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2014. 5. 07  桜の園


旧福知山線の廃線跡を歩くことができ、武庫川の渓谷美を楽しめるというので評判のよいハイキングコースをYHで歩く。


同行: YH13人

コースタイ

0929 武田尾駅、0950-1000 親水公園、1015-20 育樹の丘、1038-42 満月瀧、1100-08 育樹の丘、1120 城ガ丘公園、1133-1208 親水公園、1224 鉄橋、1250 長いトンネル出口、1316 中国自動車道が見える、1326 木ノ元BS

JR武田尾駅で下車して、武庫川の右岸をゆったりと歩いていくと、いくつかの広場やトンネルを通りすぎる。フジがたわわに花をぶら下げている。川が大きくカーブする所では、渓谷がひときわ優雅な美しさを見せてくれる。この辺のトンネルはまだ出口が見える程度の長さだが、それでも枕木の上を辿り、緑が待っている出口をめざす気分は他ではなかなか味わえない。親水公園はかなりの広さの所で、新緑がとてもすがすがしい。立ち止まって恒例のストレッチなどを行う。




トンネルを出ると新緑





親水公園でストレッチ



そこからは川岸を離れ、山道を歩くことになる。ここからが桜の園という園地となるが、笹部ザクラで有名なサクラ博士が一生をかけて育てた種々のサクラが植えられている。ソメイヨシノが嫌いだったことを、学生時代に読んだ水上勉の「桜守」に書かれていたことを今でも覚えていて、それが自分のソメイヨシノ感を作っているらしい。ヤマザクラ、サトザクラ、エドヒガン、オオシマザクラのような樹が多いようだが、残念なことにこの時期ではよく分からない。是非再訪したい所だ。今はモチツツジが主役だ。育樹の丘という東屋のある分岐点に着く。ここで待つというOさんと別れ、満月瀧をめざす。かなりの急坂もある道を20分近く歩くと滝にでる。何段かに分かれているが、水量も少ないので見栄えがしない。滝を背にさらに登るとしっかりした遊歩道に出る。あとは淡々と育樹の丘へ戻る。そこからはドングリの道をたどる。滝の下流を渡り城ヶ丘公園というやや広い場所にでる。名前のように城跡でもあったのだろうか。大きな石がゴロゴロしている。




満月瀧



モミジの道と名前が変わった道を進む。途中にあった小さな堰堤は面白い。ステンレスの籠のようなものに岩を詰めて、それを重ねて堰堤にしている。本格的に土木工事をするより安価なのだろう。水も通すのもメリットになるのかもしれない。親水公園に戻って昼食。モミジの新緑や赤い花がみずみずしい。サクラだけでなく、モミジのときにも来てみたい。川原に下りるとナノハナが満開だった。




イロハモミジの翼果



そのあとはいよいよ漆黒の世界のトンネル歩きがはじまる。ランプなしでは歩けない長いトンネルがいくつかあった。トンネルをぬけた直後の鉄橋もこの日の目玉だろう。残念ながら鉄橋の上は歩けない。脇につけられた巡視道のようなところを歩く。ここは板張りになっており下が見えないのでスリルはない。隙間から川の流れを見ながら枕木の上を歩いたら、さぞヒヤヒヤしたことだろう。




この上は歩けない


鉄橋とトンネル




このあとの武庫川は大きな岩が重なって「寝覚めの床」と似たような光景となる。ウツギ、タニウツギ、ヤブツバキ、モチツツジなどが所々を彩っている。それにしても上からぶら下がっている小さな尺取り虫が多い。次々と頭やシャツにつくので、それをお互いに見つけては取る作業を繰り返していた。そうこうするうちに、中国自動車道の橋梁が見え始め、終点が近いことを教えてくれる。その先には大平山の鉄塔が見えている。そのような位置関係にあるとは予想していなかった。

木之元の街並みに出ると木ノ元バス停はすぐだった。近くの八幡神社は木の元神社となっている。読みは「このもと」らしいが、表記は3つある。琵琶湖東岸の「きのもと」は、町の名前は木之本なのに、JRの駅名は木ノ本。4時間にしては変化に富むハイキングだった。




武庫川の先に中国自動車道。中央奥に大平山の鉄塔。




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