トップページへ      地域別索引へ      中部地方索引へ       年次別索引へ 


2010. 2. 6
  毛無山


東京での仕事の帰り、西富士宮に宿泊。朝霧高原の麓から出発し、できれば竜ヶ岳から本栖湖まで、それが無理なら端足峠から根原へ下山、それも無理ならピストンという3本立ての計画を立てた。結果的には、最短のコースになった。



同行: 単独

  

コースタイ

910 朝霧グリーンパーク入口BS、950-1000 麓登山口、1134-49 五合目、1334 地蔵峠分岐、1345-55 毛無山三角点(1946)、1418 大見岳?(1959)、1440-1455 毛無山三角点、1555 五合目、1730 登山口、1805 朝霧グリーンパーク入口BS

晴れた朝を迎えた。ホテルからも雲一つない富士山が、そしてあかね色の空をバックにした愛鷹連峰が美しい。朝食時間まで散歩に出かけ、貴船小学校から、邪魔物のない富士を眺める。間違って西富士宮のホテルをとったが、どうせ富士宮からのバスは8時半発しかないので、大した失敗でもなかった。西富士宮から富士宮まで歩くのも悪くなかった。とにかく富士が大きい。毎日このような景色を見ている富士宮市民は幸せだ。途中で浅間大社に立ち寄る。全国にある1300の浅間神社の総本宮というが、それほどの貫禄とも思えなかった。ただ、富士の伏流水が湧き出している、特別天然記念物の湧玉池は値打ちがあった。富士宮駅前のペデストリアンデッキから、ビルの谷間ではあるが、天子山塊をはじめて見た。とても近いのに驚く。

例によって貸し切り状態のバスに乗ってからも、車窓から、刻々と近づく天子山塊を楽しむ。バスを降りたのは9時過ぎ。真っ正面には毛無山と高デッキ、後方には軟らかな逆光の中にスックと佇む富士山を堪能しながら、登山口まで小1時間歩く。とくに広々とした真っ白の農場から、遮るものがなく聳えている富士が見事だ。裾野が広い。かなり左手に大室山がこぢんまりと控えている。途中の駐車場と登山口の駐車場に6-7台が駐車していた。ほとんどの人は、車を使って登山口で車中泊し、6時頃にスタートしているらしい。夏でも本栖湖までは難しいようなので、登山計画書には、一応端足峠と書いておき、登山口を10時に出発。




農場から見た富士山


すぐに地蔵峠への道と分かれる。そちらも2人程度の足跡がある。尾根道にはしっかりとしたトレースがあり、何の心配もない。数日前にできた積雪で、多くの人が歩くのはこの日が最初だったため、凍っている所はなかった。3合目あたりから雪が道を覆うようになるが、潜るわけでも、滑るわけでもないので、ワカンやアイゼンの必要はない。2合目の手前にハサミ石という蟹の爪のような形の岩がある。そのあと、不動滝があるが、高さはあるものの、水量はすくないので迫力がない。もっとも早く帰ってきた3人組とは5合目の手前ですれ違った。彼らを先頭に10人ちょっとの人と出会った。風がきつそうなので、稜線での様子を聞く。初めの頃に出会った人は、「恐ろしいくらいだった」と言っていたが、そのうち「きつかった」程度に感想が微妙に変わってきたので、落ち着いてきたのだなと安心する。途中でなんどか富士山の見えるところがあるが、頂上が雲に覆われはじめている。1時間半歩いて、かなり稜線が近づいてきたが、登り切るのはまだまだ先になりそうなので、一休みして中食とする。5合目のすぐ手前だった。

その後も、登り登りが続く。稜線に近づくと、邪魔物のない富士山、その右に愛鷹連峰と駿河湾・伊豆半島が見えた。朝霧高原のゴルフ場などが目の下に見え、かなりの急斜面を登ってきたことが分かる。さしもの登りも終わりをつげ、地蔵峠への分岐となる。雪の窪みがかすかに見えるが、最近歩いた人はいない。地蔵峠分岐と毛無山三角点の間に南アの展望台があったことを後で知ったが、気がつかなかった。ある程度は見えていたはずなので、惜しいことをした。10分ほどで三角点のある「頂上」に着く。誰もいない。



毛無山三角点


富士はやはり頂上付近に雲がかかっている。しかし、あっけらかんと晴れているよりは、ましかもしれない。時間を計算してみる。登山口から頂上まで3:45もかかったが、どのHPを見ても、それほど遅い人はいない。足首の捻挫のためだけだろうか?それとも、もうそろそろ引退なのか。とても竜ヶ岳などは無理。引き返す方は計算できるが、雨ヶ岳、端足峠を越えて根原までは計算できない。多分トレースはあるだろうが、根原で最終バスに間に合わなかったら悲惨だ。引き返すことに決定。ただ、このまま下りると、最終バスまで、寒い所でかなり待つことになる。毛無山の最高地点と大見岳まで行くとちょうどよい時間になると計算し、前へ進む。

少し下ると、富士山方面の展望がより一層よくなるところがあった。そこから先の踏み跡はかなり薄くなる。それでもこの日に歩いた人がいるらしい。ウェブサイトでも、最高地点と大見岳がどこにあるのか分からないという人が多いが、雪に埋もれているとさらに分かりにくい。いずれもピークを通らず、右肩を通っているらしいが、時間から見ても多分大見岳に達したと思う。道が下り坂に差し掛かった地点で引き返す。雨ヶ岳とか南アが見たいと思っていたが、そちらの視界は全く開けそうになかった。三角点でもう一度ザックを降ろして、軽アイゼンをつける。なくてもよいくらいだが、足にかかる負担が少なくなればよいと思い、使うことにした。結果的にはやはりかなり役に立った。出発しようとすると、頂上の少し下で、テントを張り始めていた人がいた。夜は冷え込むだろうから、大変だなと思ったが、風は収まっていたのでまあ何とかなるかと他人事ながら安心した。

下りは、来た道なので気楽だ。地蔵峠分岐の下で、好展望地があり、富士の右に愛鷹連峰、駿河湾、伊豆半島、田貫湖、富士市の近くの富士川右岸の山などなどが見渡せる。時間が足りなくなったり、余りすぎたりしないように計算しながら下る。時々足首が痛むので、とくにゆっくりしたというのではなく、ほどほどの早さで歩き、バス停には20分前に着いた。すでに真っ暗になっていた。荷物の整理をしたり、体操をしたりしながら時間まで待つが、バスは来ない。5分も過ぎたので、ひょっとしたらヒッチハイクをしないといけないかと覚悟をする。反対方向からきた車が停まり、何をしているのかと聞いてきた。さきほど前を通り過ぎたのだが、この寒さ(−5℃)なので、心配になって引き返してきたという。親切な人がいるものだ。日本人ではなく、イランから来たという人。そろそろ冷えてきた頃なので、厚意に甘えることにした。富士宮まで帰るところだという。途中で色々と話をしていて、富士宮名物の焼きそばはどんなものかと聞くと、それでは美味しい所を知っているので食べに行きますかという。少し引き返して、町はずれの小さな店に行く。確かにはじめて食べる焼きそばで、寄り道した値打ちがあった。富士宮で30分もJRを待ち、富士から新富士までタクシーに乗って、結局予定より1時間遅れの新幹線に乗った。食事をした分遅くなっただけだった。




トップページへ      地域別索引へ      中部地方索引へ       年次別索引へ