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2018. 12. 19  東ノ峰・ナダレ尾山 



久しぶりにS氏とのハイキング。先日に引き続き、丹生山系。今回も変化に富んだ一日となった。


同行S氏

コースタイム

0746 箕谷BS、0802 青葉台登山口、0839 西砦跡、0903 東ノ峰(903b)、0914-20 南峰(100°にガーデンプレイス)、0945-48 谷上への分岐、1018 柏尾谷池へ、1025 兵カン道、1033 金剛童子山入口、1010-15 黒甲越、1139 中尾根・黒甲尾根取付点、1143-1210 谷へ下りる踏み跡、1217 天下辻分岐、1228 峠の小道入口、1234-36 崖崩れ、1245-55 ナダレ尾山北尾根取付点、1329-35 ナダレ尾山(527b)、1342 林道、1357-1403 天下辻、1420-1511 大池駅、1537 花山駅

箕谷でバスを降り、青葉台の住宅地を抜けていく。通学時間なので生徒たちとすれ違うが、多くがあいさつを交わしていく。なんの目印もないが小さな橋を渡って、山道に入っていく。里山の生態系を研究しているとの看板やモノレールがあるが、ほとんど活動していないような雰囲気だ。やがて南峰が見え始め、道をウラジロシダが覆うようになる。それでも谷上へ下りた道のすさまじさと比べるとほとんど問題ない程度。西砦跡を過ぎたあたりで、北の方に稚児ヶ墓山、花折山らしいピークが見えた。すぐに役行者の祠が見え、そのうしろが東ノ峰の頂上だった。柏尾城跡の札もかかっている。南砦跡へ向かうと、いかにも曲輪跡といった雰囲気の小さな平地がある。南峰からは本峰で得られなかった展望が広がり、六甲山の最高峰からガーデンプレイスの鉄塔群を経て、摩耶山までが見えた。

頂上直下までもどり、東に足を進める。少しわかりにくい所もあるが、ほとんど問題がない稜線歩き。谷上への分岐点でよく見ると、手書きで右・城山、左・天神という案内があった。帰ってから、地図をみると確かに八阪神社のそばの小区画が天神というらしいが、このような地名は本当に地元の人にしか理解できないだろう。全体的に、この領域での案内がやや不親切な気がする。ペットボトルがやたらぶら下がっていた分岐点から527b峰に行ってみたが、なにもない。いくつもの分岐があるが、案内はないので、その都度GPSで確認する。前回登ってきた柏尾谷池からの道をやり過ごし、大きな四辻のところで池に向かう。池のそばを通らず、高い所から見下ろすだけなので、少し淋しいが、道は明瞭で平坦。すぐに兵カン道に飛び出す。当初の予定を変更し、金剛童子山の麓を回って直接黒甲越に出ることにする。金剛童子山への道を塞いでいる障壁の横をすり抜けるとすぐに頂上に向かう道と分かれる。ここも昔は城があったようで、金剛童子山砦の現状を説明したイラストが架かっている。以前に頂上までピストンしたので、今回は平坦な迂回路を辿るが、途中に曲輪跡のようなものも見受けられ、退屈しない。荒れた道を少し下って、黒甲越に出る。さすがに一帯の中心に位置するだけあって、標識も多い。それでも非常に親切というのでもなかった。

ここから、モトクロスバイクが深い轍を刻んでいる黒甲越東道に進む。小さな池の後で、鰻ノ手池への道を右に分けると、バイクが入っていない道となった。中尾根・黒甲尾根の取付きが送電線の下にある。そのあとは地理院地図とは違い、沢を渡ることもなく、大きく折り返すことなく、まっすぐに左岸を歩いていくようになっていた。沢に下る踏み跡の所に日が射していたので、昼食とする。

天下辻への分岐点にも多くの標識がある。一人の中高年者が立ち止まることもなく、黙々と通り過ぎていった。おそらく何度も通っている人なのだろう。ここを天下辻の方へ2分ほど進めば、前回に通った沢の道に出られたのだが、そのまま行くと屏風谷出合というサインを信じて直進する。右下に沢は見えているのだが、いつまでたっても沢に出合わない。登ってきた人とすれ違い、少し話をする。予定のコースを言うと、がけ崩れがあると警告してくれた。それは知っていたので、「ロープが渡されていると聞いたが」と言うと、「あるにはあるが、、」と言葉を濁しておられた。まあ無理なら引き返すだけと前へ進む。沢に出たのは峠の小道の入口だったのでびっくりした。沢のすぐそばを歩く小径と今歩いてきた立派な道が並行していたのだ。地理院地図の破線はここで途切れるが、右岸へ渡るサインがあり、飛び石伝いに渡り、そのあとは右岸を歩くことになる。崖崩れはかなりのものだったが、ロープのおかげで高巻で問題なく通過できた。すぐに、ナダレ尾山北尾根取付点というサインの所に出る。少し行き過ぎた所には大きな岩が道の両側にそそり立っていた。

急坂というので、登り口で一息入れて英気を養っておく。評判通り、とくに初めの70bはかなりの勾配だった。そのあとしばらく平坦になり、最後の坂を登ると頂上部に出た。GPSがあるので、頂上だと確信したが、とくに何のサインもない。取付点には2つもプレートがあったので不思議だった。かなりウロウロしたのち、やっと小さなくすんだ色の木の札を見つけた。東の方へ下り、天下辻に行く。そこで3人目の単独行者に出会い、立ち話をする。この人もこの領域のベテランらしく、以前との違いなどの話を聞いた。大池駅まで下りて、一軒だけ開いていた店でビールを飲む。

ついでに前から気になっていた上谷上の天満神社にあるという六甲山マザーツリーのモミの大木を見ようと、花山で下車し、天満神社で大木群や農村歌舞伎の舞台を見て、谷上駅まで歩いた。神社や大木もよかったが、途中の半農村的な雰囲気のところの風景もなかなか興味深かった。




東ノ峰の頂上直下にある役行者の祠


 


黒甲越東道から天下辻への分岐点


 


ロープ伝いにがけ崩れの上を通過 




ナダレ尾山北尾根の取付点近く





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