トップページへ      地域別索引へ      関東索引へ       年次別索引へ



2011. 12. 4-5  畦ヶ丸山・大室山 


東京での用事の翌日にいつも計画する山行であるが、他の用件と重なったので、上京の前に気がかりの西丹沢の三山を巡る1泊コースを計画した。

同行: 単独


                                                         

2011. 12. 4 大滝沢から畦ヶ丸山まで                       


1202 箒沢荘、1214 大滝沢登山口、1324-44 一軒屋避難小屋、1412 P1010+、1515-20 畦ヶ丸避難小屋、1528-48 畦ヶ丸(1293)

翌日に、箒杉のそばの民宿に泊まることにしたので、色々と好都合。荷物もコインロッカーでなく民宿に置かせてもらう。誰もいないが開いているので、置いていってくださいというおおらかさ。ついでに玄関先のベンチで昼食を済ませる。




箒杉(推定樹齢2000年)



そこから10分程度で登山口。大滝沢沿いの道を1時間程度で一軒屋避難小屋につくが、案内が一軒屋避難小屋とか畦ヶ丸とは出てこないで、大滝峠としか書いていない。不慣れな人にはやや不親切(これは畦ヶ丸に行ってからも同じで、加入道とか白石峠という文字はなく、モロクボ沢の頭という案内しかなかった)。途中で木材を切り出す作業をしており、登山道が倒木で覆われていた。作業員が指示してくれたので問題はなかったが、夜になるまでに片づくのだろうか。もし翌日まであのままなら、暗くなってヘッドランプで下りてきた場合は大変苦労するにちがいない。一軒屋避難小屋までは誰にも会わなかったが、ザックをおろし、水を汲んでいると2人下りてきた。水は小屋の上にパイプから出ているとあったが、分からなかった。すぐ近くに清流が流れているので、それで十分だ。




大滝沢の紅葉



小屋からひと登りして尾根に出る。そこで富士が見えると期待していたが駄目で、初めて見えたのはそこから数分登ってからだった。残念ながら木の間から見えるだけ。しかし、その後も時々顔を見せ、反対側の檜洞丸とかわるがわる楽しませてくれる。ほどなく畦ヶ丸避難小屋に到着。


扉が開いており、先客がいた。ストーブで火をおこしておられる。ずっといる人は気にならないらしいが、外から急に入るとかなり煙たい。窓を開けさせてもらい換気する。頂上には登ったというので、こちらもまずは登ってみる。予想に反して樹が邪魔して満点の展望台ではない。しかし、富士、御正体山、白根三山、大室山、檜洞丸と退屈しない。道志の山を知らないので少し細部は不明。奥秩父方面はどうも雲が多いよう。小屋に戻って先客と話をしながら食事を終える。大峰の奥駆けや台高山脈も歩いているというので、かなりよく似た興味を持っておられる。違うのは沢登りにかなり力を入れておられる点。たき火のおかげもあり、小屋にある布団などを敷いて寒さを感じることなく寝ることができた。


2011. 12. 5 畦ヶ丸山から大室山をへて西丹沢へ           


コースタイ

655 畦ヶ丸避難小屋、710-13 モロクボ沢の頭、739 ハン木の頭、831 水晶沢の頭(1279)、851 白石峠、913-38 加入道山(1418)、950 前大室、1005 破風口、1050 犬越路分岐、1055-1111 大室山(1588)、1136 犬越路分岐、1238-58 犬越路、1400 用木沢出合、1420-33 西丹沢自然教室、1535 西沢散策後西丹沢自然教室、1605 箒沢荘、箒杉展望台散策

440に起床。室内3℃、外気0℃とかなり暖かい。満天の星空だが、首都圏、小田原、御殿場の明かりのため、不満足な輝度。食事を終え、同室のNさんも頂上に行って展望を楽しむ。富士山は樹の間から覗くことになるのは昨夕と同じ。白根三山と三つ峠の辺りははっきりとしている。御正体山の左側にも雪の山を見つける。聖岳だろう。そうすると、その左は笊ヶ岳か。





モルゲンロートに輝く富士山





御正体山と三つ峠にはさまれた白根三山(望遠



Nさんからホンのわずか遅れて出発する。途中で、山頂よりすっきりとした富士を眺めることのできる所があった。
モロクボ沢の頭で着ていた上着を脱ぐ。シャガクチ丸を過ぎた辺りだろうか塩見が見え、水晶沢の頭を過ぎて荒川が見え、白石峠の手前で赤石が、道志(和出村)への道を左に分け、しばらくするとついに聖、赤石、荒川、塩見、白根三山と南アの全貌があらわれる。刻々と変わる展望を楽しんでいるうちに加入道山に着く。少し腹ごしらえをしながら、周りをキョロキョロする。ここで初めて明瞭に鳳凰、甲斐駒を認める。仙丈も見えたのではないだろうか。つまり、南アの3000mをすべて見たことになる。その右側は見えにくいこともあり、未解決。大室はだめだったので、結局はここからの展望がベストだった。しばらくして登って来た人が、Nさんと出会ったと言っていた。逆方向からもテント持ちの若い二人連れがやってきて、通り過ぎていった。避難小屋も覗いておく。同じような作りで、きれいな感じ。ストーブはない代わりに、テーブルとベンチがある。布団もある。

