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2023. 12. 06  十二坊、美松山



湖南の低山もほとんど歩き尽し、残るのが数えるほどになった。あちこちから目についた十二坊が遺されていた。よいバスの便が見つからず、最初は甲西駅(標高137b)から延々と十二坊の頂上まで歩くとすれば、もう一つの目的である美松山は無理かと危惧していたが、石部駅から十二坊温泉(標高238b)までバスがあることを見つけ、これなら楽勝かと安心する。

 

同行単独

コースタイム

1015 十二坊温泉ゆららBS、1041 地形図の破線路に、1101-10 十二坊(405b)、1128 展望岩、1136 石楠花群生地、1200-30 十二坊、1310 十二坊温泉、1325 Uターン、1332-34 十二坊温泉ゆららBS =バス= 1401-05 甲西駅北口BS、1434 ウツクシマツ自生地、1453-1504 美松山(227b)、1516 柑子袋東(こうじぶくろ)、1534-1603 甲西駅

バスが十二坊温泉ゆららに着く少し前、車窓の左手に山に入って行く道が見えた。こんな山の中なのにかなりの交通量の道を戻るのかと少し嫌な感じがしたが、心配はなかった。バス道を少し戻ると、すぐに道路沿いの地道に入って行けた。歩きやすい道が続く。しばらくして若い女性が追いついてきて挨拶をした。そのうち追い抜いてくれるだろうと期待していたが、結局ほぼ同時に頂上に着いた。かなりよく来ておられるようで色々と教えてくれる。目の前に広がる山並みが南の方角かと思い込んでいたので阿星山あたりかと聞いてみると、鈴鹿だという。太陽の方角からすると東の方角を見ていたことに気が付き、納得する。御池岳、日本コバ、竜ヶ岳、三池岳、銚子ヶ口、イブネ、雨乞岳、綿向山などの懐かしい面々が顔を揃えていた。少し回り込むと飯道山から大納言、阿星山にかけての稜線が望まれた。詳しい山座同定は「展望」のページに。

山頂から西の方への周回コースが面白いと読んでいたので、そちらに足を進める。頂上付近は色々なアンテナ塔の周りの道が入り組んでいて分かりにくかったが、なんとかルートに乗って下って行く。どんどんと下って行くので、このまま下山してしまうのではないかと思うほどだった。運悪くYAMAPの軌跡が途絶えてしまったので、どこにいるのかがわからない。やがて展望岩という札が目に入り、大体の位置が分かった。展望岩からは、烏ヶ岳、飯道山、大納言、阿星山、竜王山、その右下にある甲西大橋の奥に金勝アルプスの鶏冠山、さらにその右奥に千頭岳、音羽山などがうっすらと見えたが、比叡は見えていない。登山道に戻りさらに下って行くと、シャクナゲ群生地を経て、登り返すようになる。頂上付近に来ても案内などがないので、また少しウロウロしてしまう。頂上で展望を楽しみながら昼食を始めると、この日二人目となる近江八幡からのハイカーが登って来られ、見えている山の話などをする。



十二坊温泉ゆらら




整備された山道




十二坊山頂




山頂から鈴鹿方面




山頂から大納言、阿星山




展望岩から金勝アルプス、音羽山方面


食後、東側へと下る道をとる。ときどき北側の山が見えるかと注意していたが、ほとんど駄目だった。歩きやすい道を下り、十二坊温泉ゆららに着く。地形図の238bのポイントから入る登山道を下ると途中に立派な磨崖仏があるとのことで、そこを歩くことにしていたが、なんとなく温泉の前の広場に入り込んでしまった。そこから回り込んでも238bのポイントに行けるようなので、それでもよいかと思った。善水寺2q、磨崖仏1qという立て札があったので、迷わずに入って行く。しばらくして全然違う方角の踏み跡を辿っていることが分かり、これは一旦引き返さねばと戻りはじめる。予定の道を下るよりは、13:34に温泉をでるバスに乗るのが色々な意味で好都合ということに気が付く。9分しかないがなんとかなるかと急ぎ足で戻ると、間に合った。そのバスはかなり色々な団地を巡るもので、甲西駅北口に着いたのは30分後だったが、おかげで美松山に行く時間が十分確保された。

線路の南側に行くため跨線橋に登ると、北側には十二坊が、南側には大納言から阿星山の山並みがしっかりと見えていた。右手にこれから行く美松山も。途中にあった南照寺の境内のモミジがきれいだった。うつくし松自生地に着くと広々とした場所にポツンポツンと天然記念物の松が立っていた。根元近くで枝分かれした枝が放射状に別れて上に伸びて行くという珍しいもの。ここから細い山道に入って行き、美松山に向かう。しばらくして、Y字路に到達する。左後ろ方向に急ターンするのが多度神社への道で、直進するのが八島寺への道との道標があった。美松山の名前はなかったが、美松山に多度神社があるのだろうと登って行く。頂上には小さな祠があっただけで、多度神社の文字はなかった。東側に隣にあるピーク(地形図に∴印で書かれている)が聳えていて、美松山よりかなり高いのが意外だった。引き返し、Y字路から八島寺への道へ進む。驚いたことにこちらの道は非常に立派な道で、あっという間に市街地に出た。そこで、甲西駅からの電車の時刻を調べる。うまくすれば15:31の電車に間に合うかもしれないと、急ぎ足で町中を通り抜けたが、数分の差で間に合わなかった。




やや幅広の踏み跡を下る




高代寺霊園




南照寺のモミジ



うつくし松自生地




Y字路で多度神社の方へ




美松山頂上の祠




美松山東側の高い丘の左に十二坊の西側の山並み

 
 

甲西駅から十二坊に最後の一瞥



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