トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ



2015. 11. 04  高御位山



YHの例会で、播州の山へ。


同行: YH9人

コースタイム

0925 鹿嶋神社BS、0930-0938 鹿嶋神社、1000-04 休憩、1010-13 鉄塔、1016 反射板、1034-37 休憩、1042-47 鷹巣山、1050 馬の背の森分岐、1054-58 休憩、1059 桶居山分岐、1110 市の池公園分岐、1120-23 休憩、1145-47 天乃御柱天壇、1148-49 高御位山、1153-1225 神社上の岩場、1231-35 北山登山口分岐、1257-1308 成井の高御位神社、1408-28 宝殿駅


駅の跨線橋は山岳展望の好地点であることが多いが、ここ宝殿駅の跨線橋からも、播磨アルプスともいわれる鷹ノ巣山から高御位山に至る稜線が眺められる。一旦駅舎の外に出ると、この眺めは得られない。この山にはいくつもの登山ルートがあるが、今回はもっともポピュラーな鹿嶋神社からのコースを登る。バスで鹿嶋神社まで行くことができるので便利だ。バスの中からも、岩の尾根を登るハイカーの姿が見える。バスを降りると、20年ほど前に完成したチタン張りの大鳥居が出迎えてくれる。チタンの寿命が1500年というので、まだ1480年は大丈夫ということになる。浮世離れしていてなんとなく愉快だ。鹿嶋神社は、聖武天皇の時代に播磨国の国分寺が創建された際、その鎮守社として造られたのが起源とされている立派な神社だ。長い階段を登って境内に入り、お参りをすませる。神社なのに、香を焚き、お灯明をあげるという珍しい習慣があるらしい。


 

鹿嶋神社へ
 

本堂脇の登山道へ


本殿左奥の鳥居の所から登山道へと入っていく。今は使われていないトイレの辺りから見晴らしがきくようになり、気分が爽快になる。百間岩展望台からは、門前町の奥に大鳥居、竿池、さらには高砂市・加古川市の先に瀬戸内海が鈍く光っており、淡路島もかすかに見える。

そこからまもなくはじまる百間岩は、火山礫凝灰岩でできた鯨の背のような巨岩だ。西側の斜面には植えたばかりの木が奈良の大仏の螺髪(らほつ)のように並んでいる。2011年の大きな山火事のあとに植えられたものだろう。岩山にも木を植えることができるのだ。百間岩は平均30°の勾配というが、岩の表面は適度の凹凸があり、歩きやすい。快適な登りが楽しめるというので子供たちにも人気がある。豆崎奥山からの尾根の西側には横池・姫路別所高が見える。東側には、端正な姿の高御位山が見え始める。こちらから見ると、播磨富士という別名があるのも納得できる。関電姫路火力東線32の送電塔に近づくとますます展望が広がり、鷹巣山の稜線や海岸の工業地帯もはっきりしてきた。キキョウ、アキノキリンソウ、コウヤボウキ、ヨメナなどが少しだけあった。鉄塔のすぐ上に建設省の電波反射板があり、ここからの展望はこの日一番のすばらしさだった。登ってきた尾根からスタートして、時計回りに頭を巡らせてみよう。先ほど通過してきた送電塔と重なって地徳山があり、その南の豆崎奥山は隠れている。その右、眼の下には姫路別所高。その右奥に姫路港にある大阪ガス、パナソニック、関電姫路火力などがあり、さらにそのうしろに家島諸島や小豆島が見える。四国は見えなかった。姫路の南山、小富士山といった200m以下の小山の右手に姫路市街が広がる。姫路の北側の山も見えているが、手前にある播磨アルプスが大きく目に入ってくる。209 m峰、北側の桶居山、鉄塔のある249 m峰、別所奥山、鷹ノ巣山西峰、鷹ノ巣山東峰、高御位山と続く。高御位山の右には、小高御位山180、中塚山170、北山奥山183、P140+、P102と続く。小高御位山のうしろの3ピークは飯盛山216、P200+、P170+の連山で、飯盛山のすぐ左に六甲山、P170+のすぐ右に摩耶別山となる。すぐ下の竿池の手前にチタンの大鳥居が見え、その先には竜山と112m峰がツインのピークとして目立っている。百間岩の尾根に戻ってきて360°の展望が終わる。

