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2007. 5. 24
  下十枚山 (1732)


なかなか足を踏み入れる機会のない南アのはずれの山に登る。前日、東京での仕事のあと、静岡に来て泊まる。


同行: 単独

  

コースタイ

805 六郎木(ロクロギ)BS、847 登山届箱、907 登山口、927 分岐点、945-957 休憩、1107-1123 十枚山(1726)、1142 十枚峠、1204-1223 下十枚山(1732)、1250 岩岳(1682)、1315 地蔵峠、1330-1400 仏谷山(1504)、1412 細島峠、1505 葵高原、1520 ヒッチハイク

朝一番のバスで安倍川を遡る。途中で平野にある学校に行く小学生が乗り込んでくる。だんだんと安倍奥の雰囲気が出てくる。水流は少ないが、川幅は広いままである。BSでおりても、なんの案内もないので、店に立ち寄って道を聞く。ペットボトルに水を補充して、関の沢の集落を抜けていく。対岸にヤマフジが上へ上へと伸びている。20分ほどして、橋を渡る所で、スチレンフォームに手書きした案内板が始めてでてきた。すぐに林道は急斜面に作られた茶畑の中をジグザグに登り始める。高山に登ったときとよく似ている。途中に登山届けを出す所があった。この日は誰も書いていない。さらに登り、歩き始めて一時間以上してからやっと登山口となる。

キランソウのような、しかし鮮やかな青色の花が少し咲いている。少し平になったところが、十枚峠への道との分岐点であり、左の直登コースへと進む。地図には登山道の記載がないが1000mほどの所らしい。11:00頃に頂上と楽観的に予想していたが、残る700mを1.5hで登るのは無理そうだなと考える。少し登った所で一休みする。大変暑い上、展望もない杉の植林の中を、ただただ登るだけの道で意気が上がらない。どなたかのホームページに「単調な登りにうんざりする頃、やっと頂上に飛び出した」とあったが、うんざりした頃になっても頂上に達しない。やっと植林帯をすぎ、杉以外の樹木もやっと顔を出したが、知らない間に濃いガスが立ちこめていた。その後30分ほどで頂上に着く。休憩時間を除けばほぼ480m/h位で上がってきたことになる。重装備の人が一人休んでおり、これからここにテントを張るという。周りはやはりなにも見えない。

少しだけ腹に詰めてから、十枚峠に向かう。途中で、帽子代わりに愛用していたバンダナを落としてしまう。シロヤシオで有名らしいが、アカヤシオとオオカメノキの花をすこし見ただけである。下十枚山にも2組の先客がいた。彼らは真先峠まで車で来たらしく、地蔵峠に向かって下りていった。しばらくして後を追いかける。こちらにはアカヤシオがかなり咲いている。イワカガミも少しある。1時間もしないうちに地蔵峠となる。霧に囲まれてしっとりとした雰囲気であった。そのまま降りたのでは時間をもてあますので、仏谷山まで足を伸ばす。15分の登りで広々とした山頂に着く。三角点は少し離れたところにあり、旗が立っている。あとで調べると、2005年5月に三角点マニアの人々が草刈機を使って発見したものという。ゆっくりと休憩することにし、大きなカエデの木の下に寝ころぶ。30分ほど休み、出かけようとすると、夫婦連れが登ってきた。よく知っているようなので、細島峠からの道が歩けるかどうかを尋ねる。地蔵峠に戻るよりはよいのではと勧められたので、そちらにする。




下十枚山のアカヤシオ



仏谷山頂上 




しかし、その下山道は新しくできた道のためか、まだよく踏まれておらず、歩きにくかった。こぶし大の石がゴロゴロとあり、しっかりと落ち着くべき所に収まっていないのである。この斜面もかなりの急傾斜である。40分ほどで突然ワサビ田にでた。冷水で顔や手を洗い、さっぱりとする。それまで沢を探し探ししていたのに、その影さえなかった。伏流水が噴き出しているのであろう。

舗装道路にでたあとは、2万5千を見ても、なかなか分かりにくい。葵高原の大きな案内板があったが、それでも分からない。最短距離と思う方向へ足を進めるが、やがて小道になる。幸い農作業の人がいたので、聞いてみると、車道を行くのが安全と言われ、元に戻る。下り始めて10分ほどしたころ、後から来た車が停まり、乗せてやるという。先ほど仏谷山で出会った夫婦である。好意をありがたく受けて、歩き納めとする。バスに乗る予定の有東木(ウトウギ)を通り越し、真富士の里まで送ってくれる。そこのレストランにはビールがなかったが、関東風の色の濃いうどんを食べて、バスを待つ。接続が悪く、あちこちで時間をつぶして、結局乗ったのは予定通りの新幹線だった。初めから予定しておれば、青笹山まで足を伸ばせたかもしれない。





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