トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ




2017. 1. 20 十文字山



当初丹生山系を計画していたが、もろもろの事情で、急遽近辺の気楽な散歩に変更。前にもそばを何度か通りながら、一度も頂上にたどり着けなかった十文字山を、ついででなく最終目標地として出かける。


同行: 単独

コースタイム

1001 西岡本1丁目BS、1017 明王院墓地横、1058 広場の下の三差路、1109-36 妙法寺、1149-1215 三差路上の広場、1227 神戸水道局入口、1249 大きな堰堤、1311 沢から右手の崖を登る、1321 駐車場、1325 二楽荘跡の先端、1346 大きな建物の右手の沢に降り立つ、1357 神戸水道局入口、1408 東光商会前BS

初めてみなと交通バスを使ったハイキングで、親王塚BSから乗車し、本山第二小学校の前の西岡本1BSで下車。西岡本1の交差点から北に向かって登っていく。普通なら住吉川から西岡本7の方へ進むところだが、事前に抜け道を見つけておいたので、甲南大西校舎、お墓の横を通り、183段の階段を登ると、うんと短い距離で西岡本7のはずれに到達する。少し登ると日本山妙法寺南門という大きな看板がある。十文字山は妙法寺の中にあるようなので、これでよい。看板のところがT字路になっていて、左に行けばいつも使う舗装された登山道、右は行ったことがないが地図にも点線が引かれているし、しっかりした地道なので、そちらへ入っていく。いのしし対策だろうか箱罠がいくつか置かれている。そこから道はなくなったも同然で、ひたすら上を目指して登る。途中でGPSを見て、ずれを修正する。郵便ポストでも鳥の巣箱でもない不可解なものをいくつか見たと思うと舗装道路に飛び出した。そのあとで、また右に進む舗装道路と直進する地道に分岐する。直進するとすぐ左手が休憩広場となっていた。渦森台・住吉台の団地群と、その背後にケーブル上駅あたりの六甲が見えている。

地道を登っていくと金網があるが問題なく入っていける。遠くに霊宝会のきらびやかな仏舎利塔が見えた。二楽荘跡の上部にある施設だ。車道の突き当りと合流すると寺の入口となる。門は閉ざされていたが簡単に開いたので、中に入らせてもらう。すぐに金字で南無妙法蓮華経と書かれた大きな石柱や庫裏がある。そして一段と高い所に札幌の藻岩山にもあった平和の塔がある。日蓮宗系統の新興宗教らしいが、まともな宗教なのではないだろうか。平和の塔を拝んでから、周りを見回すと、そこより高い所がすぐそばにある。柵の外側に青いテープが見えたので、柵を越えさせてもらう。すぐに登山道に出る。標識があり、「下りは十文字山を経て住吉川へ、上りは八幡谷を経て金鳥山に至る」とある。前にもこの標識がおかしいと思っていたが、十文字山というのがこのあたりの最高点だとするとこの標識の上の方になるはず。とにかく高い方を目指していくと、なんと右手に階段があり、その先になにかのモニュメントのような建造物があった。中央部に何かの印があったが、三角点とも思えない。周りに金網がめぐらされており、近づけないので、それ以上の詮索はあきらめるが、ここを十文字山と暫定的に考えた。階段を降りて、少し上に進んで引き返し、下山時にここを通った時のことを想像した。この階段も建造物も目に入らないのが当然のような道だった。一本道なのでわき目もふらずに通り過ぎてしまうだろう。これで目的を達したので、一般登山道を下る。帰ってからもう一度丁寧に地図を見ると、279mの位置は平和の塔のすぐ近くで、モニュメントのような建造物より低いところにあった。それなら、「十文字山を経て住吉川へ」という標識はそれほど間違っていないことになる。その道を歩いても十文字山を通らないことだけは間違いないが。

寺の前からは車道を下って、先ほどの広場に戻って昼食とする。柔らかい日差しがあり、気持ちがよい時間だった。食事を終えたあとはもちろん楽な車道を歩いて甲南大の所まで戻る。二楽荘跡に行きたかったのでそちらに向かうと立入禁止となっていて、守衛さんが入れてくれない。ここから上はすべて霊宝会という宗教団体の私有地なので、関係者以外は駄目という。30万坪の土地を持っているというので、さぞや上手な金集めの手段を知っておられるのだろう。仕方なく戻るが、沢の横にもう一つ道があることに気が付いた。そこは神戸市水道局西天井川電動弁室という施設に通じる道だった。そのあと、打越山から流れおりる沢に入っていく。二楽荘跡はあきらめて、そのまま沢を詰めるのもよいかなと考えた。左岸にある霊宝会の大きな建物のすぐ上の大きな堰堤を左から乗り越える。しばらく行くと右手の空が低く見えたので、様子を見るためにちょっと登ってみる。10分ほどで車道に出て、広い駐車場があった。トイレもある。地図で見るとちょうど二楽荘跡に入るところだ。立入禁止なので、ちょっとだけ眺めて引き返す。小雨が降ってきたので、引き返したのは正解だった。甲南大理工学部の前を通り過ぎて下って行くと、市バスの岡本9丁目停留所があった。少し待つ必要があったので、雨が少し強くなってきたが、山手幹線まで下る。ちょうどみなと交通のバスが来たところで、うまい具合に待たずに乗りこめた。この日も、誰にも出会わない一日だった。






広場から団地越しに六甲ケーブル方面



日本山妙法寺の平和の塔





妙法寺上のモニュメント


 


大きな堰堤を右岸から登る




トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