トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ



2018. 11. 16 リトル比良



何度も行きそびれたコースをやっと歩く。大変ハードな道、とても魅力の多いコースと評判だが、いずれもまあまあという程度。それでも、久しぶりに8h 20minも行動し、30134歩というかなりの長い道を歩けたという意味で有意義だった。


同行単独

コースタイム

0822 高島駅、0840 長谷寺、0858 賽の河原、0916 灯ろう、0921 白坂、0936 弁慶の切り石、1008-20 岳山(565)、1038 鳥越、1058-1142 オウム岩、1153 鳥越峰(702)、岩阿砂利山(686)、1256 鵜川峠、1323 嘉嶺ヶ岳(663)、1337-46 滝山(703)、寒風峠、1450 涼峠、1511 楊梅滝入口、1522-37 雄滝(この間左岸でロス)、1548-53 雌滝、1605 滝見台、1615 慕え橋、1638 北小松駅

高島中学の前で若い女性とすれ違ったとき、ニッコリと挨拶してくれてうれしかったが、これがこの日駅から駅までの間で出会った唯一の人となった。登山口には大炊神社と長谷寺が隣接して静かに佇んでいる。少し入っていくと、音羽古墳群があるとの説明があったが、先を急ぐので通り過ぎる。賽の河原をすぎ、灯ろうがあるところに行くと白坂の大きな岩が現われる。上を歩くこともできるが、それほどの魅力も感じなかったので見るだけで満足する。不動明王が祀られた小さな祠など信仰の山であることを示す証が次々と現れる。弁慶の切り石の近くで左側の沢が大きく崩壊していた。これも9月の台風のせいだろうか。上がっていくと大きなケヤキの木の横に沢山の瓦が散乱していた。岳観音跡がこの辺にあるらしいので、おそらくその遺構なのだろう。やがて展望が開けた場所に飛び出した。鳥越峰の辺りかと思うが、とりとめのない山容で何が見えているかははっきりしない。元嶽岩屋観音が祀られた岳山に着く。YAMAPの標準時間とほぼ同じだったので、恐れていた鈍足化はそれほどでもなさそうなので、一息入れる。




賽の河原


 


白坂


 


不動明王の祠

 


ケヤキの大木

 


瓦が散らばった岳観音跡付近

 


岳山の元嶽岩屋観音



なだらかな道をたどって鳥越のコルまで下りたのち、100bほどの登りをこなすとオウム岩に出る。評判通り、展望がすばらしいので、昼食をゆっくりと摂る。遠くの山では伊吹山地の上谷山、三国岳、横山岳、金糞岳、伊吹山、霊仙山辺りが並んでおり、金糞岳の左手には能郷白山も見えていた、北の方には、三重岳、大谷山、三国山などが、振り返ると比良の盟主の武奈ヶ岳も岩阿砂利岳の先に存在感を示していた。

そこからすぐの鳥越峰は縦走路から少し見張山の方へ寄り道したところにあるが、とくに取り上げるほどの場所でもない。693b峰を過ぎてどんどん下り始める。鹿ヶ瀬付近の田園風景がどんどん近づいてきて、変に思えたのでYAMAPで確認して安心する。次のピークの岩阿砂利山には三等三角点があり、少し下に仏岩という大きな岩があった。130bほど下って車道の通る鵜川峠を横切る。100bほど登って嘉嶺ヶ岳(かねがだけ)の三差路、最高地点の滝山(たきやま)を踏む。これも縦走路から少し離れた所にある。




オウム岩


 


オウム岩から岳山の先に
竹生島、金糞岳、伊吹山、霊仙山


 


岩阿砂利山の仏岩


滝山(この日の最高地点
 



寒風峠(さむかぜ)で、ヤケ山を経由して下る道と、直接涼峠に下る道が分かれる。両方ともそれぞれ魅力があったが、後者の方はコケがたくさん生えた湿地帯を通るというので、そちらを選らぶ。峠から少し下りたところにそのような湿原が広がっていたが、すぐに高巻道に導かれ、あっという間に湿原から遠ざかってしまい、あとは平凡な道を下るだけとなった。涼峠から楊梅滝までの道もやや平凡。花一という標識のところから、深くて狭い急な沢が下っていたのが目を引いた。花一と関係あるかどうかは分からない。

楊梅滝の標識の所で雄滝の方へ向かって下って行く。地理院地図もこの辺りの点線がはっきりしないし、雄滝に着いても滝全体の案内図のようなものは皆無で不親切だ。それはともかく、右岸側からは滝の全体が見えないので、飛び石伝いに左岸に渡る。40bという高さから落ちてくる水しぶきを浴びられる近さまで行けるのでかなりの迫力だ。箕面大滝の落差は33bと大差ないものの、滝のすぐそばまで行けない。

しばらく眺めたあと、雌滝に行こうとしたが、案内がない。ロープで通せんぼしていたが、地理院地図に書かれている左岸の道を下りてみる。確かに危ない道で、5、6分下りると倒木でにっちもさっちも行かなくなった。すぐにあきらめて戻る。小瀑がいくつか並んでいるのを見たのはよかった。雄滝へ下りてきた途中に分岐があったので、案内はなかったが、おそらく雌滝への道と考え、下りていく。かなり急な道で、いかにも滝と同じ傾斜で道がついているかのようだった。途中に垂直に近いアルミ梯子が架っており、後ろ向きになって下りる。30段ほどもあったろうか。さらに急斜面を下って行き、やっと雌滝の横に出る。ここが観光地としての楊梅滝の中心らしく、木製の広い滝見台がある。しかし、その先の左岸の道は通行止めになっており、雌滝から雄滝に行くには、滝見台を経由して先ほどのルートで雄滝に行くしかないような状態であることが判明した。滝見台に寄ってみたが、はるかかなたに雄滝より上にある滝が見えていたようだった。そこから登山道で下りるが、かなりの遠回りになったよう。慕え橋にある大きな案内板を見て、やっと全体像が理解できた。9月の台風18号であちこちに崩壊が起きていたようだった。その後の舗装道路は、スマホを見ながら計算しながら歩き、列車出る数分前に駅に着いた。





苔むした湿原


 


楊梅滝(雄滝)


 


雄滝と雌滝の間の連絡路



楊梅滝(雌滝)




トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