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8. 11. 30  
春日山・三笠山


義姉に貰った近鉄切符を利用して、奈良の散歩に。最初に志賀直哉の旧居を訪れ、そのあと新薬師寺を始めて訪れる。いずれも大変よかった。近くのそば屋で歯ごたえ十分のざる蕎麦を食べたあと、ハイキングに出発する。


同行: 単独


コースタイム

1326 春日神社入口、1343-53 春日山(御蓋山ミカサヤマ、本宮嶽;297)、1415 春日山遊歩道、1446-1500 若草山(三笠山;342)、1520 若草山出口、1547 近鉄奈良

春日大社の南側の入口から入り、すぐに右折して奥の院である紀伊神社に行く。そこから25000の点線に沿って登るつもりだったが、人は入っていないような雰囲気である。しかし、踏み跡らしきものも所々に見え、全く入っていないというのではない。上へ上へと登っていくと、本宮神社に着く。到着寸前に、かなりよい登山道らしきものに出会う。みすぼらしい社と鳥居があるだけだが、あとで調べると、ここは俗人が入ってはいけない最も神聖な神域とのことだった。御蓋山はミカサヤマと読み、ここが本当の三笠山らしい。しかし、今の三笠山も「三重に丘が重なっているので三笠山という」ともっともらしい説明があるので、混乱する。阿倍仲麻呂の歌の「みかさやま」は御蓋山の方だという。

ここからは若草山(三笠山)に向かって最短距離を歩いてみる。深い森だが、藪で遮られるというのでもないので、木切れを2本用意して急峻な森を下っていく。北に向かえば、いずれ遊歩道に出会うことは間違いないので、心配ない。やがて細い小川に沿って下るようになり、モミジの色が一層際だってきた。ふと上を見ると大勢の人が歩いている。22分の下りだった。あとは遊歩道をのんびりと登るだけである。ここは本当にすばらしいモミジを堪能できる所だ。10分ほどで春日山からの道が合流する。そこには山林内立入禁止という目新しい杭が立っていた。



春日山遊歩道のモミジ


三笠山の頂上は鶯塚古墳になっているらしい。展望はよいが、生駒山以外は知らないものばかりだ。金剛山方面は曇っている。子供の頃若草山に来た記憶があるが、それはごく下の方の一合目あたりを歩いただけで、頂上までは来ていなかったことがはっきりした。初登頂である。ここから下に降りる道も閉鎖中とある。柵に沿って歩いてみると、降りることのできそうな林があったので、そこを降り始める。やがて一般の登山道に出てしまったが、そのまま下っていく。観光客の多い若草山の麓に簡単に出ることができたが、やはり入口は閉鎖されていた。植生を保護するのが目的だったようである。ちゃんとした登山道が完備されているので、植生を痛めることはないと思うのだが...。面白かったが、いろいろと悪いことをしたようで、少し後味の悪い登山となった。




三笠山頂上から生駒山脈



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