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2015. 5.
11 - 12  芦生の森 



前から一度行きたいと思っており、S先生を誘ったが、足の不具合とのことでYと二人で行く。レンタカーをして山の家で一泊する。予約が取りにくそうなので、早目に予約したので、二日目は雨という予報になってしまった。


同行: 女房殿

        

2015. 5. 11 櫃倉谷林道   


コースタイム

1127 研究林入口、1205 落合橋、1235-1350 林道分岐のすぐ上で昼食、1413-23 櫃倉林道終点、1430 シカの白骨、1545-55 研究林事務所、1558 芦生山の家

朝8時にレンタカーを借り、京都縦貫道を使って園部から美山に向かう。この日は内杉谷の方へ進み、落合橋で櫃倉沢に入り、林道終点で引き返すことにする。上り下りもないので女房殿も大満足。フジの花が満開で、数も多く、見ごたえがあった。しかし、この道は芦生の森のごくさわりを歩いただけという感じで、物足りないものがあった。櫃倉谷で左手に細い道が登っていくところがあり、その近くの河原に降りてゆっくりと昼食とする。昼食後、少しだけ沢を歩くことにする。用意した地下足袋を履き、2本のポールをもって、林道を歩く女房殿を左手に仰ぎながら15分ほど。林道を歩くのに比べてはるかに気分がよい。問題なく歩けることを確認して、林道に上がるが女房殿の姿が見えない。大声を出しながら上に行き、下に行くが、しばらくわからないで道に迷ったかとヒヤッとする。そのうち上から降りてきた。一緒にもう一度林道終点まで歩く。





櫃倉沢の川床を歩く


 帰り道でシカの白骨死体や毛が散らばっているところを通る。花はそれほど多くない。アオダモ、マムシグサ、ニシキゴロモを見た程度。落合橋に戻り、幽仙橋あたりまででも内杉谷を歩こうと誘ったが、女房殿はもう沢山というので、引き返す。研究林事務所の周辺を少しぶらつき、トロッコ道への入口を確認する。この日の山の家は二人だけで人の好さそうなご夫婦に迎えられ、心のこもった夕食をいただく。



  

2015. 5. 12 トロッコ道   


コースタイム

0807 芦生山の家、0840-45 灰野集落跡、0911-20 赤崎谷、0932 小蓬谷作業所跡、1002-17 フタゴ谷の通行止地点、1053 赤崎谷、1115 灰野集落跡、1143 研究林事務所

この日は雨のはずだったが、崩れるのは昼からとの予想に変わっている。朝のうちに歩いて、昼は美山のかやぶきの里で食べることにする。トロッコの軌道が残る橋で由良川の左岸に渡り、軌道に沿って歩き始める。研究林の中なのに、一軒だけ民家があった。NPO芦生自然学校というのを営んでいるらしい。

やがて線路に分岐線が出てきた。駅があったことを想像させられる。はたして灰野の集落跡だった。17世紀に木地師を入植させ、いくつかの集落ができ、延々と続いていたが、1960年に灰野が廃村になって終わりになったという説明が書いてあった。由良川支流の灰野谷をたどって行くと、佐々里峠に達する。3時間のハイキングコースとなっているようだが、踏み跡はか細そう。集落跡にはかなりの石組みのほか、小さな鳥居がある神社が残っている。大きなトチの木が存在感を示している。




灰野集落跡(大トチの左下に神社跡)



緑したたる清流を左に見ながら足を進める。またシカの白骨と抜けた大量の毛がある。赤崎西谷、東谷が合流する地点の線路が激しく崩壊している。この滅びの光景を見るために首都圏からわざわざ来る人もいるらしい。たしかに一見の価値がある。奥秩父白沢峠のトラックの残骸、鈴鹿の茨川集落跡などを思い出す。


 

赤崎谷に架かるトロッコ橋の崩壊



 
 
 

次々と出てくる崩壊現場



ここを過ぎると小蓬谷作業所跡に出る。やはり駅があったことをうかがわせる雰囲気だ。広場の中央にイチョウの大木が座っている。その後も何か所かで、橋が崩れ落ち、枕木もそぎ落とされてレールだけぶら下がっているところがあった。谷は深くないので、そのそばを降りて登り返すと続きを歩くことができる。大蓬谷との出合を越え、フタゴ谷の所まで来てとうとう立ち入り禁止となった。向こう側に倒れた大木の根の部分が線路を完全にふさいでいて、その奥がどうなっているのかもわからない。ここがこのコースの終点。少し戻って、川岸のフジの花が眺められるところで一休みしたのち、引き返す。灰野に戻る少し手前で河原に降りてみる。やはり上から見下ろしているのと雰囲気が全く違う。次回一人で来た時には沢をじっくり歩きたいものだ。少し小雨が降り始め、女房殿はそそくさと先を急ぐ。レインウェアも傘もあるのでゆっくりすればよいのにと思うが、そうもいかないようだ。




小蓬谷の作業所跡の大イチョウ


 
 

トロッコ遊歩道の行き止まりにあった大木




由良川の河原
 



たいして濡れることもなく、車に戻り、一路かやぶきの里を目指す。食事の前に村の中を少し歩き、稲荷神社にある樹齢400年の大トチを見ておく。食事は名物という蕎麦にしたが、もう一つだった。帰りは、途中常照皇寺に立ち寄り、周山街道で高雄を経て。京都南から高速に乗る。



 

かやぶきの里
 

稲荷神社のトチの木






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