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2017. 1. 31 神戸水道路(総集編)



神戸水道に沿ったウォーキングを一応終了した。神戸水道の出発点である千苅ダムから奥平野浄水場までの神戸水道の概略とその写真をここにまとめておく。全体の地図は本文の下につけた。右の「地図」をクリックすると詳細地図を見ることができる。そこでは神戸水道路を空色で示してある。水道路を歩くことができる場合はその上をたどったが、不可能な場合はその近辺の緑色の道を歩いて探索した。


概略コースタイム
道場駅(0:40)千苅ダム(1:10)大岩岳(0:45)丸山第1湿原南分岐(0:35)川下川ダム(0:40)武田尾駅(0:05)水道橋(0:15)親水広場(1:20)名塩木之元(0:25)生瀬駅(0:15)水道橋(0:25)宝塚駅(3:00)西宮上ヶ原浄水場(0:45)阪急甲陽線水道路踏切(0:40)芦屋岩ヶ平公園(0:25)阪急芦屋川駅(0:30)本山北町水道橋(0:55)住吉川水道橋(0:25)石屋川水道橋(1:10)水道筋商店街(0:35)熊内ポンプ室(0:10)布引交差点(0:10)北野浄水場(0:40)奥平野浄水場   

途中にある関連施設

千苅貯水池:
 1919年の建設当時、神戸市街地の水需要に対応するために、千苅貯水池の水は上ヶ原浄水場を経て神戸の市街地に給水していた。現在は、主に千苅浄水場を経て神戸市の北部地域に給水している。また一部は、神戸水道を通って上ヶ原浄水場に送り、阪神水道企業団から購入した水とともに神戸の市街地に給水している。

神戸水道:
 1893年に、神戸市の水事情を改善するため、布引五本松ダムと烏原ダムを水源とする水道布設計画が作られた。その後、増え続ける需要にこたえるため千苅貯水池の開発が計画され、千苅貯水池から宝塚市を横切り、西宮市に新設した上ヶ原浄水場を経て、神戸市内までの水道が建設された。第1回工事が完了したのは1921年。

千苅浄水場:
 羽束川が武庫川に合流する地点にある浄水場。千苅貯水池からの水を浄化しているが、神戸水道とは違い、神戸市北区の人口の増加に対応するために建設されたもので、1967年から北神地域に給水を開始。現在の千苅貯水池の水は、主に千苅浄水場を経て神戸市北部地域に給水している。

上ヶ原浄水場:
 西宮市の甲山のふもとにある神戸市の浄水場で、1917年に完成。千苅貯水池からの水を浄化して、阪神水道企業団から購入した水とともに神戸市の市街地に送っている。

阪神水道企業団:
 住吉川の水道橋のたもとに本庁舎がある。阪神間の都市の水不足を補うため淀川水系の水を利用する目的で1936年に設立されたもの。

熊内ポンプ室:
 熊内橋通りから少し北にある。神戸水道の水を分岐して送っていたというが、今は建物と跡地だけが残る。

北野浄水場:
 主に布引ダムの水を浄化していた。神戸水道の一部も布引橋の近くで一部が分岐して北野浄水場に送られていたが、現在、浄水場の大部分は閉鎖され、跡地は結婚式場となっている。しかし、一部は今も稼働している。

奥平野浄水場:
 北野浄水場とともに神戸市水道の創設工事で作られた浄水場で、1900年に給水を開始。布引貯水池、烏原貯水池からの水や布引湧水を浄化している。また、神戸水道から供給される水も利用している。

水道路と河川の交差

川下川: 川下川ダムのすぐ下に少しだけ水管が見える。

武庫川: 第一水道橋(武田尾トラス橋とも)が武田尾駅のすぐ東に、
             第二水道橋は少し下流に、
      第三水道橋は生瀬のJR福知山線鉄橋のすぐ近くで、これらはいずれも川の上に架かっている。

