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2006. 6.
28  御池岳・藤原岳

ロシア旅行がはさまったが、針ノ木以後1ヶ月以上も山に行っていないので、東海道新幹線から見える山を訪れる一環として鈴鹿に行く。この領域は、霊山、御在所山に登っただけ。車がないので登山口と下山口をちがえることができる。少しハードかとは思ったが、鈴ヶ岳、御池岳、藤原岳を歩く欲張った計画にした。


同行: 単独


コースタイ

958 大君ヶ畑、1035 鞍掛橋、1056-1108 第2堰堤の所でロス、1112 二股になった沢を左へ、1114 右手の尾根へ、1155-1220 932 m地点、1235 P1056 の南側、1258 鈴北岳(1182)、1308 天池、1316 真ノ池、1340-1405 御池岳(1247)、1420 三叉路、1425-1428 コグルミ峠と真ノ谷ルートの分岐、1435-1440 水場、1449-1455 カタクリ峠、1425 冷川岳(レイセンダケ 1054;荷ヶ岳とも)、1529 白瀬峠(白船峠とも)、1545-1553 冷川谷頭(1143;頭陀ヶ原平との標識)、1618 天狗岩分岐、1638-1650 藤原山荘、1703-1707 藤原岳、1750 8合目、1840-1847 神武神社、1855 西藤原駅、2345 帰宅

多賀神社への電車、大君ヶ畑へのバスは貸し切り。そのうち廃線になるのだろうか。このような暑いときに山に行ったことが余りないが、大君ヶ畑から鞍掛橋までの車道歩きは日影もなく暑かった。ネムの木が多い。対岸にはマタタビの白い葉が点在している。花はヒメジオン、ニガナ程度。鞍掛橋から伊勢谷沿いの林道に入るとアジサイ、ショウマが出迎える。途中で御池谷に入り、鈴ヶ岳に登る予定にしていた。しかし、伊勢谷を遡っていると思っていたのが、いつの間にか御池谷に入っていたらしいく、地図と照合できなくなってしまった。谷間なので折角持ってきたGPSが余り役に立たない。第2堰堤のところで、盛んに赤いテープが貼ってあり、右手に登る道が見える。入ってはいけないのか、そこで右に曲がれというのか、こちらに来いというのかが分からず。尾根の方へ上がってみる。階段状にブロックが積んであり、やはり登山道かと思ったが、やがて枯れ葉に覆われた道になり、苔むした様子でやはり違いそうだと引き返す。沢沿いに進むが、それも崖崩れ、倒木などでコースがはっきりしない。

やがて沢が二股に分かれたので、左に進む。ふと右上を見ると尾根に白いビニールがぶら下がっているので、そちらに進む。ここで右の谷を登るのが御池谷の本流だったらしい。しかし、あとでネット情報を見ていると御池谷は2004年の台風で大荒れの状態とあったので、行かないで却ってよかったのかもしれない。なんとか道らしいものがあるが、沢山の人があるいているという様子でもない。そのうち、木々にやたらとテープを巻き付けた所にでる。3 m位の高さまで、4-5列もの幅でかなりの距離続き、やがて急になくなる。何なのかが理解できなかったが、あとで知ったところによると、鹿の食害を防止するためのものらしい。とにかく、一応人が通っている尾根であるので、そこを進むことに不安はなくなった。

展望のきくところまで行きたかったが、2時間近く歩いたので、早めの昼食にする。セミ、モンシロチョウ、それに涼しい風があり、いい休憩になった。電波をとらえることができ、鈴ヶ岳とは反対に南東方向に登っていることが分かった。そこから15分で尾根にでるが、やはり何の標識もない。しかし道はある。1056 mの南にでたことが判明する。右へ行けば鈴北岳である。やはりここではGPSが役に立った。これがなければ、右に行くべきか左に行くべきかさえ判然としなかったに違いない。やがて鈴北岳頂上。晴れてはいるが、空気は澄んでいないので、頂上でもよい展望はない。有名な石灰岩のカルスト地形が見られるが、秋吉台のスケールには及ばない。