十分満足して大室山に向かう。しばらくして箱根がすっきり見えた。霜柱がきれいに成長している。若干切り立った狭い破風口を通り過ぎる。しばらく登ると、初めて邪魔ものが全くない富士がドカーンと見えた。御正体山の右に聖、赤石、荒川。箱根もすっきりと見える。明神岳、神山、金時山が等間隔に並び、金時の右側に外輪山の丸岳その他がポコポコと。その右後ろには伊豆半島。達磨山辺りが見えているのだろう。多分天城山は隠れていると思う。天城山からは大室山が見えるはずだが、ここは1400m程度で大室山より200m近く低い。金時の方向の手前のドッシリした山は、登る予定にしている箒沢権現山だ。もう一つの世附権現山(よづく)もその右に見える。さらに右後には不老山。愛鷹山から富士山にかけても澄み渡っている。愛鷹山の手前に見える畦ヶ丸がうんと遠くなっており、信じられないくらい。その右に大界木山から菰釣山への稜線、そして富士の右に石割山が見える。見とれていると、道志からという人が登ってきたので特等席を譲る。70才という。昨夜のNさんも69才というので、みな似たような年齢だ。




破風口を通り過ぎた所からの富士山、御正体山、聖岳、赤石岳、悪沢岳(左から)



なんどか頂上になるのかなと思わせる登りがあったが、その度に頂上でないことが分かり安心する。犬越路への分岐が来る前に頂上になってしまったら困るからだ。無事分岐点がやってきて、その後すぐに大室山の頂上となる。ほとんど樹木で隠されていて周りははっきりとは見えない。先ほどの70才の人も、分岐のベンチの方がよさそうなのでと早々に下っていった。こちらは執念深く木の間の遠望をパノラマに撮っておく。焦点を無限大にすればもう少しちゃんと撮れるのだろうが、馬鹿チョンなので、木に焦点が合ってしまう。いずれにしても、それ以上は無理なので、分岐点までの道から右手をゆっくりと見ながら下る。分岐点に赤い実を沢山つけた木があった。3人組が食事を始めるところだったが、こちらに対しても、仲間同士でも話が弾まない不思議な人たちだった。




大室山山頂



何となく気詰まりで早々に退散する。下りはじめて10分すると、二度目の邪魔のない富士山の展望地があった。すでに頂上に雲がかかり始めている。犬越路では桧洞丸を回ってきて西丹沢に下りるという2人がいて、同じように避難小屋を覗いたり、自然遊歩道の案内板を見たりしていた。箱根方面が見え、箒沢権現山が右手に黒く見える。




犬越路


そこからは東海自然歩道を下ることになる。峠から30分で本流と支流での水を汲むことができる地点に出た。さらに30分で用木沢出合という駐車場のある登山口となり、3台の車が主を待っていた。キャンプ場の林立する中を20分歩くと自然教室に到着する。春にテントを張った笹ヶ峰に比べられないほどの淋しい景色なのに、首都圏から近いと言うだけで大勢の人が訪れるのだ(宿の人に聞くと水がきれいなのが魅力で、リピーターも多いとのことだった)。加入道方面の稜線、さらに下ると加入道山が見える。




加入道山を背景にした西丹沢キャンプ場


ちょうどバスが出る時間だったのでそのまま箒沢の民宿に行くことも考えられた。やはりもったいない。上でゆっくりしすぎたので、権現山に行くには時間が厳しいかなと思っていたが、一応考えてみようと閉鎖状態の自然教室に入る。権現山登山道が閉鎖されているという告示があった。一応東の方から登るルートをチェックしてから決めることにして、橋を渡る。踏み跡らしきものは見えない。上から下りてくる場合なら問題なく下りることができるだろうが、帰るころにはヘッドランプが必要になるだろうから、やめることに躊躇はない。少し西沢をさかのぼってみる。なんどか危なっかしい橋を渡るうちに、権現山登山口まで行くのも面倒になり、引き返して広い河原でコーヒータイムとする。寒くなってきたのでバス停に戻るが中途半端な時間なので、箒沢まで歩くことにする。

途中で振り返ると大室山が見送っていた。宿の前を通り過ぎ、箒杉展望台という所に行っておく。山が見えるかと思ったが、箒杉を上から見下ろす展望台だった。胸高周囲12m、高さ45m、推定樹齢2000年という立派な杉で、屋久島の縄文杉、胸高周囲16m、高さ30m、推定樹齢2500-3000年に比べても遜色がない。しかし、風格という点ではかなわない。宿は感じのよい所で、広い部屋に先々代の主人が農作業をしているところの写真が飾ってある。すばらしい作品なので聞いてみるとやはり新聞社の人が撮影したという。風呂に入り、ビールを飲み始めるとともに、できたものから料理を運んでくれた。最初にでたカブの漬け物が絶妙の味だった。久しぶりの山の宿もなかなかよいものだ。



トップページへ      地域別索引へ      関東索引へ       年次別索引へ