標識が完備されており、迷うことはない。マホニア・チャリティーの花が咲いていた。一本松という色々の道が交差するポイントで田代峠への道と分かれ、中央ルートに向かう。この辺りに何軒かの家屋があり、廃屋になった別荘のような趣きだったが、まだ売物件という標識もいくつか残っていた。中央ルート登山口に着く直前に和泉葛城山を中心としたかなりの展望が得られ、登山口からは和歌山方面の眺めもしっかりと望めた。登山口に着いたのは、歩き始めて1時間半ののち。小休止後登り始める。



龍門橋と龍門岳




飯森山と上流方向




下流方向




果樹園の中の道から和泉葛城山




一本松




田代コースとの分岐




中央ルート登山口から和歌山方面




中央ルート登山口から和泉葛城山方面



中央ルートにはキイシモツケが群生しているらしいが、もちろん花の季節は過ぎている。葉もなさそうで見つからなかった。シダの葉の緑とホウの葉裏の白が目立つ程度。フユイチゴとミヤマシキミの赤い実が少しだけあった。明神岩という案内に従って寄り道する。確かに大きな蛇紋岩の露頭で、眺望もよいが、他の場所ととくに違った景観ではない。近くに風穴があるが、夏なら気持ちよいのだろう。キイシモツケの札が架かった樹があった。やはり葉も落ちてしまっていた。ここだけではなく、この山全体に沢山の樹に名札が架かっており、植物園とまではいかないが、いき届いた感じが好ましい。この山は、三波川結晶片岩に富む所として有名らしいが、緑色したそれらしき岩がゴロゴロしていた。


傾斜が緩むと山頂が近い。山頂は広々としていて北側が広く開けており、俎石山から岩湧山あたりまでが遮るものなく眺められた。南側は全くダメなので、高野山や護摩壇山方面を見ることができない。ここで遅めの昼食をとったのち、田代峠の方へ出発する。すぐに三角点があり、北側に並ぶ山々の名前をいれた展望図が掲げられていたが、あまり参考にならなかった。疎林の下を笹が広がる平坦な道を気持ちよく進む。右手の樹の少し途切れる所があり、遠いところに少し目立つ山が見えたが、どのあたりか見当がつかない。岩全体が磁石となっている大きな岩が珍しい。田代峠まで下り、左折して一本松の方へ戻る。途中に可愛らしいお地蔵さんが祀られた小さな祠がある。道は地理院地形図の破線路と微妙に違うようだが、道はしっかりしているので他に選択肢はない。朝に通り過ぎた一本松の所からは、来た道を淡々と下るだけ。途中で粉河駅の電車の時刻表を調べる。1時間に1本しかないので、できれば15:35発の電車に間に合わせたいと急ぎ足になる。朝はゆっくり周りを見渡しながらあるいた龍門橋もひたすら前だけを見て歩く。駅に着くと、すでに電車は停車していて、待っていてくれたようなタイミングだった。そのあとの橋本と難波での乗り継ぎも実にスムースだった。



明神岩




龍門山山頂




山頂から和泉葛城山方面




磁石岩




田代峠



地蔵尊



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