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200
7. 04. 12  
六甲全山縦走


天気が落ち着いているので、近場の六甲を歩こうと考えていた。間際になって、全山縦走でもよいなと予定を変更する。最高気温20℃というのは少し高いが、まあ我慢の範囲内だろう。一番電車は遠慮して、須磨浦公園06:09着の二番電車にする。最終は宝塚発23:42。カメラも持たずに、歩くのに専念しようかとも思ったが、やはり持っていく。100枚近く撮った。前夜になって、はじめて月齢が気になったが、最悪の24夜とのことであった。

同行: 単独

コースタイム

0610 須磨浦公園、0632 鉢伏山(260b)、0638 旗振山(253b)、0647 鉄拐山(234b)、0703-09 高倉台、0723 栂尾山(274b)、0735 横尾山(312b)、須磨アルプス、0755 東山(253b)、0841 野路山公園、0828 妙法寺、0958 鵯越駅、1029 鳥原川石井ダム、1034-1046 昼食、1110 菊水山(456b)、1136 天王吊り橋、1203 鍋蓋山(486b)、1230-35 再度山大龍寺、1250 市ヶ原、1335 学校林道分岐、1415-35 掬星台、1513 サウスロード分岐、1535 丁字ヶ辻、1548 記念碑台、1615 ガーデンテラス、1632 極楽茶屋跡、1700-11 一軒茶屋、1757 船坂峠、1840 大谷乗越、1940 塩尾寺、2015 縦走ゴール、2020 宝塚駅

サクラが満開に近い公園の中を登る。鉢伏山にも鉄拐山にも巻道があり、全山縦走のときはそれを使うことも許されているかのような標識があった。それでは全山にならないのではないかと律儀に登っておく。そう言いながら、今日は自分も高取山や最高峰はスキップするつもりで来ている。前回歩いたときと同様におらが茶屋あたりには、大勢の毎日登山の人々が楽しんでいる。栂尾山への石段は300段以上あった。




須磨浦公園


須磨アルプスあたりにはもう人影はない。多数が参加する大会もいい点が沢山ありそうだが、このようなところで行列を作ってノロノロ歩くのはやはりご免被りたいなという気持ちである。前に歩いたときと違い、見晴らしがよいので、行く先の山々や通り過ぎてきた山々をしっかりと眺めることができる。




栂尾山から鉢伏山、旗振山、鉄拐山




須磨アルプスと東山


横尾2丁目のBSでは、丁度通勤通学の人が乗り込んだところ。そのあと、右折するところで工事をしていたためか、そのまま通り過ぎた。気になったので、人に聞くと、やはり少し前に曲がるのだと教えてくれる。これ以外では、迷うことはなかったのは、何度かの予習が功を奏したのであろう。高取山からの下りで、うしろから来る人が同じペースだったので、話しかけてみた。地元の人であったが、よく歩いているらしく、宝塚までなら22時には着くよと保証してくれた。丸山市街地も鵯越も間違わずに道を選べた。菊水山の登りになる前に、鳥原川のどこかで休もうと思っていたが、木陰が見つからないので、登り道に入ってしまう。狭い脇道があり、満開のサクラの木が何本かあったので、そこで昼食とすることにした。写真をとるために、何度も立ち止まっていたが、腰を下ろしたり、水分をとる休憩はこれが始めてで、出発後4時間半近く経っていた。




高取山から鉢伏、旗振、鉄拐、栂尾、横尾、東山




城ヶ越から鍋蓋山


菊水山にも階段があったように覚えていたので、意地になって数えてみた。石段、丸太段、プラスティック段が混ざっているもので、大体900段相当のよう。菊水山、鍋蓋山は立ち止まらずに通り過ぎ、大龍寺山門で5分ほど休む。自販機でコーラを買ったので、冷たいうちに飲むためである。膝に若干違和感を覚えたので、バンテリンを少し塗っておく。市ヶ原から摩耶山への登りは、暑いので閉口した。木の陰を探しながら登るように心がけたが、それくらいでは追いつかない。学校林道との合流点が距離的には市ヶ原と掬星台との丁度中間らしい。あとで計算すると全コースの時間的な中間点もこの辺りだったようである。ここから、木の多い所が増えたので、少し暑さが和らぐ。掬星台で飲むのが恒例になっているビールも今回は自粛して、冷たい飲み物だけにする。休憩所の涼しい所で、もう少しだけ行動食を腹につめる。

高い所に上がり、15時頃になればなんとか涼しくなるかと期待していたが、丁字ヶ辻あたりでも、暑さは消えてくれない。神戸GCを抜ける辺りでやっと暑さを意識しなくなっていた。親父に似た風貌の老人が、コースの中につがいのキジがいると教えてくれた。これはカラスだった可能性が高いが、オリエンタルホテルがこの6月で閉鎖になることや、2005年にできた尼崎の松下電器の工場が見えていることを教えてくれた。ガーデンテラスで家に電話する。「まだそんな所にいるの?」と驚いていた。

極楽茶屋から一軒茶屋までは、先日西澤さんと歩いたときの経験から、今日は徹底して車道を歩くことにする。どうせ最高峰に行かないのなら、同じことだというのが言い訳の一つ。もう一つは、これを機会に六甲のマップの塗りつぶしを少しでも進めておけると考えたこと。交通量も多くなかったし、やはりかなり楽だったのではないだろうか。一軒茶屋をでたあとも、トンネルをくぐって石宝殿下にでる。前に石宝殿に登って失敗したので、やはり車道沿いに縦走路分岐点を目指す。「宝塚まで12 km、がんばれ」という標識がある。確かにこのあとは、誰にも会わないだろうし、助けを求めることもできない領域である。水無山をこえて20分ほどで船坂へ下りる道がある。最初に来たときに、しっかりと標識をみた記憶があるが、前回はなにもなかったように覚えている。今回は、一部が壊れた標識が立っていた。いずれにせよここが船坂峠であろう。そこから20分の小ピークに小笠峠というプレートが架かっていた。丁寧に見なかったが、小笠峠への道という意味である。

大谷乗越では選挙カーの大きな声が鳴り響いていた。この前後は多少道が悪いので、暗くなる前に通り過ぎたいと思っていたが、明るいうちに通ることができたのはよかった。岩原山登山口の辺りでヘッドランプをつける。林の外では、ランプなしでも微かに見えるが、林の中ではランプがあっても十分でなく、ストックで探りながら歩く。急に速度が落ち、足の緊張度も高まる。塩尾寺への下りで一度尻餅をつく。塩尾寺の車道に出ると、これでもう目を凝らさなくても済むとホッとする。ゴール地点には、14時間5分で到達した。




譲葉山近くから阪神間の夜景


全行程は56 kmと皆さんが書いている。多くは「公称」という形容詞をつけて...。もし本当なら、今回は14.1 h なので、4km/hで歩いたことになる。そんなに早く歩けるはずがない。六甲全山縦走市民の会で出している「六甲全山縦走マップ」の距離を足し算すると、53 kmとなる。GPSで調べた人が45.0 kmという数字を出しておりYAMAPでも43 .9qとあるので、この程度が正しいのだろう。どうしてこんなに違うのか? 累積高度差を丁寧に積算した所、5450 bとなった。



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