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2009. 01. 16 霊仙山



霊仙山に登り、長浜辺りで一泊して翌日に横山岳に登るという計画をしていたが、なかなか2日続けて安定する日がない。この日の太平洋側は、米原を含めてかなり晴れが広がるという予報だったので、日帰りで霊仙山だけめざす。1998年に頂上まで行けなかったので、再挑戦ということになる。

同行: 単独 


コースタイム

0907 上丹生なか広場、1109 広畑コース口、1119-44 くぐり岩、1207 漆ヶ滝、1340 井戸ヶ洞、1430-51 四丁横崖、1540 漆ヶ滝、1735 上丹生バス停

米原から養鱒場までのバスがあると思って、米原で下車してバスに乗ったが、醒ヶ井駅止まりだった。それならJRの切符は醒ヶ井まで買ってあったのだから、JRで行った方が早かった。バスを降りると、人待ち顔のタクシーがいたので、つい乗り込んでしまう。上丹生のBSを通り過ぎて、どんどん登っていく。村を見ないまま登山口まで行ってしまいそうだったので、下ろして貰い、神社などを見ながら村を通り抜ける。道には所々雪解け氷が張っていて歩きにくい。駐車場のある登山口には10cmほどの積雪。案内板を見て、登山届を出す。前回の届けは1月3日。だれも入っていないはずはないが、冬でも守らない人が多いのか。

屏風岩を見上げながら山道に入っていく。シカの蹄痕が多い。鳴き声もあちこちから聞こえる。左岸をジグザグに登って高巻きするような道もあり、結構時間がかかる。以前のコースタイムが頭にあったので、あまりに進み具合が遅いので驚いたのもこの辺りだ。沢にある多くの小岩の上に積もった雪が朝日に照らされてピンク色に染まっており、何とも言えない穏やかな気分を醸し出している。広畑コースを分けるとすぐにくぐり岩となる。沢の中を歩いたりもしたので、ここでポールを2本とする。出発すると雪は一段と深くなり、これはつぼ足ではつらいなと、岩にもどり、ワカンを取り出す。そのとき、食糧を入れた袋に目がいき、時計を見ると昼食の時間になっていることに気づく。立ちながら、幾ばくのものを口にし、テルモスの紅茶を飲む。ここで食べておいてよかった。

あとはだんだんと雪も深くなり、ちょっとした勾配でも、登るのに手間取ることが多くなった。漆ヶ滝を横目で見ながら登る所、あるいは魔洞道口で沢を高巻きする所などは結構大変だった。それでも、道が分からなくなってしまうことはなかった。要所に目印の赤テープがあったし、茫漠とした所でもよく見ると微かに凹んでいるのが目についたからだ。南に方角を変えてから、尾根にでるまでは、沢の中を歩いたり、脇の斜面によじ登ってトラバースしたりと難渋する。もうこの頃はすでに、頂上に行くことを断念していたが、尾根までも登れないかもしれないとも思った。すぐそこに空が尾根の上に見えるようになってからでも、さらに時間を要した。漆ヶ滝から尾根まで、2時間半もかかったが、前回のときはなんと1/5の30分だった。




井戸ヶ洞の分岐点

四丁横崖というコルで大展望が広がったと記憶していたが、そうではなかった。すばらしい景観はもう少し上に行った所からだった。南側には、前に烏帽子岳、三国岳、後に藤原岳、御池岳、鈴ヶ岳が見える程度だった。西側には谷山がすっきりと座っているが、東側がよく分からない。二つの大きな雪山が並んでいる。一つはP1071と考えられるが、もう一つが分からない。経塚山、三角点峰は多分見えていない。左手奥にもう一つ頭を出しているのは最高峰かもしれないが、少し調べてみたが分からずじまい。




四丁横崖から手前に烏帽子岳・三国岳、奥に藤原岳・御池岳・鈴ヶ岳


峠で少しウロウロしていると15時近くになった。5時間半で登った道を2時間半程度で降りることができれば、暗くならないうちに林道には出る。漆ヶ滝までは登りの1/3程度の時間で降りたが、それ以後はそれほど稼げない。くぐり岩を越えた辺りで、対岸の斜面が赤く染まり始め、手前の雪をつけた木々とのコントラストが美しい。ワカンをはずしたのは、着けた所よりうんと下って、林道が近づいてからだった。ノンストップで、真っ暗になった上丹生まで下りたが、最終バスはすでに出ていた。暗い道を駅まで歩く気になれなかったので、またタクシーを頼むことになった。



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