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2023. 04. 05  国見山・秀ヶ辻山・畑山



新興住宅地のそばの丘のような二つの山から一旦下り、畑山を越えて、美し丸、玉ヶ辻山を経由して、再び名塩山荘に下り、さらに国道を跨いで高座山にも登ろうという欲張った計画。あまり情報もないのに、甘く見過ぎた。秀ヶ辻山でもルートがはっきりしないので、時間をくってしまい、畑山の登りでも、道迷いや急登で結構消耗した。畑山からの計画を変更して、畑山から南に向かう地形図の破線路で金仙寺湖に出ることにした。ほとんど踏み跡がなく、230bの高低差を下りるのに2時間以上かかり、下りてから道路に出るまでにも30分かかってしまった。帰宅後に調べても、このルートを歩いた記録は皆無だった。

 

同行単独

コースタイム

0925-0940 JR西宮名塩駅、1000 名塩美山国見公園前BS、1007 登山口、1016 国見山(404b)、1110 秀ヶ辻山(403b)、1145-1221 国見公園、1240 赤坂峠BS、1301 白寿荘の上の小沢、1327 登山道、1428 テレビ中継所、1437 畑山(529b)、1457 中継所発、1550 沢へ、1637 峠、1710 林道手前の沢、1727 金仙寺湖周遊道路、1738 県道82号、1751-53 金仙寺BS、1800-1817 下山口BS、1911 夙川BS

5月末まで試験運行している「ふれあいバス」を利用して、名塩駅から名塩美山に行く。どの程度の利用があるのかが重要なので、乗車人数の記録がバスの中に張り出されている。名塩駅から美山までは、最初1人だったが、そのうち母と子が乗ってきた(美山=赤坂峠間も利用したが、1人の女性が乗っており、そのあとで4人が乗ってきたのでまあまあの利用率なのだろうか)。

美山国見公園前でバスを下りて住宅街を歩く。道路の先に大船山が見えていた。コバノミツバツツジが住宅地にもたくさん咲いていて明るい気持ちになる。国見山への入口は、YAMAPをにらんでいてやっと気が付くといった細い隙間にあった。入って行くと道はしっかりしている。10分ほどで、なんの表示もない国見山の頂上に着く。驚いたのはコバノミツバツツジの群落。360°どこを向いても途切れることなく花で満ち満ちている。このような山頂は経験したことがないし、今後もないだろう。



名塩美山の住宅街の先に大船山




国見山への取付き点




国見山頂上のコバノミツバツツジ
(左から北、東、南、西方向)


秀ヶ辻山へは、西宮市と神戸市北区の境界に沿って書かれた地形図の破線を辿ることになる。左手は道場町生野の住宅街が広がっている。国見山のすぐ北で、白髪岳から、羽束山、大船山を経て古宝山までの大景観が広がった。山座同定図を別記しておく。やや怪しげな道もあり、帰るときは住宅地に下りて道路を歩きたいと考え、下に降りることのできる場所を探す。いくつか候補があったが、簡単ではなさそうだった。そのうち、よみうりCCのネットに遮られ、前に進めなくなる。小さな池が見えており、その北側を歩けば秀ヶ辻山の方へ行けるはずだが、そのような踏み跡はない。仕方なくCCの方へ下りて行く。新しいゴルフボールがゴロゴロ落ちている。CCのフェンスに突き当ったが、出入りが可能な扉があったので、それを通ってゴルフ場の中に入らせてもらい、フェンスに沿って登って行く。かなり登ったところにもう一つの扉があった。その外側は容易に歩けそうだったので、そこを出て高みを目指すと、コバノミツバツツジの咲く秀ヶ辻山に着いた。

そのあと西に向かう登山道があったので、そちらに進む。道幅も広く、ときどき目印もある。これが正しい道なのだろう。踏み跡が左に折れ、林の中に入って行く。直進方向はかなりの藪だったが、どうもそちらの方がよいのではと、少し藪漕ぎをすると果たしてしっかりとした踏み跡に出て、すぐに住宅地に下り立つことができた。下りた所にはなんの目印もないので、この地点から秀ヶ辻山に行くことは難しいだろう。別の登り口があるのだろう。生野の住宅地を通り美山に戻る。国見山の登り口から秀ヶ辻山まで1時間10分かかったが、逆方向は35分だった。美山国見公園から2qほど歩いて赤坂峠に下り、次の畑山に向かう予定だったが、予想以上に手間取ったので、もう一度「ふれあいバス」の世話になることにし、バスが来るまでの時間を利用して、少し早かったが昼食とする。




