トップページへ     地域別索引へ      近畿索引へ      年次別索引へ



20
18. 02. 18  
観音峯山

  


土日のみ運行される霧氷バスを使って観音峯山を考えた。前日に行くつもりだったが、めったにないことに熟睡できず、一応朝早く起きたが、気乗りがしない。天気予報を見ると日曜も快晴のようなので、食事をしただけでまたベッドに戻る。この日は十分に眠れたので気持ちよく出発する。結果的には登山、みたらい渓谷の散歩、龍泉寺での役行者の足跡などのすべてを堪能できたので、正解だった。ただ霧氷はほとんどなく、前日ならもう少しましだったかもしれない。


同行: 単独


コースタイ

0952 観音峯山登山口BS、1001 観音水、1033 観音平、1053-1105 観音峯展望台、1133-1200 観音峯山(1348)、1230-40 展望台でアイゼン、1304 観音平、1327 観音水、1333-37 みたらい渓谷遊歩道へ、1410 車道から遊歩道へ、1425-27 大聖大権現、1435 洞川温泉BS、1444-1512 龍泉寺、1516-22 洞川八幡宮、1527 洞川温泉BS

バスはちょうど満席位。登山口BSを先頭で降りて、少し反対に歩きはじめ、皆さんが動き始めたのでそれに従う。グループの人たちは休憩舎で準備を始めたので、わりに早く吊り橋を渡って登り始める。ワカンまで持って来たのに、全然必要ない。多くの人が歩くので道はガチガチに凍っており、アイゼンが必携。ほとんどの人がアイゼンをつけていたが、何とかなしのままで登る。第一展望台、観音平でも立ち止まらず、大きなケルンのある展望台まで登る。期待通りのすばらしい展望が開けている。正面は観音峯ではなく、その前衛峰(1285)。その右に、山上ケ岳、大日山、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭が間近なので迫力がある。その右は弥山、頂仙岳から栃尾辻への稜線が続いているが、八経ケ岳や明星ケ岳は見えていない。展望台の展望パネルにも八経ケ岳の名が書いてあるし、多くの人も見たと言っているが間違い。その場では自信がなかったが、帰宅後に丁寧に見直して確認した。展望台から正面に見えるピークが観音峯山でないことはほとんどの方が分かっておられるが、何人かの人はその右手のコブを頂上としておられる。これは間違い。

ここからの360°の詳細な山座同定は帰宅後にかなり時間を使って調べたもの。観音峯山の前衛峰(1285)、三ツ塚の手前の1360+峰、1523峰、山上ケ岳、大日山、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭、1486峰、鉄山(1560+)、弥山、修覆山(1846)、その手前の1695峰、トサカ尾山(1119)。頂仙岳、1518峰、栃尾辻(1360+)辺りまでは大丈夫そう。西から北にかけては、簡単ではなかったが、時間をかけて、ほぼ主な山はすべて分かった。栃尾辻の右にP1340+が大きく見え、そのあと低くなった後、天和山(1285)のピラミッド。そのあと木立が邪魔するが、なんとか護摩壇山(1372)と龍神岳(1382)。唐笠山(1118)の右に白石山(1120)。その北側のP1117の手前の斜面には雪が付いているので分かりやすい。高野山の手前の陣ケ峰(1106)が遠くに霞んで見え、それと重なるように手前にP1080+。高城山(1111)と天狗倉山(1061)の存在が目立つが、その間には遠く高野山の楊柳山(1008)。天狗倉山の右手には近くの山はなくなり、遠くに岩湧山(897)などの和泉山脈が連なっている。金剛山(1125)、葛城山(959)、二上山(517)が並び、二上山に重なって見える手前の山は扇形山(1053)。扇形山の左手には1000m前後の無名峰が4つほど並んでいる。そして観音峯山の前衛峰に戻ってくる。文字通り360°の大展望だった。

時間がなければ、頂上はやめても役行者ゆかりの洞川には行きたいと考えていたが、時間は問題ないので、足を進める。30分ほどで展望のない平坦な頂上に着く。かすかに霧氷が残っていた。これから法力峠を経て洞川に行くというグループに聞くと、2時間もかからないという。それなら十分バスに乗れるが、万一なにかあるといけないので、昼食だけ食べて、同じ道を戻ることにする。




観音平の休憩所


 


展望台から観音峯山の前衛峰




山上ケ岳、大日山、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭


 


平坦な観音峯山の頂上



展望台まで下りてから、西から北方向の眺めを見直すが、とりとめもないので、よく分からない。下りはアイゼン必要と思っていたので、ここで着用する。久しぶりの4本爪なので、途中で緩んでしまい、危ない所で外れそうになったので締め直し、登山口に戻る。みたらい渓谷の十字路まで下りて右に入っていく。やがて行き止まりになり、バス停に近くで車道に下りる。釈然としないまま、歩いて行き、ちょっと広くなったところでアイゼンを外し、ポールもしまう。ところが少し行くと右手に遊歩道の入口という案内があった。観音峯橋の手前だ。よく見ると、地形図にもWalking mapにも、途中で車道から離れるとはっきりと書いてあった。やはり林の中の道の方がうんと気分がよい。渓谷そのものは下半分に見どころが多く、こちらは大したことなさそうというのは知っていたが、やはりその通りだった。それでも、下の方に渓流が見えたり、凍り付いた小さな滑滝があったりした。アイゼンやポールは全く必要のない平坦な道だった。大きなトチの木があるというので大聖大権現に立ち寄っておく。橋を渡って車道に出て、バス停の位置を確認してから龍泉寺に向かう。洞川には以前の弥山登山のときに来ているが、龍泉寺ははじめて。広い境内にはいたるところに役行者像が祀られている。本堂には本尊である弥勒菩薩(行基作?)を中心に、役行者、弘法大師、理源大師などが祀られている。心字池から大峰の雪山が見えた。あとで寺務所の人と話していると、山上ケ岳の頂上が見えていると言っておられたので、右端の一際白い峰がそうなのだろう。最後に、洞川八幡宮に参って、ケヤキとスギの大木を見る。それほどの名木とも思えなかった。





龍泉寺(左:神聖殿、右:本堂)


 


境内の心字池から山上ケ岳(右端)


 


役行者像の下の龍の口から霊水が流れる水行場


 


ここにも役行者像が


 




トップページへ     地域別索引へ      近畿索引へ      年次別索引へ