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2020. 12. 11  南山・小富士山・仁寿山・手柄山・金亀山・冑山 


少し前から新しいテーマとしてピークハントを生涯で1500山を目標にすることに下。十三石山で4山、小谷山で4山に登り、喜撰山では5山を目指したが、最後の槙の尾山で暗くなり断念した。京都の沢山に行ったときも6山を目指したが、3山を残してしまった。今回は姫路の6低山を目指して、所期の目的を果たした。地形図に山名が出ている山を6座登るということは今後もないかもしれない。低山ばかりだったが、なかなか楽しめる一日だった。小谷山と同様に駅レンタサイクルで回ったが、今回は風も強くなかったので苦労は少なかった。自転車利用は車利用に比べて多くの利点がある。渋滞とは無縁、一方通行も問題でない、細い道でも入り込める、道を間違ってもUターンは簡単、登山口での駐輪が簡単、等々。

 

同行単独

コースタイム

0702 JR芦屋、0830 JR姫路、0835-39 レンタサイクル、0851 阿保橋南詰、0919-24 鉄工団地の登山口で駐輪、0935 第一休憩所、0937 姫路工業団地連絡線9、0945 岩の展望台、0948 姫路工業団地連絡線8、0955 姫路工業団地連絡線7、0957 第二休憩所、1003 姫一火力線27、1007 姫絡火力東線23、1011 南山(161㍍)、1014 姫一火力線25、1030 姫二火力線26、1033 姫一火力線28、1041 県道399に、1058-1103 鉄工団地の登山口、1120 二つ池、1125-29 龍泉院前の登山口で駐輪、1157 立派な登山道へ、1159 仁寿山分岐、1203 仁寿山分岐、1210-45 小富士山(173㍍)、1247 三差路を左へ、1300 三差路を左へ、1309 車道を横切る、1320-27 仁寿山(175㍍)、1338 車道を離れ登山道へ、1340 十字路を左へ、1353-56 龍泉院前の登山口、1420 姫路大橋東詰、1428 飾磨港姫路線13、1445 手柄山公園水族館で駐輪、1501 手柄山(49㍍)、1513 手柄山公園水族館、1528 法輪禅寺前に駐輪、1533 金亀山(35㍍)、1538 法輪禅寺前、1551 冑山神社下に駐輪、1555 冑山(36㍍)、1559 冑山神社下、1613-26 姫路駅、1715 芦屋駅

この日のJRは予定していた新快速のトラブルで、ひとつ前の快速に乗った。大変な混雑で、三ノ宮・神戸を過ぎても席が空かない。西明石でやっと座れたので、窓を開けて換気しようとしたが、開け方が分からなかった。今回はじめてコロナの脅威をひしひしと感じた。普通の人はこのような毎日を送っているのだろう。

姫路駅でレンタサイクルし、あらかじめ調べておいた道を東に進む。あっという間に阿保の交差点に差し掛かった。右折して阿保橋に行く道は通り抜けできないとあったので、少し大回りして市川にかかる阿保橋を渡る。しばらく川に沿って東に進み四郷町の町に入って行く。行きすぎて戻るようなことがあったが、車と違い気が楽である。ただ、歩きながらYAMAPをウォッチするのとは違い、少しポイントに気が付くのが遅れるのはやむを得ない。鉄工団地に入って行き、御着南山公園という看板の所に駐輪する。

そこから南山の登りにかかる。下の鉄工所群からの金属性の槌音や高速道路の騒音が聞こえる。しばらくすると左手に送電鉄塔が見える。姫路工業団地連絡線9。もちろん初めて見る系統のものだ。鉄塔からは、姫路の市街地の先の城山、書写山、広嶺山や、北側には桶居山を中心とする山並みが見える。このあと、姫一火力線、姫路火力東線、姫二火力線の鉄塔が次々とあらわれ、南山の北半分を歩いただけだったが8基の鉄塔と出会うことができた。

登山道の両側に笹が生い茂っている。木が覆いかぶさって小さなトンネルになっているのが2ヶ所ほどあり、面白い風景を作っていた。山頂からの下りが急坂になっているとのことだったので、手頃な杖を物色していたが、笹ばかりでなかなか目に入らない。かなり進んでから、長さ、軽さ、強度、まっすぐ度の4要素を満足する棒を見つけた。次の鉄塔近くの大きな岩からの展望もよかった。海岸沿いの工業地帯には、関西電力や大阪ガスのガスタンク、その右手にはパナソニックの白い大きな建物がある。遠方には家島諸島の男鹿島や小豆島もかすんで見えている。工業地帯の右手はこれから行く小富士山・仁寿山の山塊となる。その右は、市街地の中心部となり姫路城も見えている。南山頂上手前の姫一火力線、姫路火力東線の付近から下を見下ろすと、数えきれないほどの鉄塔と送電線が錯綜しており、圧巻としか言いようがない。南山の頂上はYAMAPを注視していないと分からないようなところだった。一応三角点もある。通り過ぎて下山にかかる。評判通りの劇下りの上、摑まる木もないので、先ほど調達しておいた杖が大いに役に立った。かなり下りてから2本の鉄塔があったが、そのうち姫二火力線26はそこから2系統の送電線が分岐しているため、大変迫力のある姿をしていた。電力監視道をたどって播但道の高架を潜り、県道に出る。道路脇から桶居山から高御位山までの展望が得られた。




