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14. 6. 13  
上蒜山

女房殿もかなり歩けるようになってきたので、前から行ってみたいと思っていた蒜山にでかける。登山は三山のうちの一つだけで、あとは蒜山高原の散歩や大山寺、竹野浜、城崎で観光を楽しむ。


同行: 女房殿

コースタイ

1252 上蒜山スキー場駐車場、1320 上蒜山登山口、1339 二合目、1401-11 赤松の下で休憩、1418 五合目、1452 八合目、1516-19 上蒜山(1202)、1528 三角点(1200)、1535-43 頂上、1608 八合目、1637 五合目、1711 二合目、1735 登山口、1754 駐車場

朝に家を出て、昼にはもう蒜山。目玉の一つであるハーブガーデンに立ち寄って小雨も降るなかで花を見たあと、昼食。もう少しすると一面にラベンダーが広がるらしい。曇り空ながら蒜山三山がほぼ等距離にしっかりと並んでいる。




ハーブガーデンから蒜山三山




食後すぐに登山にかかる。他の道は多少分かりにくいので、標識のある道から入って駐車場に車を停めるのがよいと食堂の女性に教えられたとおりにする。翌日のドライブでも気をつけていたがやはりこの指示は妥当だった。少し戻って広い車道をたどると牧舎のような所にでる。ここで切り返してさらに進むとウツギ、ニガナなどの花が道ばたを彩っている。そしてウツギの花にツマグロヒョウモン(雄)が沢山群がっている。ワラビも沢山あり、女房殿は採集に余念がない。二俣山、皆ヶ山、アゼチも見え始め、広々とした牧場に着く。柵を乗り越えて登山口へと進むと両側でジャージー牛が出迎えてくれる。




ウツギの花に群がるツマグロヒョウモン





北西方向に並ぶ左から二俣山、皆ヶ山、アゼチ






ジャージー牛




登山口を過ぎてしばらくすると杉林の中の急な道となる。二合目に着いてやっと解放される。ヤマツツジが顔をだす。すぐに下界の広々とした高原が見渡せるようになる。ジョイフルパークの観覧車、休暇村、酪農大学校がわかる。その先にいくつかの山が並んでいるが知らない領域だ。丸山1065、耳スエ山1103、金ヶ谷山1164などが見えているのだろう。森林限界を超えたような風景となり、前方の登山道がゆるやかに続いているのが見える。日射しが強く、やっと見つけた赤松の木陰で小休止する。ウツボグサが一つだけ目についた。五合目に立派なシモツケの株があったが、これはここだけ。下界の光景が広がる。尾根の右手にスキー場が見える。タニウツギ、ヤマボウシ、シロバナニガナなどが新たにお目見えする。さらに三合目でもみた不明の白い花、アカモノ(イワハゼ)、ミツバウツギ、イブキトラノオなど。白と黒の大柄なまだら模様の蛾がいた。調べるとキンモンガのよう。普通は黄色だが、白いのもあるとのことで、間違いないだろう。





蒜山高原を見下ろす





3合目の上からはのびやかな稜線が続く





シモツケ


キンモンガ



4人のグループとすれ違う。頂上まではまだまだですよと脅かしてくれる。少し登ると先が見通せ、ピークが見えた。遠くのピークには標識があるのも見えたので、一瞬頂上かと思ったが、コースタイムからするとまだ着くはずがない。この辺りが7合目のはずだが、七合目の標識や1030.8mの三角点は行き帰りとも気がつかなかった。そのうち夫婦連れが下りてこられたので、確認するとやはり八合目が見えているとのこと。ここで見た白い花はミツバウツギかもしれない。先ほどウツギのミツを吸っていたツマグロヒョウモンがここではニガナにとまっている。





7合目付近から8合目を見上げる




八合目は大きな展望が広がるすばらしい場所だ。かすんだ皆ヶ山の連山のさらに奥にさらにかすんだ山が見えているが、大山なのだろう。中蒜山はしっかりと見えており、その左手に下蒜山のツィンピークが顔を覗かせている。そして行く手方向には上蒜山のツィンが見える。ここにはいくつかの標識があったが、いずれにも槍ヶ峰という文字はない。ここと頂上の間で見た花は、コイワカガミ、アカモノ、オオカメノキ、ギンリョウソウ、レンゲツツジ。頂上には、登山口から休憩込みで3時間足らずだった。ガイドマップには約2時間とあるので、やはり少し遅いということだ。女房殿にゆっくりしてもらっておいて、三角点を往復しておく。結構ヤブっぽい道なので驚く。三角点に行っても眺めがよいわけでもなく、標高もここより2m低いのであまり行く人がいないのだろう。




8合目から中蒜山とその左に顔を出す下蒜山





二等三角点のあるピーク(1200m)から最高点(1202m)を振り返る


下りはスイスイと行きたかったが、また女房殿の左膝が痛み始め、かなりペースダウン。最後はオンブでもしようかと声をかけたほどつらそうだったが、それでもとくに休みもせず2時間足らずで登山口に戻った。今後の山行では、ランプ、非常食、バンテリンなどを携帯した方がよい。ポールを使えばよいのに嫌がるので困る。正味4時間半ほどの歩き。

泊まった蒜山高原休暇村からは、三山が分かりにくく、下蒜山は三角の中蒜山にほとんど隠れており、頂上だけかすかに見える。レストランのボーイに「下蒜山は見えないね」と聞くと、「しっかり見えている三角形が下蒜山」と言っていた。どうみてもこれは間違っている。




休暇村の食堂から見た上蒜山と中蒜山




翌朝もスッキリとはいかないが、一応三山や皆ヶ山などは見えている。休暇村のホームページに出ていたキャンプ場までのウォーキングをしたのち、塩釜の冷泉を飲みに行く。10℃の水が毎秒300L湧きだしている日本百名水の一つ。昼食は、二手に分かれ、B級グルメの焼きそばと日本蕎麦。その後、鬼女台(きめんだい)展望台から大山、烏ヶ山、象山、擬宝珠山、皆ヶ山、蒜山を眺める。
烏ヶ山が実に立派だった。ここからの大山がノッペリと見えるのに対し、烏ヶ山こそ伯耆富士の名をあげたいようなスッキリとした三角錐だった。その後、今夜の宿泊予定の大山寺へと向かう。




鬼女台(きめんだい)から大山と烏ヶ山






朝の大山寺橋から三鈷峰と大山の北壁(右端が弥山)





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