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2022. 12. 07  岡山・長命寺山・奥島山



湖南の山を歩いていると低いのによく目立つ岡山を主目的にして、以前に車登山した長命寺山などに登った。

 

同行単独

コースタイム

0846篠原駅、0901-0914 篠原公園BS0935 元水茎BS0951 岡山登山口、1020-25 岡山(188b)、1047 岡山登山口、1137-54 長命寺港、1214 長命寺本堂、1223 登山道へ、1233 長命寺山分岐、1239-43 長命寺山(333b)、1246 長命寺山分岐、1317 磐座、1319-21 空奏(そらかな)テラス、1329-40 奥島山(425b)、1406 長命寺山分岐、1419 長命寺山登山口、1435-40 長命寺BS1504-09 近江八幡駅

当初、長命寺山・奥島山を先に登ることにしていたが、元水茎から篠原駅へのバスが少ないため逆コースとした。篠原駅での待ち時間が長いので、少し歩いて篠原公園に立ち寄りそこからバスに乗る。篠原公園から日野川の川岸まですぐ近くだったが、道がなく行けなかった。時間を持て余した。あちこち巡るコミュニティバスに乗った時は一人だったが、途中でかなりの人が乗ってきた。これで近江八幡まで行って用を足すのだろう。元水茎でバスを下り、正面に見える岡山に向かう。古墳のような饅頭型の丘のすそ野を反時計回りに1/4周すると長命寺山が現れ、右手に鶴翼山が見える。半周すると名勝水茎岡と書かれた石柱がある。ここが登山口で長い石段が延びている。300段ほどのいびつな石段が終わると、水道施設の門がある。この石段は登山用ではなく、その施設用のものだったらしい。そこからの道は分かりやすいものの急に歩きにくくなり、頻繁に虎ロープのお世話になる。やがて平坦な頂上部にでて、西に向かって進むが、意外に頂上は遠い。背の高さを越える笹で道が分からなくなるが、YAMAPがまだ頂上ではないことを教えてくれるので前進する。やっと三角点のある頂上に着く。展望は全くない。一息ついてすぐに下山する。虎ロープがないと、登り以上に苦労したに違いないが、ロープのおかげで楽に下りることができた。途中で、登りには全く目に入らなかった琵琶湖が見えた。県道を少し西に150bほど行くと岡山水茎城跡なので寄りたい所だが、この日は先が長いのでスキップして、交通量の多い県道沿いに東に進む。後方に岡山、南側に鏡山・三上山、東側に鶴翼山、北側に長命寺山、西側に比良山系と飽きることなく足が進んだ。この道沿いにもいくつか湖岸緑地岡山園地というポイントがあったが、横目で眺めるだけにして長命寺町へ急ぐ。バス停の横の東屋で昼食をとる。目の前に港があるが、沖島への定期便はないようで、閑散としている。天気も良く、琵琶湖に浮かぶかのような鏡山、三上山を眺めながらのゆったりした時間は最高だった。



岡山の麓から鶴翼山




岡山の登山口




300段の石段を登る




頂上付近の笹やぶ




岡山山頂




岡山を振り返る




水路の南に鏡山、三上山




白鳥川から長命寺山


日吉神社の右手から808段あるという階段を登る。腰を下ろすことはなかったが、立ち止まって一息つくということがなんどかあった。8合目の駐車場を過ぎて、西国三十一番札所と書かれた門をくぐると、三重塔、本堂、三仏堂が並ぶ境内となる。実際に数えながら登ったがここまで880段ほどあったように思う。以前に車で立ち寄ったことがあるが、伽藍はほとんど記憶がない。一番高い所にある太郎坊権現社まで行ったと記録にある。今回はそこを省略して、舗装道路を下り登山口に向かう。登山口は「8合目の駐車場から車道を少し下りて最初の左カーブ地点のガードレールの切れ目の右手にある」とあったが、登山口まで下りずに、境内から地形図に書かれている破線の道に行けるはずと、目を凝らしていると、ブッシュの先に踏み跡が見えた。そちらに入って行く。はたしてその踏み跡が破線の道のようだった。そして、その先に並行してしっかりした登山道があった。両者の境には鉄条網があったが、簡単に潜り抜けられた。

登山道を登って行くと、右手には進入禁止との札がいくつも架かっていた。理由は分からない。長命寺山への分岐には、右手に進むと長命寺山、左手は姨綺耶(いきや)山(津田山)とあり、奥島山の名は書かれていない。姨綺耶山というのは長命寺の山号、津田山というのは東麓の町の名前によるもの、奥島山というのは、この一帯が岡山と同様、昔は琵琶湖の中の島だったことによるが、長命寺山を含めた山群の名前とも言われている。日本山名事典には奥島山で載っている。長命寺山の山頂はいくつかの山名表示板がある小広場となっていたが、眺望はなかった。西側へ下りて近道ができるかと白テープの先を探ってみたが、すぐに踏み跡はなくなった。大して問題になるとも思えなかったが、時間を取りそうだったので諦めて引き返す。



長命寺港から阿星山、三上山




長命寺への石段を登る




8合目の駐車場の上の門




琵琶湖とモミジが少しだけ




長命寺本堂




長命寺山山頂


分岐まで下りて奥島山に向かいながら、右手を見続けたが、下りてきたような踏み跡は見つからなかった。部分的にはシダが生い茂っている斜面もあったので、このようなところに突入すればかなりの時間を浪費しただろう。30分ほど登って行くと、磐座があった。縦に裂け目がある大きな岩にしめ縄が結ばれており、見上げていると、この日唯一の二人連れが下りてこられた。突然岩の前で柏手を打ち、大声で祝詞のようなものを唱え始めた。ハイカーではなく、宗教関係の人たちだったらしい。そのすぐ先に空奏テラスの入口があり入って行く。大きな岩の上に乗ると、目の下に琵琶湖が広がり、野洲川の河口の先に比叡山、その右に蓬莱山、武奈ヶ岳などの比良山系、沖島のはるか先に高島トレイルの最高峰の三重嶽が見えていた。ここでゆっくりと景色を楽しむつもりでいたが、冷たい風が強く、長居できなかった。少し進むと祠の横にどっしりとした磐座があった。天之御中主神の磐座というらしい。すぐ先の奥島山(津田山、姨綺耶山)の頂上は、いくつかの山名表示板と三等三角点があるだけだった。下山は同じ道を引き返すだけ。石段で下りるか、ヘアピンカーブの舗装道路で下りるか決めていなかったが、下り立った正規の登山口は舗装道路をかなり下った所だったので、石段案は消えた。バス停に着くと発車まで5分、近江八幡駅に着いてもJRの新快速が5分で出るというありがたいタイミングだった。



両側にシダの群落




標識にあるのは姨綺耶山(津田山)




見上げるような磐座




空奏テラスから比良山系




やや小ぶりな磐座




奥島山山頂




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