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2015. 01. 20  寒風



雪を求めて久しぶりの高島トレイルへ。寒風から大谷山を経て、マキノ石延に下山する予定だったが、直登ルートに入り込み、正規の登山道に出てからもトレールがなく、寒風に到達するのがやっとだった。年齢のためかもしれない。


同行: 単独


コースタイム

1004-08 さらさ温泉BS、1021-30 寒風大谷山登山口、1054-1100 ゲレンデ上、1147-1225 少し平な所で昼食、1308-16 登山道の通る尾根、1326 寒風方面が初めて見える、1450-55 寒風840m、1533-37 登ってきた分岐点、1607 自然遊歩道の看板、1618 リフト小屋、1645-1713 さらさ温泉BS

午前中は1mm程度の降水確率、午後から晴との予報。最近眠くて仕方がないので、始発をあきらめて、2番目のバスに乗ることにする。出発は1時間15分遅くてよい。さらさBSに着くのは40分遅いだけ。マキノ駅に下り、バスの時間まで少しあるので、ガードの所まで行って分水嶺の方を眺める。稜線の山がかすかに見える程度の天候。バスには高年男性と若い女性が乗り込む。どちらも赤坂山とのこと。電車の中、バスの中ですべての準備を終えていたので、バスから下りてすぐに歩き始める。赤坂山の方でなく、左手の建物の多い方向へ進む。川を渡る寸前で6人グループがスノーシューを着けていた。やはりそこからは雪が多くなるのでこちらもワカンを着ける。情報では70cmの積雪量とのこと。そこに寒風・大谷山登山口との標識があった。




マキノスキー場から稜線の雪を見上げる


すぐに6人に追いつく。どうやら2人の主人公の登山風景をビデオ撮影するのが目的らしい。立派な三脚も持参している。どこまでと聞くと寒風との返事。そこからスキー場の斜面を登り始める。昔子供のときに父に連れられて来たはずだが、記憶は全くない。こんなに狭いスキー場だったのかという感じ。どんどんと登っていくと、右手遠くに2頭のシカが散歩していた。地図では両リフトの終点の中間をもう少し登ってから左手に曲がっていくようになっていたが、ゲレンデの最上部と思ったところは、リフト小屋をかなり行き過ぎており、分からなくなってしまった。薄いトレースのようなものに引きずられたよう。しばらく登ってから、これはおかしいと左手の高みに登り様子を見てみたが、なにも見えない。6人組が下に見えたので、どうするか様子見をしていたが、かなり長い休みのようで、一向に動き出さない。まあ、上まで行けなくても、久しぶりの雪遊びができればそれでよいと腹をくくって登り続けることにした。しかし、かなり早い時期にストックのリングが壊れてしまい、歩きにくいこと甚だしい。それにしても急だった。傾斜が緩むといったこともなく、どんどん登っていく。10歩と歩き続けられないほど、息をつく回数が多い。後で調べると100m/130mなので35°もある。振り返るとやはりかなり急で、ここを下ると、つんのめって頭から雪に突っ込みそうだなと心配になる。やっと少し傾斜が緩んだ所があった。すでに12時近いので、ザックを降ろして昼食とする。日もときどきさし、気温も高いのでゆったりした気分で、おにぎり、パン、生ハム、キュウリ、チェッダーチーズ、リンゴを食す。GPSで見ると、P562の方へ向っているので、そのうち登山道に合流するだろうと楽観する。やはり、かすかなへこみがあるので、いつのことかわからないが誰かがここを歩いているのは間違いない。




登山道に合流した付近から


食後40分で尾根に出て登山道と合流する。P562の少し下だった。ここからは急に歩きやすくなる。道には少しの窪みがあるが、雪はほとんど変わらないので、歩きやすくなったのは傾斜が緩んだため。赤テープも初めて見る。たぶんP562あたりだろうやっと前方の見通しがきくところにでた。木に覆われた台形状のピークが見える。寒風の北側かもしれない。かなり遠い。すでに13時半。14時になったら引き返すかと前進する。所々で右手に高島トレイルの稜線が見えるが、同定は帰ってからすることにして、写真だけ撮っておいたが簡単ではなかった。しばらく小尾根を歩いていたが、左下のくぼんだ所が道らしいので合流する。ラッセルの程度は変わらないが、道がジグザグにつけられていて傾斜がきつくないためだろうか、かなり楽になる。粟柄越への送電線の鉄塔も見えた。何度かそろそろかなと思わせるが、そこを登りつくたびに先があるのを知らされる。日没も遅くなっているし、天候が急変する心配もない。これだけ深い自分のワカン跡があれば、ヘッドランプでもなんとかなるだろうと考え、引き返す時間を14時半までに延長する。それでも着かない。14:40頃に白銀一色の世界になり、頂上が近づいたことが確信できたので、最後まで行く。多くの方の記録にある通り、急に風が強くなる。風のないところでヤッケを着ておこうと思っていたのに、シャツ2枚のままで頂上まで行ってしまう。頂上はかえって風が弱くなり、そのままの格好で周りの写真を撮る。せっかくパノラマ写真が撮れるカメラになったのに、使い方を習熟していなかったので使えず、残念なことをした。白山や琵琶湖は駄目だったが、まあそこそこの展望があった。寒風の頂上である証拠はなかったが、それより高いところは周りになかったので、まあ大丈夫だろう。灌木に赤テープだ巻かれていたし、GPSもサポートしてくれている。




寒風から手前に大塚、奥に三国山、その右手前に赤坂山



5分で下り始める。風が強いところでは早くもワカンの跡が消えてしまっている。そのあとの下りはストックのリングがないとはいえ楽に下って行く。ショートカットできるところは全部直線的に降りていく。30分ほどしてスノーシューの跡が出てきた。先ほどの人たちがここまで来て引き返したようだ。尾根に登りついたところから、登山道をたどりたいと思っていたが、時間も遅いし、トレースのない知らない道を下るのは不安なので、もと来た急坂を下るしかないと覚悟していた、しかし、スノーシューのトレースがあるとなると話は別。一般道を下ることができるなと喜ぶ。登りついた尾根の所では、予想通りスノーシューは登山道から上がってきていた。頂上とこの分岐の間に限れば、下りは登りの40%足らずの時間だった。そこからは初めての道となる。やはり勾配はきつくないようにルートがとられている。夕日を背にした雪をつけた樹が美しい。東側へトラバースして、そのあとスキー場に向かうが、トレースをたどるだけで頭を働かせていなかったので、次に新雪のときに来てもすぐにはルートが分からないかもしれない。自然遊歩道の大きな看板があったので覗き込んだが、何が書いてあるのかよくわからなかった。雪面を下って行くと左手から足跡がついていた。朝に登りついたゲレンデ上部から下りて来たらしい。リフト小屋の横を通り、ゲレンデを下りる。振り返ると稜線の姿が朝よりは明瞭に見えていた。これも同定は帰宅後とする。

前回も温泉かビールかで迷ったが、今回もゆっくり温泉に入るには時間が短すぎたので結局ビールとする。JRはうまい接続がなく、塩津まで出て新快速に乗る。マキノから芦屋までの所要時間は2時間半もかかった。

 

陽が傾き始める
 

暮れなずむスキー場





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