御池岳への標識もないので適当に下りていくと元池にでた。少し回り道をしたことになるらしい。しかし、おかげでニホンジカの群れに出会うことができた。7、13、11頭程度の3つの群れが警戒の鳴き声を出しながら走り去っていった。真ノ池の上にはモリアオガエルの大きな卵がぶらさがっている。枯れたバイケイソウの群落の中に、一本だけ花が残っていた。おそらく、コバイケイソウではなく、バイケイソウだろう。フタリシズカが少しだけあった。御池岳への分岐には標識があった。急な登りはないものの、そろそろうんざりしてきた頃に御池岳の頂上についた。



鈴北岳頂上から御池岳


御池岳頂上 



皆さんが書いているように、頂上からの見晴らしはきかない。少し腹ごしらえをする。南西に少し下りると見晴らしがよいと書いてあったので、周辺を少しうろついたがよく分からない。霞んでいてそれほど期待できないので、あきらめて下り始める。頂上には何の案内もなかったが、少し下りたところにコグルミ谷への標識があったのでそちらに向かう。この辺りはどうもよく分からない。地図や案内書にない道があるし、めりはりのない地形であること、標識が気ままに立っていることなどが原因か。下り始めると右手にボタンブチへの道がついている。少し様子を見てみたが、すぐには何もないので戻る。30分足らずでコグルミ谷方向への道と、真ノ谷を経て白船峠にでる道の分岐にでる。尾根道も大した上下はなさそうだし、午前中に谷筋で苦労したので、間違いのなさそうな尾根道を選ぶ。途中でおいしい水が飲めたし、多くの人が利用するカタクリ峠も通ったし、多分正解だった。ナツツバキの木、イワウチワの葉、ギンリョウソウがある。

カタクリ峠が15時だったので、もう普通ならこれで打ち止めという時間かもしれないが、306号線に降りても交通手段もないし、藤原岳まで行く予定にしていたので、藤原岳に進む。白船峠に着いたのは予定より5分早いだけであった。午前中は色々とロスタイムがあったが、絶えずかなり速いペースで来ていたのに、だんだんペースが落ちてきたらしい。藤原山荘のことを何も調べていなかったので、様子もわからなかったが、一泊して、明日もう少し南まで足を伸ばすのもいいなとか、藤原岳は登らなくてもよいので、まずはビールを飲みたいななどと勝手なことを考えていた。そのくらいたるみ始めたので、天狗岩はスキップしてしまう。しかし、山荘は閉鎖されており、なにもない。今日一日、これだけ歩いても一人も出会わないようなところでビールを売るはずがないと納得する。藤原岳はやめにして、寝ころんでウィスキーを1口2口飲みながら、山頂往復の時間と電車の時間を調べる。片道20分とあるのを見て、やはり行っておこうと気が変わる。頂上に着いてもぼんやりと竜ヶ岳方向が見えてだけで、どうと言うこともなかったが、また別の機会にというのも大変なので、登っておいてよかった。ホトトギスの声を聞いた。

山荘から西藤原への標識もとくにない。方向を見定めて、登山道を見つけて下る。ほとんどの人はそこから登ってきているので、帰り道を示す必要はないということらしい。8合目までが結構長かった。ウツギが10本ほど固まって咲いていて、目を楽しませてくれたが、それ以外は、ヒノキやスギの植林の中を延々とジグザグに下りていくだけの道。最後の楽しみである小川にも出会わなかった。やっと顔を洗えたのは神武神社の生ぬるい水であった。19時近かったが、あと30分はランプなしでも歩けそうであった。西藤原駅にも何もない。閉まっていた食堂に声をかけ、缶ビールを売って貰えたのが救いであった。近鉄の特急を1台遅らせ、近鉄四日市で下車して、夕食を取る。特急の中では疲れて気分が悪いくらい。家をでてから帰るまでが16時間半という長い一日だった。



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