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2015. 12.
18  芦生の森
ブナノキ峠 



5月に女房殿と一泊して初めて訪れた芦生の森の心残りだった内杉谷と下谷方面も行っておきたいと考え、レンタカーをして日帰りで行く。20時に借りて一晩寝かしておいて、早朝に出発し、その日の20時に返却するという試みだったが、大変好都合だった。


同行: 単独

        

 


コースタイム

0847 駐車場、0850-52 京大演習林事務所、0915 落合橋、0935 幽仙橋、1041-53 ケヤキ峠、1142-56 ブナノキ峠(939)、1218-34 ケヤキ峠、1302 トチノキ平の先で引き返す、1333 ケヤキ峠、1417 幽仙橋、1433 落合橋、1455 京大演習林事務所

カヤブキの里の前から、山肌の木が白くなっていたので、最初は霧氷かと思ったが、やはり前夜に降った雪だった。駐車場に止めて準備をし、演習林入口で登山届を出して、前回に歩いた道を落合橋までたどる。あのときはフジが真っ盛りだったが、今は雪の花が満開だ。落合橋の先が内杉谷になるのだろうか。3分ほど進むと演習林の立派なゲートを通り過ぎる。杉の並木、谷を覗くと立体感のある雪景色、左手からはときどき小さな水流が落ちてきている。演習林の車が追い抜いていった。幽仙橋あたりから雪が10cmほどになり、残された車の轍をたどれば、靴に雪がつかないので助かる。登山靴のソールが今にもはがれそうになり、廃棄処分にしたので、軽登山靴で歩く初めての雪山で、やや気がかりだった。景色は刻々と変わるが道そのものは単調な林道歩き。シカの声が4度ほど聞こえたが、姿は見えない。直進する林道を分け、左へ曲がるとすぐにケヤキ峠となる。ここからも林道は2本に分かれているので、峠に着いたことは間違いない。一息入れて、若干のおやつと水分補給をする。




演習林事務所 


 

内杉谷




メタセコイアの並木

 

ケヤキ平





これから登るブナノキ峠への道は完全に雪に閉ざされているが、入口には2,3のリボンがぶら下がっているので、足を踏み入れる。南への尾根をたどればよいので、問題ないのだが、ちゃんとした尾根に出るまでは勘を頼りに上がっていく。尾根に出た後はもう必要ないのに、いくつかの目印が出てくる。傾斜がゆるみ、そろそろ林道と接し、P846mの東に曲がるあたりかなと思っていたら、やや広い道のような雪のくぼみと交わった。東に曲がって行きかねないところだったが、ここにはしっかりとした道標が立っており、ブナノキ峠は斜め右方向に行くとあった。ケヤキ峠にも登山口にも何の印もなかったのに、ここにあったのが不思議な感じだったが、これは役にたった。少し登ると自然に道は東に向かうようになる。大きな杉や太いミズナラが出てくる。カシノナガクイムシによるナラガレを防ぐためのシートが巻かれており、痛々しい姿だ。シカの足跡が残っている。軍手だけでは指先が固くなってきた。頂上はやや開けた所で、標識や三角点もある。





ブナノキ峠への尾根


 


ミズナラの大木




ミズナラやスギの大木


芦生スギの大木 




頂上から南に少し下ると巨木があると書いてあったので、そのまま通り過ぎて行く。確かに立派なヒノキやスギが何本か立っていた。神戸の鉄人28号のように両足を踏ん張ったような珍しい形をしているのもある。枝のあちこちに結び目があるようなブナの木もあった。高いところでよくわからないが、熊棚やヤドリギではなさそうだ。少し風もあり寒いので、昼食によい時間だったが、頂上を再び通り過ぎ、峠まで下る。大した雪でもないのに、上り49分、下り22分と結構の差だった。ケヤキ峠といってもケヤキはないなと思いながら、昼食をとる。テルモスに入れてきたコーヒーもかなりぬるくなってしまっていた。





 ブナノキ峠の頂上
 

峠の南にあったヒノキの大木〈鉄人28号)




十分の時間がありそうなので、下谷の方へ足を延ばす。由良川の源流の一つを右に見ながら下っていく。沢からかなり高い所を歩いているかと思うと、ずいぶんと近づくこともある。この沢はやがて時計回りん大きく屈曲して先日歩いたトロッコ道に沿って演習林事務所を経て、美山町を流れるようになる。和知駅と福知山駅の間は山陰線に沿ってながれ、また東へ向きを変えて舞鶴市で日本海にそそぐ。

トチノキ平と思われるあたりも目を凝らしていたが、とくに目立った樹をみつけることができなかった。沢に降りて沢沿いに歩くのがよいらしいが、長靴もなく、ハイキング靴で冷たい川の中を歩く気がしなかったので、林道だけを歩いたのが失敗だったようだ。かなり広い川原があり、@@平に相応しいように思えたが、帰ってから調べると、そこはすでにトチノキ平を通り過ぎた所だったようだ。30分だけで引き返し、ケヤキ平を素通りしてもと来た道を戻る。これもあとで分かったのだが、ケヤキ平から戻っていって最初のヘアピンカーブのところに大きなケヤキがあったらしい。これも絶えず目を動かしていたのに、見落としていた。




下谷に懸かる滝

 

トチノキ平かと思ったが、通り過ぎていたらしい


これが2度目の訪問だが、ほんの一部を歩いただけという感が強い。これからもしばしば通ってみたい。




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