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2023. 08. 29  七曲谷左俣



鷲林寺からせせらぎコースでゴロゴロ岳分岐まで行き、七曲谷南尾根を下りて鷲林寺南町に出るコースを歩いて、2時頃には下山することを計画した。女房殿に、暑くなる前に北山緑化植物園だけ一緒に行こうかと誘うと乗ってきたので、途中まで一緒に行く。1時間うしろ倒しになったので、午前中という訳には行かなくなったが、大して問題ではない。

 

同行単独

コースタイム

0803 柏堂BS、北山緑化植物園、0858 柏堂BS、0901 鷲林寺BS、0928 鷲林寺若宮神社、0936 堰堤、0946 パノラマコース分岐、1000 旭滝、1025-30 観音山登山道、1036-41 ゴロゴロ岳分岐、1052 東側への赤リボン、1133 滝、1210-25 送電線の下で間食、1254 堰堤上、1311 堰堤横、1335 七曲谷堰堤上、1345 七曲谷堰堤横、1431-1629 最後の堰堤、1633 鷲林寺南町の舗装道路、1643-55 柏堂BS

鷲林寺若宮神社の所から山道に入る。パノラマコースで観音山にはなんどか登ったことがあるが、せせらぎコースは下りに使ったことがあるだけで、ここから登るのは初めて。右手を流れる観音川のせせらぎが心地よい。パノラマコースへの分岐を過ぎたあとは初めての道。しばらくすると、旭滝があらわれる。落差はそれほどではないが、文字通り朝日を浴びて輝いており美しかった。傍らに不動明王が祀ってある。登って行くと登山道に出たので、滝への道は寄り道だったらしい。そのあと、沢が二つに分かれるところを見逃して支流の方へ登ってしまった。登山道としてはこちらが本道。こちらの道もかなり上まで水流があったのは意外だった。観音山への登山道に出て、見上げると真っ青な空に白い雲が浮かんでいて、気分が一新する。ゴロゴロ岳分岐で、この日の目的の一つだった北側の破線路をチェックするため寄り道する。前回も笹薮の生い茂る道を少し分け入ったが、もう少し先まで進み、比較的スッキリとした道があることを確認したのち分岐まで戻る。




文字通りの「せせらぎ」が心地よい




旭滝


南側に進み、七曲谷南尾根への取付きを注意して探しながら歩いたが見つからず、そのままガベノ城かゴロゴロ岳を経て下山するしかないなと考える。しばらくして左手の笹薮の奥にいくつかのピンクのリボンが見えたので入ってみる。しばらくはリボンが続いていたので、南尾根への迂回路ができたのかなと考えながら進む。GPSでかなり北尾根に近づいたと思ったが、そのうちどんどん七曲谷左俣の方へと進んでしまった。出発前にこの沢を歩いた人の記録も見ていたが、ここを歩くことを予定していなかったので、しっかりと頭には入っていなかった。それでもそれほど難しくはなさそうだという印象があったので前進する。つるつるした岩を流れる数bほどの滝が出てきた。下りることができるかと一瞬戸惑ったが右岸にトラロープがあったので、それを頼りに頭からシャワーを浴びながらクライムダウンして、下りることができた。頭から靴の中までビショビショになったが、暑い中なのでかえって気持ちがよいくらいだ。ポケットの中の地図なども濡れていたが、比較的小被害だった。その後もいくつか小さな滝があったが、危ないものにはロープが架かっていたので使わせてもらう。送電線の下あたりで、大きなピンクリボンが目に入った。そのあと少し分かりやすくなるのかなと昼食休憩とする。昼食といってもこの日はほぼ午前中だけの予定だったこともあり、うっかり用意するのを忘れていた。手持ちの非常食のようなもので間に合わせる。

その後も期待に反して、それほど明瞭な道にならなかった。二つの大きな堰堤に出会う。最初の堰堤は右岸から越えるが、堰堤に出たとき、上の方へ導くトラロープとリボンが見えたので、そちらに引きずられて入りこんでしまった。行き詰まり堰堤横に戻る。そこから谷の方へもトラロープがあった。10分ほどのロス。次の七曲谷堰堤と名前のついた堰堤は左岸から越える。このあと住宅街の方に向かえば、尾根道と合流して、すぐに目的とする鷲林寺南町の剣谷第4公園に行けたのに、それを見逃したため大変な苦労となってしまった。最後の堰堤の所まで来て、進退窮まる感じになったのだ。普通なら堰堤は見上げるような高さに聳えていて、どちら側からにせよ堰堤の上に出るのに苦労するが、そのあとはなんとか谷に降りることができる。しかし、この堰堤は川の流れと同じ高さに堰があり、登る必要はないものの、堰堤の高さはかなりのもので、両側から谷へ下りるルートがありそうもない。右岸側になにかの踏み跡がないかと探したがない。左岸側にはすぐに住宅街があるが、取付く手がかりもない。家と家の間の隙間などを探検しているうちにどんどん時間が経ってしまう。女房殿から電話があり、「家のそばに来ているが、なかなか通り抜けるのが難しい」と言ったが、お互いのスマホの電池が切れそうになり、その後連絡がつかなくなってしまう。いつもは携帯しているスマホのポケットチャージャーを、この日は午前中だけという気楽さから持ってきてなかった。もう一度堰堤の所まで戻り、堰堤の上の日陰に座り込み身体を冷やす。そのあと住宅地脇のコンクリート壁に沿って進んでみると意外に歩きやすい踏み跡があり、しばらくして舗装道路に出ることができた。さきほどの苦労は一体何のためだったのかという感じ。スマホがない状態で住宅街を歩くのはやや難しいが、地図は持っていたので、最短距離で柏堂BSに着く。ここのバス停でも、バスを降りた阪神西宮駅でも公衆電話を見つけることができず、女房殿には大変心配させてしまった。熱中症について「危険」との警告が出ていたが、北山植物園を含めて8時間半歩き続けたが、暑さに閉口するということはなかったが、万一何か問題があると顰蹙ものだったろう。帰宅後、スマホに充電しようとしたら、色々試したができず、写真や記録が消滅したかと驚いた。翌日、店に持っていくと、充電できたのでホッとした。



笹薮のなかにピンクのリボンが




シャワーを浴びながら下りる




七曲谷堰堤




最後の堰堤から下を覗く



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