逆瀬川: 宝塚GCの敷地内で川床の下を。

仁川:    甲山森林公園の近くで川床の下を。

夙川:    北夙川橋近くで横断するが、やはり水管は地上に出ていない。

芦屋川: 阪急芦屋川駅の北で横断するが、橋から見える水管は別のもの。

天井川: 水道路が天井川を渡る橋を水道小橋というが、その脇の細い水管は神戸水道のものではない。

住吉川: 山手幹線の水道橋の横に、立派な水管が地上に現れる。生瀬以来。南側に水道橋のバス停がある。

石屋川: 山手幹線のすぐ北側に水道橋がある。ここの水管も川の上を跨いでいる。


都賀川: 水道路が渡る篠原橋の脇に水管が架かっているが、それは神戸水道のものではない。

西郷川: 水道筋商店街の西に西灘橋があるが、商店街同様、水管は地上では見えない。

生田川: 布引橋付近で生田川を渡る。神戸水道は川床の下を通り、近くにある水管は別のもの。


神水石柱

 神水石柱は水道施設用地の境界を明示するために設置されたものだが、今でもいくつかの石柱が散見される。下記のものが目についたが、それ以外にもあるかもしれない。


 岩園隧道上(西宮市と芦屋市の境界)

 民家の前(芦屋市との境界に近い東灘区森北町四丁目)

 神慈秀明会前(東灘区本山北町二丁目)

 南福寺地蔵尊(灘区八幡町三丁目)




神戸水道千苅貯水池



千苅ダム
近代水道100選などにも


川下川ダム
ロックフィルの下に少しだけ


武田尾トラス橋(第一水道橋) 
(武田尾駅の東)


第二水道橋(福知山線廃線跡のトンネル手前から)


生瀬の第三水道橋
(国道、JRのうしろに)


宝塚の武庫山2の沢沿いに
神戸水道局の施設


「猪の谷水管橋」
宝松苑ゴルフセンター付近


宝梅2から野上5に跨る道。水道路の痕跡


上百合野橋(西宮市)付近の
神戸水道バルブ室
(現在は宝塚市が使用)


西宮上ヶ原浄水場




西宮市なのに、神戸市水道局の
工水空気弁室


これらは工水バルブ室




阪急甲陽線の
「水道路踏切道」



岩園隧道(西宮と芦屋の境)
の上の神水石柱


岩ヶ平公園。正面の水道路
から右手へ一段上がった所が
公園の本体


左の写真のなかほどにある
大きな工水減圧弁室



公園から階段を登った所に
点在する工水バルブ室



岩園小学校の脇の階段から
芦屋川駅まで一直線に
水道路が伸びている


芦屋市岩園にある
「水道橋」バス停



芦屋川の橋の上から。阪急
駅とその北側の水道路。
「細雪」に出てくる


神戸市森北町の住宅街に
神水の石標



中野水道東踏切から法覚寺
方面を見る(この辺で
阪急を跨いでいるのだろう)


本山北町の「水道橋」


本山第一小学校の東に
神水の石標


天井川の 「水道小橋」。
脇を走る水管は神戸水道のものではない


「岡本水道路」バス停

住吉川に架かる水道橋
(地上に現れるのは生瀬以来)


住吉川左岸にある
「水道橋」バス停


平生記念館交差点の
北にあるバルブ室

「御影水道路」のバス停
(御影郡家)

水道路地蔵尊(御影2)


石屋川水道橋

 
石屋川水道橋の
北に架かる水道管


石屋川水道橋から
東に延びる水道路


石屋川の山手幹線
この北に水道橋


南福寺地蔵尊の神水


水道路の篠原橋(神戸水道の水管は河床の下を潜っている)


「水道筋1丁目」バス停
(灘区)

賑わいを見せる
水道筋商店街



水道路から少し離れた所に
ある水道局熊内ポンプ室

布引交差点の生田川を跨ぐ水管
(神戸水道のものは川床の下)


神戸水道が分岐した先にある
北野浄水場の一部は今も
稼働している


山本通に出ると
水道局の空気弁の蓋

奥平野浄水場の入口

神戸水道発祥の地の
記念碑


奥平野浄水場の調整池


奥平野浄水場内にある
水の科学博物館




神戸水道路ルート図



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