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2015. 02. 20  蛇谷ヶ峰



先月に続いて、琵琶湖の山へ。近江高島駅からコミュニティバスで畑BSまで行き、蛇谷ヶ峰を越えて朽木に下山して、安曇川駅へ出る計画にした。寒風同様、途中で引き返すはめになった。


同行: 単独

コースタイム

0928 畑BS、0943 棚田展望台、0946 ゲート、1009-24 登山口、1044-1102 ワカン装着、1157-1201 休憩、1231-49 昼食、1318-20 ボボフダ峠(須川峠)、1406 標識、1442-49 P752、1534 ボオフダ峠、1625 登山口、1658 畑BS

バス停で降りると真ん中に広い道、右と左に細い道があった。バスを降りる際に運転手に確かめると広い道を皆さんは行かれるようだと教えてくれたのでそれを登るが、左手にお寺が見え始め、それは間違いであることにすぐに気が付く。少し遠回りをした。道にかなりの量の水が流れていたのが面白かった。運転手によると、着雪を防止するため、上の方で川の水をせき止めて道に流しているらしい。靴のひもが隠れるくらいの水量だ。寺の手前で右折して下りていくと小川沿いの道にでた。そこをすぐに離れて右手の方に登っていくと、棚田を見るための展望台が作ってあった。見下ろしてみたが、今は一面が雪に覆われているので棚田らしい雰囲気は味わえない。そこを少し上がるとゲートから林道に出ることができた。多くの人が林道に出るまでが分かりにくいと書いておられるが、小川沿いの道をそのまま進まれたのだろう。この日歩いた道は何の問題もなかった。




畑の棚田


林道に出ると雪がかなり積もっているが、車の轍があったのでそれを利用してツボ足で歩く。ゲートから20分ちょっとで登山口。ボボフダ峠へとの標識がある。最近須川峠という名前を使うらしいが、名前の由来を知りたくなる不思議な名前のボボフダの方が好ましい。林道から山道に入る際に雪を踏み抜いて側溝に落ちてしまったので、ついでにザックを下ろし少し水分補給をしておく。




ボボフダ峠への登山口



そこから20分歩いてワカンを装着しながら、バウムクーヘン、コーヒーで中食。テルモスにコーヒーを入れて持ってきたのは初めての試み。やはり紅茶よりはよい。最近降った雪のため、ほとんどトレースはないも同然。その後3度沢を渉るが、渡渉点近傍の道が分かりにくいが、地図通りに歩くと、不安はなかった。最後の渡渉の手前で、対岸にピンクのテープが見えたが、かなり急な崖を降りることもできず、引き返しても適当なルートがありそうにないので、上流で渡ろうと前進する。かなり先に造林公社の看板が見えたので、間違いないと安心したが、そこに到達するまでの短い距離のヘツリがやや厳しかった。沢に転落しても死ぬことはないだろうが、大きな岩がゴロゴロしているのでかなりの怪我をするかもしれない。慎重にポールを使っていた所、リングが外れてしまう。2本ないと不便なので、回収することにしたが、かなり深いところに埋もれており、不安定な姿勢で掘り起こすのに苦労した。前回にもリングが壊れて往生したので、リングの予備を持参しておけばよかったと後悔。といってもその斜面でザックをおろしリングを着けることなどはできなかったが。その沢を渉るともう分かりにくいところはない。ボボフダ峠まで少しありそうだったので、途中で昼食をとる。同じ時刻に畑を出て、ラッセルをしながら登ったグループが蛇谷ヶ峰で昼食をしているというのに比べてなんというスローペースか。雪の状態が違うのか、一人のせいなのか、年齢のためなのか。

しばらくするとレスキューポイント須川峠1という標識があった。須川峠という名前を見たのはここだけ。そこから2分足らずで峠。左に行くと武奈ヶ岳とある。蛇谷=武奈間は武奈=蓬莱間とほぼ同じ距離。十分休んできたので、そのまま素通りする。


 

ここをへつって下の沢に降りる

 

ボボフダ峠


大体稜線伝いに行くのだがP702付近は平たんになっており、ピンクのテープだけが頼りだ。それも見つからないと、キョロキョロ見回し、アチコチ行き来することになる。やがて右手が切れ落ち、琵琶湖などが見えるようになると、迷うこともなくなる。昇り降りがあまりないので、峠までに比べると速度が上がったが、それでもなかなか進まない。なんどか引き返そうかと思いながら、P752まで来て、15時近くになったこともあるので断念することにした。コースは間違っていないが、しばらくテープを見なかったことも多少は引き返す動機づけになった。登れないことはないだろうし、明るい間になんとか朽木に下りることはできるとは思ったが、最後の登りでどれだけ時間をとるかの見当がつかなかったし、万一、身体や装備になにかの不都合が出ればお手上げになる。P752から頂上までは約800m。峠からP752までのほぼ1km進むのに1時間20分もかかっている。登山口から峠までもほぼ1kmだが、そこは3時間近くかかっていた。
傾斜、疲労度などを考えると、2時間は見ておかないといけない。頂上に着くのが17時近くになる。やはり潮時だ。

いざ下るとなると気が楽になる。途中で琵琶湖や武奈ヶ岳が眺められたのもよかった。さすがに下りは早い。とくに峠=登山口間は50分と、登りの1/3程度だった。




琵琶湖がかすかに見える

 

釈迦岳、武奈ヶ岳

まさか引き返すとは思っていなかったので畑からのバスの時刻を調べていなかった。バスがあるかどうかが心配になったが、考えても仕方がない。いざとなれば駅まで歩けばよいと思ったが、あとで調べると10km近くもあったので、タクシーを頼むしか方法がなかった。ありがたいことに最終一つ前のバスに乗ることができた。




畑の集落(背後はP923?)




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