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2019. 03. 05  三方ヶ岳 



恒例の湖北の雪山登山。そろそろ行かないと雪がなくなると思って出かけたが、全く雪のない登山となった。


同行単独

コースタイム

0940 近江塩津駅、1000 集福寺入口、1014-18 下塩津神社、1028-33 上水道施設、1047-55 取付き点でウロウロ、1112 危険な崖が終わる、1145-1210 P354で昼食、1230 P443、1300 展望台、1312 三方ヶ岳(600m)、1317-21 越前南嶺線135、1328-38 展望台、1401-05 P443、1417 主稜線から沓掛方面へ、1448 林道に、1515 沓掛、1542 近江塩津駅

湖西線の窓から見る比良や高島トレイルの雪は少なく、比良駅などのホームにも全く雪の影がないのは異常だ。近江塩津で下車しても同じ。集福寺までオーバーズボン程度を着て行くかなと考えていたが、全くその必要はない。道ですれ違った老婆に聞くと、2月初めに一度降ったきりという。雪の上を歩く予定でいたので、神社から直接尾根道へ入っていくつもりだったが、コースを考え直す必要がある。沢に沿って登って行ったあと、p354に登るルートがYAMAPにあったので、それを辿ることにする。取付き地点と思われるところで回りを見まわしても、踏み跡のようなものはない。少し沢を登ったあと右手の立派な道を登っていくが、どんどんコースから外れていく。もとに戻り、西側の方角へよじ登るしかないなと覚悟を決める。歩いた形跡はなく、掴まる木の幹や岩角もほとんどない、滑ると谷底まで止まらないだろう。高所恐怖症ではないが、下を見ないでひたすら上を目指す。あとで地図をゆっくり見ると、平均斜度40°の斜面を50bばかり登っていた。鈴鹿の北谷尻谷のときと同じくらいの恐しさだった。15分以上登ってやっと手が自由になったので谷底を覗き込む。上流部にはダムがあった。先ほどの幅広い山道はダムのためだったのだ。それを歩いてダムの近くまで登ってからこちらにトラバースしたほうが易しかったように思われる。いずれにせよ、この急崖をコースに設定をするのは間違っているのではないだろうか。

一旦傾斜が緩むとあとは楽に登ることができるようになる。何ら標識はないが、広々としたP354に着き、昼食とする。こんな調子では頂上まで行けないのではないかと考え始める。少なくとも同じ道は引き返すことはあり得ない。443b峰との中間で沓掛方面へ下りる破線が地図に書かれているので、それを帰りの第一候補とし、登りながら分岐点を探るが分からない。443b峰まで行ってから決めることにする。443b峰には点名沓掛という三角点があるらしいが、少し西の方へウロウロしても見つからなかった。もう一度YAMAPのコースタイムを見ると、頂上まで45分とある。YAMAPでは集福寺からP443までが50分とあったが、ロスタイム・休憩を除いて94分もかかった。しかし、このあとはそれほどのひどい遅れもないだろうと考え、前進することにする。実際には、45分以内で頂上に着いた。下山路は沓掛への道が見つからなけれは、P354から尾根道をまっすぐに下塩津神社まで下りればなんとかなるだろうと考えた。

頂上の少し手前で東北方向の展望が開け、雪に覆われた三国岳や新谷山近辺の峰々を初めて眺めることができた。南側の山は霞んでしまってほとんど判別できない。そこからしばらく登ると最高点に着くが、標識や山名札はおろかテーピングさえない。いくつものコブがあるので、頂上は分かりにくいが、GPSを見て判断した。ついでにちょっと西側のコブも探索した所、送電鉄塔が目に入った。越前南嶺線という初めて見る送電線だ。そういえば近くに敦賀原発がある。廃炉が話題に上っているものなので、この送電線にも電気は流れていないのだろうか。正面には乗鞍岳から野坂岳といった野坂山地の稜線が見えている。頂上に戻り、もう一度展望のよい所まで下りて休憩する。

だだ広いP443からの下山路を探して少しだけウロウロする。右側に目を凝らしながら下る。沓掛への分岐点がなんとなく識別できた。これもGPSを使ってピンポイントで探っていたからこそ見つけられたのだ。テープなどもないが、それらしき尾根が垣間見える。下って行くと、道らしきものも所々に見えるようになる。しかし、ほとんど使われていないようだ。地図の破線からは外れてほぼ尾根伝いに下っている。たくさんのヒノキの苗木が植えられているので人が入っていることは間違いない。やがて下に林道が見え、少し左手に行くと簡単に林道に出るポイントが見つかった。すぐそばで大げさな道の崩壊があり、作業員が入って仕事をしておられた。30分ほど林道を歩いて沓掛の集落に着く。新快速の時間に間に合いそうにないが、とにかく急いでみる。発車時刻に改札口に着く。かなりの階段があることは知っていたので、乗客が下りてきたのとすれ違いながら走って登ってみたら、ドアが閉まる寸前に飛び込むことができた。これを逃すと帰宅は45分後になってしまうところだった。






下塩津神社


 


急な崖をよじ登る


 


斜度40°の斜面




昼食をとったP354




頂上手前の展望台で
左奥の雪山は三国岳、左千方など、正面の雪山は新谷山あたりか



 


三方ヶ岳頂上




頂上の西の越前南嶺線135から乗鞍岳など




沓掛へ下る尾根道




林道に出た所で大きな崩壊があった




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