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9. 03. 13  鹿野山・九十九谷 


鹿野山での仕事の前の数時間を利用して、随分前にも来たのに、歩きそびれた鹿野山の山頂なるものを探索するとともに、九十九谷の谷に下りてみることにした。

同行: 単独

コースタイム

1342 観測所前BS、1353 春日峰(352b)、1357 観測所前BS、1410-20 神谷寺、1432 白鳥神社、1435 白鳥峰(379b)、1457-1505 白渓山荘、1511 さくらの広場、1526 鹿野沢、1547-52 カクレタンボ、1556-1615 鹿野山への道標、1649 ゴルフ場端、1705 白渓山荘


鹿野山には3つの峰があり、どれが鹿野山ということはないらしい。一応全部登っておくことにし、手始めに観測所前でバスを降りて、春日峰を目指す。春日神社があるのでそこにまず行ってから、三角点を目指す。神社はないも同然で、神社跡という立派な石碑が立っていただけ。その裏に高い所があるが、道はない。25000地形図にも確かに道が書かれていない。ヤブこぎになる。トゲのある茨に引っかかったり、ザックの上に突き出したピッケルが枝にぶつかったりと、大げさな歩きになった。このあと八ヶ岳に行くつもりなので、冬装備の重いザックを持ってきているためだ。飛び出した所は観測所の裏庭で立派な一等三角点がある。北緯は35°15’17.932”というすごい精度で書かれている。それもそのはず、観測所というのは国土地理院の測地観測所のことだった。

バス道に戻り、東に進む。関東屈指の名刹と自称している神谷寺につく。室町時代にできたらしい表門は重要文化財になっている。本堂も銅版葺きの屋根が二重になっており、重厚な感じをもっている。奥の院まで行ってみるが、熊野峰(376b)はどこか分からない。下りてくると住職がおられたので聞いてみる。頂上には警察関係の施設があり、監視カメラまでつけて、立入禁止にしているという。3つの峰のうち、三角点峰でも、最高峰でもない峰なので、登れなくてもよしとする。

次が最高峰の白鳥峰だ。名前から想像できるように日本武尊を祭った神社の上にある。道際にザックを置いて登る。中腹に弟橘比売神社があり、山頂には溶岩のような石塚があり、石の剣が埋め込まれている。




白鳥峰の頂上


神社のすぐ前が、九十九谷の展望台になっているが、九十九谷の中心にゴルフ場ができている。1995年のオープンというので、以前に来たときにはなかった。折角の景観を保護することは不可能だったのだろうか。展望台のすぐ横が、この日の目的地である白渓山荘。早速チェックインを済ませて、荷物を置き、九十九谷の散策に出かける。宿の人も詳しいことを知らないが、谷へ下りていく入口がすぐ東側にあることを教えてくれる。


ホームページで見かけた2時間強のコースを辿る予定だ。サクラの大木が一本あるサクラの広場、鹿野沢出合、カクレタンボと紹介されたとおりに歩く。休耕田の所で、その人は「左側を歩いたが、右側の道とそのうち合流する」と書いており、右側がはるかによく踏まれていたので、右側をあるく。そのうち行き止まりになり、引き返すと田圃の中に木道が渡されていたのが見えたので、それを渡り、よく踏まれた道を下っていく。紹介文ではゴルフ場の脇にでるとあったが、なかなか出ないので道を外したかと気がつく。やがて、「鹿野山へ」という標識があり、沢を渡って登っていく道が見えたが、そのまま前進する。やがて滑りやすい沢の中を歩くようになり、道はないも同然になる。ゴルフ場の少し西寄りを歩いているらしいので、そのまま下れば林道に出ると思ったが、主催者を心配させると悪いので、大事をとって引き返し、先ほど見つけた鹿野山への道に入る。



カクレタンボ


下りてきた分の高度を一気に挽回するような登り一方の道で、途中から小雨がパラパラと落ちてきた。この夜から大雨が来るという予報通りだ。ゴルフ場に出る。しばらくその中を歩いたが、境界線のすぐ外側に歩道が見えたので、そちらに移る。やがて先ほどの九十九谷展望台に戻る。紹介コースでは神谷寺のところに出ることになっていたので、少しショートカットしたことになる。白渓山荘に戻ると他の参加者も到着しており、よいタイミングだった。九十九谷には網目のように道があるらしいが、その雰囲気のごく一部を味わうことができた。


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