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2017. 12. 10 黒五谷・黒五山・荒地山



朝になって急に女房殿が京都に行くというので、急遽気がかりの黒五谷に行くことにした。黒五谷は沢筋ではなく、地理院地図にも書かれている点線のコースで行けばよいと考えていたので十分の用意をせずに出発した。しかし、結果的には沢歩きとなったので、細引きを持って行かなかったこと、ポールを一本だけにしたこと、ヘッドランプを持って行かなかったことなどの不備があった。


同行: 単独

コースタイム

1101 エクセル東BS、1117-25 石切道分岐、1144-55 住吉川渡渉後に休憩、1204 黒五谷出合、1210 二条の滝、1230 谷に戻る、1245-1302 二股の滝の前で昼食、1342-1402 黒五谷堰堤の高巻き、1423-30 休憩、1435 打越峠からの登山道、1437-40 分岐の標識、1448 十字路の峠、1454 黒五山、1459 峠、1514 P463、1528 黒五谷登山道へ下り立つ、1539 太陽と緑の道に、1550 荒地山へ、1602 平ボテ岩近くの標識、1608 荒地山、1610 芦屋ゲートの道へ、1639 芦屋ゲートBS

くるくるバスを降りて住吉川の左岸をゆったりと歩く。遠くに西お多福山の鉄塔が見えている。石切道の分岐から打越山への道を進んでしまい、橋が出てきて思い違いに気が付き、引き返す。以前にも同じ間違いをしたが。その時には引き返すのが面倒になりそのまま上がってしまった。分岐に戻り、住吉道へ進む。記憶にあった黒五谷へ入っていく踏み跡に入っていく。女房殿と来た時と同じ五助堰堤のすぐ下で、靴を脱いで渡る。そこから黒五谷の出合までのヤブは以前よりひどかった。50mほどのところに10分近くかかってしまった。右岸を見るとずいぶんと歩きやすそうだったので、一旦下まで降りてから出合まで右岸をたどる方がよかったのかもしれない。




石切道分岐(右奥が黒五山)
 


2段の五助堰堤を下から見上げる
 



黒五谷に入り、滝の所までは前回も行ったが、滝を登れるかどうかを考えなかったので、今回はゆっくりと眺めた。やはり直登は無理そうだった。滝の左側にある急な巻道を登っていき、滝の上に出たあたりで右側を覗き込んだが、滝も見えず、下りるルートも見えなかった。そのまま、地理院地図に出ている点線の道を歩こうとしたが、どう見ても踏み跡のようなものは見つからず、同じ苦労をするなら沢登りの方がましかと、しばらく行ってから下りられそうなところから下りる。細引きを持ってこなかったことを悔やむが、なんとかなった。沢は登山靴でも問題ないやさしさだったが、一度だけ足を滑らせて転び、危ないところだった。この沢の岩は、どれも「捉えどころがない」という表現がぴったりの岩ばかりで、少し苦労させられた。出合いから40分で、途中で二筋に分かれるかわいらしい滝が見えたのでその前で昼食をとる。




出合からすぐの所にある2条の滝
 


中段で2つに分かれる滝
 



その滝を右側から巻いて登行を続ける。巻道からガマガエルのような巨岩が待ち受ける沢に下りようとしたところで、また細引きが欲しくなった。危うい格好で下に飛び降りて沢に戻る。何の木か分からないが、結構太い枝が現代美術のオブジェのように絡まっていて通り抜けるのに苦労する。そのあと、急に谷の様相が変わり、平坦で岩もない穏やかなものとなる。すぐに大きな黒五谷堰堤が前に立ちはだかっていた。どちら側からでも登れそうだったが、地図の点線は右岸についているので、左側から登る。堰堤すぐそばの最後の所が見えなかったが、堰堤と岩に挟まれた隙間を登れないように思ったので、すこし手前からさらに高みを目指す。しっかりとしたホールドとスタンスがなく、緊張させられたところもあった。なんとか堰堤の横に出たときはかなり高い所となっており、堰堤の上流側に下りることは考えられないほどだった。枯葉を踏んで穏やかな斜面をゆっくりと下って行くと、10分足らずで沢に復帰できた。結構の藪が沢を覆っていたりするので、しばらく沢の中と沢岸を交互に歩く。やがて左手上方にハイカーの姿が見え、安全な所まで来たと実感する。干し柿を頬張りながら少し休憩してから沢を詰めていくと、打越峠と住吉道を結ぶ一般道にぶつかった。そのまま沢を登ることも考えたが、今回は黒五山に登ることも目的の一つにしていたので、次回の宿題にして、三差路に向かう。





河原に鎮座するガマガエル


 


最後の滝


 


オブジェのようなちょっとした障害物




黒五谷堰堤を上から見下ろす




登山靴では歩けないプール


 


打越峠からの登山道の飛び石が前方に



地理院地図では四差路になっているが、黒五谷の下流部に向かう道はないも同然なので少し勘違いしてウロウロしてしまう。黒五山に行くには住吉道への道を登っていくのが正しかった。やがて峠のような所に出たので、左折して黒五山を目指す。倒れていたとてつもなく大きな木の下を潜る。頂上には小さな手書きのプレートがあった。頂上からはなんの展望もなかったが、峠に戻る途中でガーデンテラスと西お多福山の鉄塔が望める場所があった。峠からゴルフ場に行くには一般道を行くのもP463(北黒五山と言う人もある)を経由するのも距離的には似たようなものだろうからとP463を目指す。最初ははっきりとした踏み跡もあり、赤いテープも見られたが、そのうち道は分からなくなり、テープもなくなる。GPSを片手に頂上を目指す。頂上部は平坦な地形だが、頂上で間違いないだろうと確信できたのはGPSのおかげ。東南方向に下りれば登山道に出るだろうと、道なきところを適当に下って行くとすぐにゴルフ場のフェンスが見えた。フェンス近くを下って行くと、笹で覆われたところで、行き詰った。右に避けてしばらくすると登山道に出た。





黒五山


 


P463



黒五谷の上流に向かって進み、魚屋道(太陽と緑の道)に出る。風吹岩の方へ進み、遅くなってきたので途中で左に折れてゴルフ場の中から芦屋ゲートに行こうと考えていたが、その道は大げさに封鎖されており、そのまま進む。明るさが遅くまで残りそうなロックガーデンから下りることも考えたが、勝手知った黒越谷から芦屋ゲートに出てバスに乗るのが一番早いかと途中で荒地山の方に入っていく。ところがなんと黒越谷への分岐も閉ざされているような感じだった。確かに道迷いしやすい領域なので分からないわけではないが、どうせ過剰防衛なのだろう。しかし、暗くなっていく時間に無理して入りこむのははばかれる。結局荒地山を経由してゲートに下りる問題のない道をたどることにした。バスの時間にギリギリの感じだったので、かなり急いで歩く。幸い暗くなる前にバス停に着いた。少し遅れてくるのが多いので、高を括っていたが、定刻にやってきたので、あわてて走って飛び乗った。




閉鎖されたゴルフ場への近道


 


暮れ行く芦屋ゲート前の堰堤プール






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