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2023. 07. 22  観音山


観音山周辺で歩いていない道がいくつかあることに気が付き、少し丁寧に探索しようと計画した。熱中症が心配だが、コースタイムもそれほど長くないので、奥池集会所BS=観音山=山道ルート=せせらぎルート=七曲谷南尾根=剣谷第4公園=鷲林寺南口BS と設定してみた。

 

同行単独

コースタイム

0810 奥池集会所BS、0823 R13、0824 R12、0826 R11、0836 湿原への分岐、0839-0844 ゴロゴロ岳分岐、0846 最初のせせらぎコース分岐、0853 第二のせせらぎコース分岐、0902 P526、0907-13 山道コース分岐、0926-35 新神戸線27の鉄塔、0950 北尾根への分岐、0956 堰堤、1001 鷲林寺の墓地へ、1006 若宮神社、1008-25 鷲林寺、1039-43 鷲林寺BS

奥池から東に進み、R11のポストでゴロゴロ岳へ向かう道が右に分かれて行く。そのあと10数分してもう一度ゴロゴロ岳へ向かう道が右に分かれる(これは途中で東に折れれば、ガベノ城へ向かう道でもある)。このあたりがややこしい。地形図では、分岐は四辻になっており、西方向が奥池、南がゴロゴロ岳やガベノ城、東が七曲谷右俣、北が観音山と読み取れる。しかし、実際にはY字路になっており、左手に進むとすぐに次の三差路に出て、奥池、鷲林寺、ゴロゴロ岳へのかすれた文字の標識が架かっていた。ここの奥池方面の道は地形図の奥池に向かう北側にある別の破線路なのだろうか。少し進んで確かめておけばよかった。左手の笹の中に作られた踏み跡に入っていく。観音山への道でないことがすぐに分かったので引き返し、東に向かうしっかりとした道に進む。何度も通ったことがあるがほとんど注意をせずに歩いていた。今回少しだけはっきりした。しかし、いくつかの宿題も残った。

すぐに観音谷のせせらぎコースへの分岐が左手に2ヶ所出てくる。最初の方は正規のものでないようで、道はやや怪しげだが踏み跡ははっきりしている。2番目のものは、せせらぎコースという標識もあり、道ははるかにしっかりしている。そのあとの観音山の頂上もこれまでなんの苦労もなく到着していたのに、この日は間違ってしまった。地理院地図の526という5の字の左手が最高地点のようなので、踏み跡を辿って登ってみた。とくに山頂標識や三角点も見つからなかったが、それ以上進むと下って行くので、最高地点と判断し登山道に引き返し、東に進む。火の用心の標識とともに、左折するとパノラマコース、来た方向はゴロゴロ岳という標識があり、この日下り道にと考えていた正面の「山道ルート」もしっかり見えていたが、案内はない。観音山の案内がないのが不可解で、もう一度P 526bの近くまで戻ったが、やはり見当たらない。不思議で仕方がなかったが、「山道ルート」に下りて行く。実は、三差路をパノラマコースの方へ進めばすぐに山頂だったらしい。もしそうなら、なぜここの標識に「パノラマコース」だけでなく「観音山」と書いておかないのだろう。これまで何度も登っていた「頂上」が最高点でないため、「観音山」という文字を入れたくなかったのだろうか。大きな石に「観音山」という文字が刻まれ、展望を楽しんでいた所が「頂上」とだれもが(自分も含めて)思っているようなので、少し紛らわしい。いずれにせよ、これまで頂上と考えていたところの西側により高いP526bがあることを確認できたのは収穫だった。



奥池の北端から




ゴロゴロ岳へのR-11通報プレート




複雑な分岐点




P526bの最高地点


2007年に剣谷を登り、観音山に来たときにどこから下山したかうろ覚えだったが、丁寧に見返すとパノラマコースを下りていた。その後もいつもパノラマコースで、山道コースを歩くのは今回が初めて、新神戸線27の鉄塔も初めてということになる。鉄塔の所でリュックを下ろし、水分補給をする。鉄塔から南側に、ゴロゴロ岳から延びる苦楽園尾根の稜線を背景にガベノ城のピラミッドが目に入る。北側には譲葉山付近の稜線を背景に樫ヶ峰などの社家郷山の稜線が見えている。もちろん甲山、北山貯水池、鷲林寺南町から苦楽園などの市街地の展望も楽しめる。遠方はどの方向も霞んでいた。その下に、ちょっとした岩場があり、コースのハイライトなどと持ち上げている人もおられるが、とくに危ないものでもなかった。しかし、通り過ぎて、写真を撮っておこうと気が散ったとたん、ザレ場に足をとられて転倒してしまった。左肩、肘、手のひらを怪我してしまった。頭、腰、足は問題なかったので助かった。転倒での怪我で思い出すのは、八海山、妙高山、高妻山、薬師岳、古光山(下線は雪面のスリップでの怪我)。途中で、北尾根と称する七曲谷の方へ下りる道(これはかなりマニアックな人向け?)を見送り、北東に方向を変えて下りる。堰堤を通り過ぎるとすぐに鷲林寺の領域となる。登山道を最後まで歩くのがよかったが、左手に墓地が見えたので、そちらによじ登る。荒神堂、若宮神社の前を通り過ぎて、本堂の前に腰を下ろし、きれいな観音水で怪我した所を洗い、絆創膏を張っておく。当初の予定では、ここからせせらぎコースで登り直し、七曲谷南尾根を下って鷲林寺南町の剣谷第4公園に出る周遊コースを考えていた。怪我も大したことないし、時間的にも十分の余裕があったが、やはり熱中症が心配で、早目に切り上げることに決める。

トラピスト修道院を横目に、鷲林寺バス停に向かう。1時間に1本のバスには間に合わないが喫茶店があったはずなので、そこで時間を潰せばよいと考えていた。残念なことにそこは休店中だった。日よけもない所で、どう過ごせばよいかと心配したが、逆方向のバスが間もなく来ることが分かり、遠回りになるが冷房の効いたバスで阪神西宮駅まで行くことができた。



山道ルートの入口




新神戸線27の鉄塔を上から




鉄塔から苦楽園尾根をバックにガベノ城




鉄塔から六甲主脈をバックに社家郷山




鉄塔から甲山、北山貯水池、西宮市街地




この岩場の下で転倒



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