須磨田三山、羽束山、大船山、大岩山、古宝山




最後に見た生野の住宅




よみうりCCから出て、登り始める




秀ヶ辻山の山頂標識




しっかりした登山道




このような所に下り立った


赤坂峠から西に向かって国道176号を歩き、赤坂峠西の交差点で左手に入って行く。特養ホーム「ななくさ」の施設を通り抜けて畑山を目指す。小さな沢を渡り、堰堤を左岸側から越える。地形図の破線はそのまま沢の左岸に沿って登って行くようだが、それらしき踏み跡はない。仕方がないので、右手の急な斜面を両手を使ってよじ登り、尾根に出てみた。赤いリボンが目に入り、まあまあの踏み跡が見つかった。沢沿いの破線路の少し西側にある破線路に出たようだ。そのあとは、ほとんど迷うことはなかったが、かなりの傾斜の登りがあり、少し消耗した。小沢から1時間半もかかってやっとテレビ中継所などが林立する広場に着いた。名塩山荘までは約6qだが、予定より遅くなったし、コースの情報もなかったので、計画通りに歩けないなと考えながら、ひとまず畑山の頂上に行っておく。電波塔の右側から踏み跡があった。途中にあった関西テレビの施設の所から、六甲山の最高峰と後鉢巻山を真ん中にして、船坂峠から湯槽谷山までの稜線が見えていた。頂上は三角点があるだけのもので、すぐに電波塔の広場に戻り、どこから下りるかを検討した。名塩山荘に行くより金仙寺湖の方へ下りれば距離は1/4程度になるので、スマホで情報を得ようとしたが、全く情報がない。地形図に破線が引いてはあるが、頼りにならないかもしれないと想像したが、他によい案もないので南側に下りる破線路を辿ることにした。



特養ホームの上の小沢から堰堤を見上げる




赤リボンのある踏み跡に出る




左にP530+の鉄塔、右に畑山の電波塔




畑山手前の電波塔広場




中央に後鉢巻山と六甲最高峰




畑山の山頂


予想通り、道はほぼないに等しく、トゲのある灌木に悩まされ、踏み跡に出たかと思うとすぐに消えるといったことの繰り返し。人の苦労も知らずに、ウグイスが美しい声で春を謳歌している。1/3ほど下りたあたりで水無しの沢に入って行く。沢が倒木や灌木で塞がっている所は巻いて下って行く。白い花の高木が一本だけあった。トキワマンサクかなと思ったが、日本ではほとんど自生しないとのことなので違うのだろう。標高350bで峠のような所に出た。阪神高速が下に見え、地形図の破線の上に出たので、これで苦労は終わりかと思ったが、なかなかそうはいかず、同じような格闘が続く。畑山から2時間以上ののち、林道の手前の小沢に出た。しかし、沢の向こうの林道への土手は高低差が大きく、登ることはできそうにない。西方向に進み、15分ほどで金仙寺湖周遊道路に出て一安心する。しかし信じられないことに、県道82号に出るところに施錠された厳重なゲートがある。右手に回り込み、フェンスを越えてやっと生還。なんのための周遊道路なのかが解せない。小沢に着いてから30分の苦行だった。かなり雨が降ってきた。金仙寺湖畔では雨に煙る畑山や丸山が見送ってくれた。金仙寺湖周遊道路の西側は立入禁止でなかった。

金仙寺BSから夙川への「さくらやまなみバス」は1時間に1本程度の頻度であると思っていたのに、BSに着くと夙川行のバスは2時間後までないと分かり、愕然とする。反対方向のバスが来たのでもう少し情報を得られそうな所まで行こうと飛び乗る。下山口BSで下車したが、財布がないことに気付く。雨の中苦労してスマホで営業所に電話しておく(帰宅後に見つかったとの連絡があった)。ICOCAカードは手元に残ったので、宝塚の方へ行くバスに乗ることや、神戸電鉄の田尾寺駅まで歩くことなどを考えていると、夙川行のバスがやってきたので驚く。金仙寺BSを通らず、金仙寺口BSを通る別コースのものがあったのだ。



枯れ沢を下る




峠から阪神高速が見えた。その先は有馬三山




小沢と林道手前の土手




やっと金仙寺湖周遊道路に出る




船坂川が金仙寺湖に注ぐ地点




魚釣り禁止の為のフェンスらしい




金仙寺湖の先に畑山




金仙寺湖周遊道路西端から丸山




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