別所奥山、鷹ノ巣山の名称がややこしいので、整理しておく。209 m峰や反射板のことを別所奥山という人もいるが、おそらく別所奥山は反射板の北側70mほどのところの三差路と考えるのが妥当だろう。高さは反射板のあるところとほぼ同じだ。普通に鷹ノ巣山というときは4等三角点のある東峰のことをいうが、実際には西峰のことを鷹ノ巣山(250m)、東峰のことを鹿嶋山(264.2m)と呼ぶのが一般的のようだ。さらにややこしいのは、この二つのピークの東側(桶居山への分岐のすぐ手前)に245mの小ピークがあることだ。高御位山の方から見ると東峰とこれがツインピークとして見える。鹿嶋神社あたりからなら3つのピークがはっきり区別できる。




視界が開ける

 


大きな岩の尾根道

 


馬の背のような岩尾根(百間岩) 


鷹ノ巣山と高御位山 



三角点のある東峰にはとくに標識はなく、すこし通り過ぎた馬の背コースの分岐には、にぎやかすぎる行先案内の標識が立っていた。さらに桶居山分岐、市の池公園分岐、長尾奥分岐とつづく。このあたり一帯も2011年の山火事に見舞われたところで、黒く焼け焦げた木があちこちに残っていた。しかし、かなりの部分が緑で覆い始めており、自然の回復力に感心する。もう一度、大きな一枚岩の登りをこなすと高御位山の頂上の一角に着く。長尾登山口への標識、大きなマイクロウェーブ反射板、天乃御柱天壇という真新しい建造物、六甲山・明石大橋・小豆島・後山・氷ノ山などの名前を記した方位盤がある。そこからわずか東側に、高さはほとんど変わらない岩場があり、展望を楽しむ人々の姿が見えた。そちらが最高地点なのだろう。

高御位山は、古くから山全体をご神体とする山岳信仰の対象となっており、高御位神社のすぐ上の岩場が磐座としてその中心的な位置を占めている。ここに大国主命が降りてきて国造りをしたという言い伝えがある。岩場はかなり切り立っており、南側を見下ろすとかなりの迫力がある。もちろん眺望も抜群だ。六甲山、摩耶別山などの六甲山系もはっきりと見えるようになってきた。近くでは小高御位山から中塚山への尾根が南に延び、南西方向には竿池、鹿嶋神社の大鳥居の先に、豆崎奥山と地徳山、さらには家島諸島、小豆島が見える。先ほどの西側のピークの陰になって鷹ノ巣山方面は見えないし、北側も木立で一部隠されていて、360°というわけにはいかない。



最後の岩尾根




高御位山の山頂

 


山頂から摩耶山をズームで

 

山頂の神社


頂上の東端に、「飛翔の碑」というスッキリした形のモニュメントがある。1921年に関西で初めて自作のグライダーでの飛行に成功した地元の21才の渡辺信二氏を顕彰するためのものだ。協力者の腕の力だけで300mの高さから300m程度飛んで無事松林に着陸したという。しかし、「関西初」という記述は遠慮しすぎか。1909年に上野不忍池で車に引かれて少し飛び上がった記録や、1930年の茨城県鹿嶋市での、高度10m,距離80mの記録などが日本初のグライダー飛行とされてきたが、実質的にはこの渡辺氏の記録こそが「日本初」に相応しいという人が多いのだ。

昼食を取ったあと、少し東に進むと、道が二手に分かれる。右へ行くと中塚山を経由して、北山登山口、あるいは北池登山口に至る。ここも岩尾根が連続するコースだ。今回は、分岐を左にとり、最も楽な成井への道に下りる。確かに距離は短く30分で下山したが、やや平凡な道だった。成井の高御位神社について一息入れたあと、舗装道路を1時間歩いて宝殿駅に戻った。



トップページへ      地域別索引へ     近畿索引へ      年次別索引へ