鉄工団地横の登山口にあった案内板


 


最初の送電鉄塔から

 


緑のトンネル




岩場から小富士山




南山山頂

 


姫二火力線26と姫一火力線28のそろい踏み

 


駐輪したところに戻り、大福を頬張ってエネルギーを補給してから次の目的地に向かう。往路を戻り、二つ池を分ける狭い堤防を走り、市営住宅そばにある龍泉院前の登山口で駐輪する。龍泉院の横に小さな竈門の滝というのがあり、ここで滝行を行うらしい。今は枯れていた。その横を通り、山道に入る。地理院地図には破線が書かれているが、ここを歩いたという記事は目に入らなかった。狭い枯れ沢を登って行くが、確かに多くの人が歩いたという形跡はない。方向も間違っていないので登り続けるとやや窮屈そうな枯滝が現れた。開脚度の衰えが最近目立つので、左手の斜面をよじ登ると広々とした空間に出た。歩きやすいのでそのまま進んでいくと踏み跡らしきものも見つかり、やがてしっかりとした山道にぶつかる。右手に進むと仁寿山への分岐が2度現れ、10分ほどで小富士山の山頂広場に出る。山名標識はないが、間違いない。北側には華厳寺という淋しい雰囲気の寺があった。時間もよいので昼食とする。外国人のような男性が通り過ぎて行った。この日唯一の遭遇者だ。食後、各方面の山々を見るためブラブラしていると、三角点の近くに山頂プレートが架かっていた。展望は悪くないが、一カ所から全体を見渡せるのでなく、移動しながらになるのでやや物足りない。




二つ池から小富士山を


 


小富士山登山口


 


滝行をするという竈門の滝




小富士山の山頂広場




小富士山から仁寿



小富士山から南山の奥に高御位山


仁寿山に向かう。ここはしっかりとした道で問題なく、いくつかの分岐を過ぎて車道を横切る。そのあとの登りは滑りやすい岩などがある。いくつもある電波塔の一つを過ぎ、さらにひと登りして山頂に着く多くの電波塔があるだけで、それほどの見ものもない。すぐに下りはじめる。遠回りにはなるが、先ほどの急坂を避けて車道を歩いてみる。車道と山道の交点から山頂まで13分、逆方向が11分だった。気を使わずにのんびり歩けてよかった。山道に左折し、すぐに龍泉院前への道となる。最初のうちは、幼稚園児でも問題ないようなすこぶる歩きやすい道だった。テントでも張りたくなるような広場を過ぎて駐輪場に戻る。この2山に3時間程度かかるかと予想していたが、2時間足らずで戻ってきた。これなら残りの3山も無理ではないかと期待が膨らむ。

阿保橋まで戻り、国道402号を南下し兼田まで来ると、これまで見たことのないクリーム色をした3本足の送電鉄塔が立っていた。そこを含め、姫路大橋の東詰めまで3基あった。一つは@@@@@線3とあったが名前を読み取ることはできなかった。姫路大橋を渡り401号線との交差点に飾磨港姫路線13があった。さきのクリーム色の鉄塔の送電線はここまで来て南側に分岐しているらしい。番号が3と13と離れているのは別系統のためだろう。市役所前通りへ入って西に進むと、手柄山公園にさしかかる。水族館の前に駐輪し、二つのエレベーターを乗り継いで高い所まで登る、少し歩くと太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔があったので礼拝し、さらに進むと三角点の説明版があった。三角点そのものは見当たらなかったが、頂上であることはまちがいないので、引き返す。時間があればもっとゆっくりと歩き回りたい所だったが、今回はあきらめる。

市役所前通りをさらに西に進み、山陽本線に出会ったところを左折して、小さな踏切を渡って金亀山に向かう。法輪禅寺の前に駐輪し、墓地に入って高みを目指す。最高地点は広場のようになっており、金亀山を示すものは全くなかった。

最後の冑山に向かう。冑山神社と書かれた鳥居をくぐって進むと広場になっており、百段以上もありそうな階段があった。それを登るとかなり立派な神社の社殿があった。階段の上まで戻ると前方に先ほど歩いた手柄山公園が夕陽を浴びて赤く染まっていた。自転車を回収して最後の走りで駅に戻る。最初は逆回りを予定していたが、先にハイキングを済ませておいたのは正解だった。あとの3山の標高は合計で124㍍といったものだったので、いつでも中断できる気楽さがあった。複数の山を目指してなんども敗退したが、今回はめでたく6山を歩くことができ、嬉しかった。


姫路工業団地連絡線9、岩の展望台、小富士山山頂、手柄山から展望した時の山座同定図を別ページにまとめておく。




車道に出た所から小富士山を振り返る


 


仁寿山山頂のアンテナ群


 


クリーム色の3脚送電鉄塔



手柄山の慰霊碑




手柄山の三角点案内



金亀山麓にある法輪禅寺




金亀山の最高点

 


 冑山神社



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