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2010. 5. 15
- 16  佐目峠・イブネ 

以前から、是非女房殿を一度鈴鹿の奥座敷に招待したいと考えていた。条件は、(1)シュラフが一つしかないので、ある程度暖かくなってから、(2)荷物をテントの外に置かないと寝られないので、少なくとも初日は、できれば2日目も晴というもの。M氏と六甲を歩いて帰ってくると、「明日から2日は晴れるらしい」と女房殿が言う。慌てて閉店間際のレンタカー屋に電話して、車を確保する。週末にぶつかり、高速の渋滞が予想されたが、天候優先なので、やむをえない。



同行: 女房殿

2010.5.15 甲津畑から佐目峠まで  

コースタイ

1255 車止め、1348-50 桜地蔵、1406-15 休憩、1420 古屋敷(ツルベ谷分岐)、1435-38 蓮如上人遺跡、1458-1506 休憩、1539-46 休憩、1606 杉峠、1621-38 杉峠の肩、1700 佐目峠

案の定、名神が渋滞し、予定より2時間遅れて到着。この領域に初めて車で乗り入れたが、永源寺から車止めまで、歩いて1時間50分かかった所を、15分ほどで着いてしまう。遅い時間になってしまったので、駐車したところで、昼食を済ませ、ゴミを車に残す。最初はほとんど登りもなく、渋川の対岸の斜面を彩る緑の饗宴のすばらしさに、女房殿も機嫌がよい。

渋川を渡ったところに新しくトイレ付きの避難小屋ができていた。そしてタイジョウへの大きな道標が建てられていた。こんな立派な看板につられて、事情をよく知らない人が入りこむ危険はないのだろうか。道端に咲いているいくつかの野草、美声を聞かせる小鳥の声、所々に出てくる信長時代の遺跡、明治大正時代の鉱山跡、クマシデやミズナラの名木などがあるので、退屈することがない。しかし、蓮如上人遺跡を過ぎ、杉峠までの登りでは、さすがに2度も休憩する。杉峠では大学の山岳部がテントを張って、食事の準備をしていたが、通り過ぎて、杉峠の肩にあたるところまで頑張る。広々として本当に心の休まる所だ。もうあとは心配ないので、琵琶湖方面、雨乞岳、御在所山などの景観や、のびやかな雰囲気をゆっくりと楽しむ。

佐目峠では、前回少しぬかるんでいたので使わなかった広場にテントを張る。日が長いし、翌日はとくに急がないので、のんびりと水汲みに行き、コーヒーのあと、食事をする。夜は曇になってきて、星は見えなかった。





萌えあがる新緑 


杉峠の上で 



2010.5.16 イブネ・クラシへ

コースタイ

705 佐目峠、724 イブネ、741 クラシ、817-915 佐目峠、945 杉峠、1045 蓮如上人遺跡、1100 古屋敷、1110-40 水場で休憩、1233 車止め

シュラフがなかったので、結構寒く、カイロの世話になった。朝はカッコウの声で、4時過ぎに目が覚める。「もう起きちゃいかがと、カッコウが鳴く」という歌の歌詞そのものだ。女房殿は、夜中にツツドリが盛んに鳴いていたというが、こちらはよく寝ていたらしく、覚えがない。朝の気温は7℃までしか下がっていないのは意外だった。ガスが出ており、好ましい雰囲気を作ってくれている。

予定より早く、小さなサブザックだけで、朝の散歩にでかける。イブネの登りも、その後の歩きも、女房殿にとっても、ほとんど問題がない。ここに来るのは、この1年半で4回目になる。新緑のときに来たのは初めてだが、どのような季節であっても、どのような天候であったも、本当に心が和む所で、女房殿も、ここのよさを分かってくれたようだ。少し寒いので、あまり長居をせずにテントに戻る。テントでもう一度、お湯を沸かし、コーヒーを飲む。あとは往路を下るだけ。

さすがに日曜日、杉峠を下りて行くと、途中で何組かのハイカーとすれ違う。登りに休憩した水場で、もう一度腰を下ろし、クッキーとスープの中食を取る。車で永源寺町に行き、食堂で女房殿は好みのイワナ定食、こちらはコンニャク定食。そのあと、永源寺に行ったことがないという女房殿を門前まで送り、木陰で休憩する。帰りの高速は、全く渋滞がなかった。

今回の山行で見た花: チゴユリ、キケマン、ムラサキケマン、ノミノフスマ、ハビイチゴ、テンニンソウ、キランソウ、サルノコシカケ、ヤマシャクヤク、ルイヨウボタン、エンレイソウ、タチツボスミレ、トリカブト(葉だけ)、ヤシオツツジ、オオカメノキ、サンシュユ、ミヤマシキミ、アセビ、ルリソウ、ヤマツツジ、シロバナタニウツギ、ウワミズザクラ、ミツバツチグリ、バライチゴ。




イブネ


雨乞岳






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