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2017. 07. 25  天井ヶ岳


前回のハイキングで家内が骨折し、入院した箕面市立病院に依頼していた書類ができたので、それを受け取るのを兼ねて、中断した役行者をたどるウォーキングを行う。

  

同行: 単独

コースタイム

0820 箕面駅。0828-49 瀧安寺、0853 トンネル、0934-39 ベンチ、0949 E2、0955 大ケヤキ、1000 E3、1014 ようらく台園地の標識、1026 五月山道路への舗装道路、1035-41 三差路、1050 E6、1008 E7、1112-38 天上ケ岳、1204-09 ウロウロ、1210-12 E8、1225-29 百年橋、1255-1300 箕面大滝、1314 中の千本、1319 姫岩、1325 右岸に、1340 箕面駅

この日の主目的の一つである瀧安寺に初めて立ち寄る。役行者が葛城山で修行していたときに五色の雲を見て三鈷杵(さんこしょ)を投げたとき、雲とともに北西の方向へ飛んで行ったので、それを求めて箕面に訪れたとき滝の上に三鈷杵を見つけた。それ以後箕面で修行。その際弁財天の助けで悟道し、その恩に報いるために弁財天を祀ったのが瀧安寺の起源とされている。寺なのにどういうわけか鳥居をくぐって境内に入っていく。立派な山門の向こうに観音堂が見え、弁財天瀧道という標識のある左手の階段を登っていく。神変大菩薩という額を掲げた行者堂のそばに役行者の像があった、頭巾をかぶり、右手に錫杖、左手に巻物を持ち、高下駄を履いたいつもの姿だ。その右手に大黒天、恵比寿天を祀った大黒堂、さらに弁財天を本尊とする本堂がある。その下に大護摩道場があったのだが、それに気付かずそのまま瀧道へと合流する。帰途にそれに気が付いた。ほとんど寄り道という感じでなく、参拝をすませたことになる。






瀧安寺の本堂(弁財天尊)
 


行者堂奥殿のそばの役行者像
 



すぐに落合谷へ入っていくトンネルをくぐる。落合谷の分岐(E1)で箕面山の方へ行くつもりだったのに、橋のところで詩吟を唸っておられる老人に気を取られているうちに、五月山への立派な道へ直進してしまう。すぐに間違いに気が付いたが、大した違いでもないのでそのまま前進する。階段の多い道を登り、ちょっとした尾根に出たときに小雨がパラついてきた。小休止して、熱中症予防のために水分を補給しておく。そのあとはなだらかな緑の道となる。瀧道への分岐(E2)をすぎてしばらくすると、左手に林道を新設するために斜面を削っている現場が見えた。もう沢山なのに。E3地点の大ケヤキは杉の人工林のなかに埋もれるように立っていた。行き過ぎて振り返ると大きさが実感できた。そこを過ぎてすぐに三国峠、箕面山への道を右に分ける。ようらく台園地へ向かう。一帯の標識はかなり懇切丁寧だったが、ようらく台園地は点でなく面のためか、やや分かり難かった。東屋がいくつかあったのが園地だろう。園地の入口の駐車場で車道に飛び出す。左に行くと五月山有料道路となる。しばらく車道をあるき、三差路で右折する。やや雨が強くなったのでズボンだけ雨具をつける。10分ほどで山道に入っていく(E6)。




落合谷へのトンネル
 


大ケヤキ(E3)
 


ようらく台園地横の駐車場
 




E7地点から、目的の天上ケ岳へ向かう。オシロイシメジのようなキノコが生えていた。山頂に登るというのに、かなり下って行く。最後にちょっと登ると瀧安寺奥ノ院でもある山頂だった。中央に梵語で書かれた石標、左に役行者の像、右手に役行者御昇天所と書かれた平成26年製の石柱があった。ここが終焉の地というのはそれほど確度の高い話でもなさそうで、一般の伝記ではほとんど書かれていない。人もいないので、ちょっと早いがベンチに腰掛けて昼食とする。




役行者御昇天所
 


役行者像
 



E8で右側の自然研究路2号線に行くつもりで下りて行く。サルの群れに出会うが、一向におそれる気配はない。そういえば、その少し前にサルを自然に戻す実験をしているので、斜面に入らないようにという掲示があった。そのあとちょっと紛らわしい分岐があったので、少しウロウロする。その少し先にあるE8には立派な標識があり、迷うことなかった。どんどん百年橋に向けて下りる。途中で、右上の崖から左下の谷に向かって一匹のサルが猛スピードで目の前を駆け下りて行ったのには驚いた。百年橋でこの日初めて二人連れのハイカーに出会う。あとは車道を歩いて箕面大滝に降り立つ。久しぶりだが、なかなか立派な滝だ。しばらく滝と対面したのち、歩いたことのない左岸の道を通って駅に向かう。。途中でかなりの登り下りがあり、バスの時間が気になったが、やはり歩いてみてよかった。中の千本という名前は吉野の借りものかもしれないが、多分モミジの季節には絶景となることは間違いない。最後まで左岸を歩き、瀧安寺のすぐ上で右岸に移る。往路に見過ごした大護摩道場はすぐのところだった。静かだった朝とちがい、大勢の人が遊歩道を歩いていた。市立病院へ行くバスの出る10分前に駅に着いた。病院からの帰りのバスにも待たずに乗ることができた。何度も使ったバスだが、これで終わりとなった。




箕面の野生のサル


 


箕面大滝
 


百年橋を過ぎて自動車道へ
 





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