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2023. 09. 28  金毘羅山、高ヶ尾山



S氏を誘っても迷惑になりそうもない宝塚の上佐曽利の山を考えたが、都合が悪いということで、誘うのを躊躇う高槻の奥の山に行くことにした。

 

同行単独

コースタイム

0826 空谷橋BS、0839 崩壊現場、0855 作業所のある橋、0917 鉄塔取付き、0930 P458.1b、0954 林道三差路、0959 大黒部幹線705、1004 金毘羅山取付き、1014 金毘羅神社、1029-37 金毘羅山(561b)、1049 林道へ、1111-39 三角点点名竹谷(493b)、1210 地獄谷峠、1215 原大橋への分岐、1219 高ヶ尾山取付き、1251-1301 高ヶ尾山(480b)、1319 谷筋に下り立つ、1339 福永工務店、1408-33 萩谷BS

明神ヶ岳、黒柄岳に行ったときに使った高槻駅からのバスに乗る。小学校の登校時間だったので沢山の子供たちが乗っていた。しかし、郊外に出ても下車せず、こちらが空谷橋で下りてもまだ乗ったままだった。それより上には樫田小学校しかない。帰って調べるとこの学校は特認校の指定を受けていて、学区外からも通学できるとあった。こんな学校が日本中にあることを初めて知った。

空谷橋BSで下り、芥川の清流に架かる橋を渡ると、柵があり、崖崩れのため通行できませんと手書きの注意書きがあった。車のためだろうとそのまま通過するが、万一道路全体が崩壊していたりすると、歩いても通り抜けられない可能性があるので、現場に来るまでの10分ほどは少し心配だった。引き返して、つるが谷BSから本山寺、神峰山寺の方へ歩くこともあり得るかと考える。崩壊現場に来ると確かに大規模な崩壊だったが、歩いて通り抜けることは可能だった。立派なヒノキ林を見上げながら、林道タラピコ線の標識で左折する。右手に流れ落ちてくる沢が目に入り、これを直登するとかなりのショートカットになるなと思ったが、年も年なので無難な林道を歩く。道が大きく折れ曲がる橋の所に作業所のようなものがあり、近くにパイプから水が流れていたので、それで喉を潤しておく。このあと、かなりのヘアピンカーブが続く。先ほど見上げた沢の最後の部分はかなりの傾斜で、どう逃れればよいのか見当もつかなかった。変な気を起こさなくてよかった。P458.1bのところに送電鉄塔がありそうなので、寄り道しようと考えていたら、かなり行き過ぎてから、703と手書きされた火の用心の印が出てきた。直線距離にして100b程度なので甘く見ていたが、10分以上かかった。鉄塔の銘板は見つからなかったが、703という数字からみて大黒部幹線の703号だろうと見当をつけた。さすがに見晴らしはよく、送電線方向の北東にP535.0bとその右に小塩山などが見渡せた。

元にもどってさらなるクネクネ道を進むと、右手から林道田能線が合流する三差路に出た。そちらから軽トラックがやってきたのに驚いた。この日は徹底して林道歩きをしたが、車に出会ったのはこの時だけ。すぐに次の鉄塔が見え、それは道からすぐの所に立っていた。銘板もあり、やはり大黒部幹線とあった。番号は705。

そのすぐ近くに金毘羅山への取付き点があった。ヒノキの林の中を登って行くと、広場のような所に金毘羅神社の小さな祠があった。その後は大した登りもなく頂上に達した。三角点と小さな山名板があるだけで、展望もなかった。立ったまま、クッキーとカルピス水を口に入れ、すぐに下山する。林道に出たあと、幾人もの人の記録に、林道と山道を代わる代わる歩いたとあったが、林道が日照りで暑いわけでもないし、林道も緑に囲まれているし、できるだけ余裕をもってバス停に着きたかったので、この日は林道歩きに徹することにした。P497bの点名竹谷の三角点で昼食とする。



緑あふれるモミジの林道




崩壊現場




P458.1bに立つ大黒部幹線703




鉄塔から送電線方向にP535.0b、
その右に小塩山



大黒部幹線705




金毘羅山への登り口




金毘羅神社




金毘羅山山頂


昼食後も林道をクネクネと辿って行く。少しだけ日差しが見られたが、暑さを感じるほどではない。途中で一カ所だけ北西方向が開けた所があった。鴻応山をなどの漠然とした山並みが見えたが、すっきりと同定はできなかった。地獄谷峠の道標のある薄暗い地点を通り過ぎ、原大橋へ下る道もあるらしいので注意していた。左側の路肩に小広場のようなものがあったので入って行く。なんの印もなかったが、急坂に続いて下の方へまっすぐ下りる小径があったので、おそらくそれだったのだろう。高ヶ尾山への取付き点にも案内はなかったが、かなりしっかりした道は右後方へ分岐していたので、迷わすに入って行く。とてつもなく太い2本の巨木が道を塞いでいた。左に下りて行く踏み跡があったが、正面に赤いリボンがあったので、ザックを下ろして先に押し出し、そのうしろから腹ばいになって潜り抜ける。リボンのあとはなんのフォローもなかったが、右手の斜面を登って行くと、立派な登山道があらわれた。そのあとは踏み跡もリボンも十分あったので、迷わずに頂上に達した。リボンがなければ分かりにくい地形だった。登山口から15分という記録があったが、倒木のためもあるだろうが30分以上かかった。小さなプレートと三角点があるだけの淋しい山頂だった。長居せずに往路を引き返す。しばらくしてYAMAPを確認すると、来た道からかなり右手にずれていた。リボンが続くので安心しきっていたのだ。頂上から250bほどの所でずれはじめ100bほど下っていた。戻っても大したことなかったが、斜面の下に谷が見え、その谷は萩谷の方へ下って行くものだったので、そのまま前進する。ナラタケ科らしいキノコを見た。谷まで下りると下流側は問題なく歩けそうに思えた。しかし、進むにつれそれは甘い見込み違いだったことが分かった。谷はかなり荒れており、簡単ではなかったが、いつもこの程度の谷を歩いているので心配はしなかった。やがて前方にかなりの大きさの建造物が見えたが、見えてから辿り着くまでも苦労が続いた。「この水は飲めません」という注意書きがある水が洗面器に滴り落ちていたので、汚れた腕と手先を洗わせてもらう。建物からおばさんが出てきて、不審げに見られたので、道を間違ってと弁解する。バス停までどのくらいですかと聞くと、普通なら20分くらいと返ってきた。バスには十分間に合いそうなので安心する。出口に福永工務店という看板がかかっていた。普通に歩いたが、25分かかったので、やはり普通ではなくなっているのだろう。バス停では時間があったので木陰でゆっくりとバスを待つ



鴻応山方向の展望




地獄谷峠




高ヶ尾山登り口



高ヶ尾山山頂




荒れた谷に突入




工務店の建物に辿り着く




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